新国立競技場の予定地はクローバーだらけ 報道陣に公開


 ここに記載されているように、「市民から寄せられた意見を審査に反映することはない」という前回同様の国民不在で、総工費・工期・デザインともに両者ほぼ同じで両サイドとJSCとの談合のうえ、最後まで残したのがミエミエの疑獄案件。


新国立応募2陣営の外観など公表 JSC、月内に事業者選定


 しかも登場するのが大成VS大林・清水・竹中という五大ゼネコンの名前だけが出ているということだから明白に安倍自民向けに裏献金が動いたとしかいえない結末だ。


 また上限として設定された1500億ぎりぎりに両者とも工費を設定して合わせているあたりデザインではなく、金額において「日本の談合の悪しき伝統」のほうを尊重しているという世界に向けて恥を発信しているとしかいえないお粗末な結末となった。


 採用案が決まったところで対抗馬が決定案の施工に加わり、業界の談合体質のもとできレース的な五ゼネコンそろい踏みの工費山分け方式という公共事業の典型的な税金泥棒となるのだろうが、そもそもこんなお粗末というかプリミティブなつくりで1500億円も要求されそれを丸呑みした審査員側の能力の問題も「深刻率」wwwだ。


 スポーツや音楽などの素人を入れずに全員構造計算と工費査定が可能な専門家のみにすればよかったわけだが、政治的にこの2案以外が排除され、特に最も日本の談合体質に風穴をあける効果としての外国ゼネコンの参入を排除したことはザハ問題は論外としてもアレが逆に閉鎖的な日本の建築市場の問題を復活させたとみて間違いない、悪いほうの「業界のゆすり体質」と官僚側の「他人の金だからいいや」、政治屋の「賄賂出したら予算上限まで出すで」体質、その醜さがいずれもこのデザインのゆがみにすべて出ていると言ってよいだろう。


「新国立競技場の提案2案が出てきたそうだ。一つは大成建設グループで総工費1498億、一方は竹中他のグループ。これは1496億。何故か似たような額だ。元々1500億という枠があって、それに無理やり合わせたような数字だ。一種の官製談合の疑いがある。


 そしてこういうケースでは、最終的には予定価格内で収まることはない。


 なんだかんだと理屈をつけて設計変更に持ち込み、最期は倍ぐらいに膨らむのが相場。設計変更に持ち込むのが技術屋の腕だ、といわれればそのとおりで、ワタクシなど現役当時は散々その手を使ってきた。


 国民の皆さん、既にゼネコンの騙しのテクニックに嵌っているのですよ。
(15/12/14)


http://www.geo-yokoi.co.jp/  」




 これでは2500億と言われたザハ案のほうがその構造部材、工法から見ても総工費自体に説得力はあるが、工期を短縮し工法もデザインも単純化してみすぼらしくなったこの建築物がなぜ日産スタジアムの倍(竣工時期や物価水準は違うにしても)もするんだ!ということで納得のいかない国民が大多数を占めるだろう。


 前の競技場の耐震補強+アルファのリノベーションであれば多く見積もっても300~400億で収まっていたし、そのほうがよかったという世論が今なお7割以上を占めている実情。


 しかしながら、ここまできた以上これをとめることは悲しいかな不可能だし前のをつぶした後だから間に合わないが、国民に対するせめてもの弁解としてJSCとゼネコン連合は総工費を提示案の枠内に抑えて1円も超過させない契約を締結・履行させるように総国民レベルで監視を継続すること、超過すればあくまでゼネコン連合に負担させるよう国民運動で持っていくことだ、これは堤防やダムなどの災害対策ではなく事実上「なくてもかまわない」ものだ、そこを国民が誤認してはならない。


 ムダにできる税金はもう1円たりともないのである。


 スポンサーである国民不在のまま勝手に五輪を誘致して勝手に実施案を決めた安倍自民こそ自腹を切れ!(激怒)


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