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さえぐさカイロのブログ

三枝カイロプラクティックオフィスのブログHPです

最近、6歳の息子がゲーム機を買ってくれと再三言ってきます。

友達の家に遊びに行ったときにNINTENDOスイッチで遊んでから

欲しくてたまらないようです。

妻に聞くとほかにも多くの友達が持っているようです。

ついに来たかという感じです。

いつかは言い出すだろうと思っていました。

 

私が小学校に入ったころにはゲームウォッチというものが出始めた時期でした。

今でいうとNINTENDO DSみたいなものです。

友達と集まって何時間も遊んだものです。

その後、小学4年生ぐらいのときにファミコンが登場しました。

そうなると友達との遊びはほとんど家でゲームになってしまいました。

 

それ以来、10代、20代まではかなりの時間をゲームに費やしていたと思います。

当時は楽しくてやっていたのですが、今考えると半分依存的になっていたと思います。

若い時代の貴重な時間をもったいない使い方をしたと感じます。

ちなみに30代以降は一切しなくなりました。

カイロプラクティックの勉強のほうが面白くなったからです。

 

ゲームが面白いのは分かっています。

友達とのコミュニケーションにもなることも分かっています。

すべてが悪いとは思っていません。

しかし経験した私の感想からすれば、

費やした時間に比べて得るものがあまりにも少ない。

得られるものと言えば一時的でお手軽に得られる

ドーパミンのような脳内の快感物質です。

 

ですから私は息子に言います。

 

「うちではゲーム機は買わないよ。」

「そのかわりお父さんがいっぱい遊んであげるから。」

 

数日はスイッチ買ってとしつこくいってきましたが、

こちらの真剣さが伝わったのか、

 

「じゃあいいよ、そのかわり毎日いっぱい遊んでもらうからね!」

 

と言ってくれました。

 

子育てには時間も労力もかかります。

でもそれらを惜しんでいては私と同じように

息子も若い時間を浪費してしまうでしょう。

毎日いっぱいは遊べないかもしれませんが、

私のゆっくりしたい、のんびりしたい時間は

子どもたちと関わる時間にに捧げようと思います。

久しぶりに機能神経学以外の勉強会に参加してきました。

内容は咀嚼と嚥下、言語獲得までの発達に関してです。

発達に問題を抱えるお子さんを日ごろから診ていますが、

幼稚園以上のお子さんがほとんどなので

乳幼児の発達に対する知識やアプローチ法を

増やしたいと思っていたところでした。

 

講師の都築昌子先生は言語聴覚士の方で、

言葉の発達に関するプロフェッショナルです。

重度の自閉症児やダウン症児などに対する訓練を

日ごろから行っているようです。

またさまざまなボディワークも取り入れていて、

非常に参考になる話ばかりでした。

 

口唇や舌の段階的な発達の仕方や発達を促すアプローチ法は

目からうろこが落ちる思いでした。

「噛む」「飲み込む」などの動きは意識した動きというよりは

半自動的な運動になります。

ということは正しい発達段階を経ていなかったり誤った癖がついてしまうと

自分で気が付いて直すということは難しくなります。

その悪影響は歯並びの悪さや消化不良、いびきなどにとどまらず、

脳の発達障害や誤嚥による命の危険にまで広がるのです。

 

自分の子どもが生まれる前にこれらのことを知っておきたかったな

というのが正直な感想です。

8歳、6歳の子どもの食べることに対する育て方は

親として失格だったと気づかされました。

この反省をこれからの臨床で活かしていきたいと思います。

 

まだまだ知らないことが多すぎる。

もっと勉強しなければ。

 

 

今年のDISO主催の機能神経学基礎講座は後半戦に入りました。

この講座は2年間で約100時間をかけて神経系の基本的な働きを理解し、

臨床応用につなげる土台を固めることを目標にプログラムを構成しています。

今回と次回で脳神経をすべてカバーすることになります。

モジュール3では視覚と眼球運動、前庭系と聴覚系を中心に取り上げました。

 

脳神経系は検査項目が多く、私の担当する眼に関する検査だけでも

10種類以上の検査法を講義しました。

しかし神経的な解剖や機能をしっかりと理解していないと

いくら検査しても患者さんの状態を掴むことはできません。

 

今回のセミナー中に印象的な場面がありました。

前庭系の講義が行われているときに、卵形嚢と球形嚢において

ストリオーラ上の耳石の乗り方が違うことに気が付いた受講生たちが

それに対して議論を始めだしたのです。

基礎的な理解が深まらないとそのような細かい部分に意識が向きません。

このような観察力や洞察力が臨床には必要になっていきます。

そのためには基礎を深く掘り下げていく過程が必要なのです。

 

多くの講座やセミナーはこういう時にはこのように治療しましょう、

というような流れやプロトコールを教えてくれます。

それらがうまくいくことも多いでしょう。

しかし、教わった流れに当てはまらない患者さんが必ず現れます。

その時には解剖学的、神経学的な深い基礎知識がないと

応用が利かないということになりかねません。

 

今年受講されている先生方からは神経学をものにしよう

というエネルギーをひしひしと感じます。

私もその情熱にこたえられるように頑張ってまいります!