編集手帳の隙間から~舘岡重光のblog~
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数年越しに選挙

お久しぶりです。

もう年単位で更新していませんでした(汗)。

 

安倍首相の「大儀なき選挙」が遂に始まってしまいました。

大義も争点も見えない選挙。

政治をやる気がないなら辞めてもらいたいもんです。

 

この大儀なき選挙を引き起こした張本人である野党にも反省をお願いしたい。

野党がガタガタになり過ぎて「今なら勝てる!」とやっちゃったんでしょうから。

そういう意味では“今なら勝てる選挙”なんだろうと思います。

 

自公連立vs希望vs共産&社民

 

こういった構図でしょうか。

私は二大政党制よりも三大政党制論者ですから、この構図自体は賛成です。

さてさてどうなることやら……。

 

争点の見えぬ選挙

衆院選が近付き、街では宣伝カーが活発に動いている。

しかし、争点がイマイチ見えないのが実情。
消費税なのか、経済なのか、TPPなのか、原発なのか、集団的自衛権なのか……?


はっきりと言えるのは、その全てが「玉虫色」であり、この選挙で予定通りに自民公明の連立政権が圧勝すれば良いようにされてしまうという事だけだ。

1、集団的自衛権
説明不足なのは「中国に攻められてもそのままで良いのか?」という意見がある事でもはっきりと分かる。この意見は個別自衛権であり、集団的自衛権ではない。他国が攻められた時、攻撃された時に参戦するのが集団的自衛権。他国の戦争に巻き込まれる可能性が大きく、日本から攻める口実を作る為にも使われる可能性がある事を説明するべきだ。
きっと選挙後に法整備に着手し、次の選挙までの間に忘れてもらう予定だろう。
これには維新は賛成。民主は一部で反対といったところか。表立っての論戦では共産と社民の方がはっきりとした態度になっている気がする。

2、原発再稼働
これも説明不足。最終的な処分の方法は見つかっていない技術であり、燃料をリサイクルしていっても無限ではない事を説明してから信を問うべき問題。
火山が活発化している中、避難計画もなしに再稼働を認める方針はいかがなものか。国民はしっかりと勉強してから判断してもらいたい。
これに対して、民主や維新の主張は何だろうか? はっきり掴めないのが現状だ。

3、TPP交渉
ご存知の方も多いと思うが、交渉は難航している。
工業製品の輸出を有利にするためには、農業部門での妥協が必要になる。
交渉はどちらを向いているのか、中国が中心となって別の枠組みができつつある中、しっかりと方向性を示してから信を問うべきだ。
恐らく選挙後に農業部門で妥協した提案をする事になるかと思われる。
これに対して、民主や維新の主張がぼやけている。

4、消費税
これだけははっきりしている。景気がどうなろうと、増税は敢行するという事だ。
国民生活は圧迫される。だが税収不足だから仕方ないと思う方もいるだろうが、実際には年金も支給額を減らしているし、これからも減らす方向にある。ではこの税収は何に使われるのか? そこをはっきりさせなければいけないだろう。
また、身を切ると言った定数削減はどうなるのか?
議員報酬のカットなども含め、全くやらずに増税ばかりという事実をどう受け止め、どう判断するのかが問われる。
民主は定数削減、共産は定数削減だけでなく党への助成金の廃止も訴えているが、果たして?

5、経済
アベノミクスの是非を問うといったところか。
表向きの数字である株価や為替、物価指数という部分では良いように感じる。
しかし中身をよく見れば、物価の上昇は増税分と円安分だけ。結局は高くなると購買意欲が低下して売上げが下がるという現状から抜け出せていない。
その根本なのが賃金だ。
大企業ではベースアップが果たされたが、これはほんの一部。
その代わりに下請け企業が圧迫され、全体として正社員の見送りと非正規雇用の増加となっている。
この方針で4年続けるのか否か?
そういう観点で判断するべきだろう。

年末の忙しい時期に選挙。
投票率が下がれば自民と公明に有利という判断かもしれないが、国民に信を問うとは言い難い。
不在投票も含めて、国民が意思表示に努力を要する選挙になった。

拙速な与党・政府

安倍晋三首相は集団的自衛権行使容認への憲法解釈を閣議決定する為に急いでいる。
集団的自衛権についての是非は置いておこう。
私が危惧し、反対したいのはたったひとつ。
憲法を閣議決定のみで解釈変更するべきではない
という事だ。

憲法とは法治国家の根幹を為す大切な物。
民主主義国家において、これは最も大切な物だからこそ、変えるには国民投票を必要とする。
国民は選挙によって国会議員を選び、選ばれた人達は公約を守りながら議員活動を行う。
これが政権与党である場合は、ある程度の自由度を持ちながら、政権運営を行っていく事はもちろん必要な事だ。
しかし、国民は憲法を変える事や解釈を変更する事まで白紙で信任した訳ではない。
大体において、解釈を変更するだけで集団的自衛権が行使できるという事自体がおかしい。
集団的自衛権を行使したいのであれば、しっかりと国民投票を行うべきだ。

今回の閣議決定がまかり通ってしまうと、今後の日本国が危ない事になる。
様々な問題が閣議だけで決定されてしまう。
また「限定的」と言っている基準も曖昧で、時の政権が好きなように解釈して戦争へと踏み込めてしまうのだ。

今回のやり方は非常に拙速と言わざるを得ない。
安倍首相は独裁者になりたがっている。そう感じた。
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