昨日,MBS社様のニュース番組のVOICEにて離壇のお話をさせて頂きました。

   MBS VOICE

 

「離壇」について少し説明をさせて頂こうと思います。

「離壇」とは,文字通り,檀家から離れることです。

檀家には,通常の「檀家」と墓地を守ってもらうという意味だけの檀家である「墓檀家」があります。

 

離壇のトラブルについては,この墓檀家を巡る問題が多いようです。帰属意識が低いからですね。

 

とはいえ,離壇の問題について全ての寺院で問題になるわけではありません。

ほとんどの寺院では永代供養のために改葬許可申請にあたって離壇料を請求するようなことはありません。請求というのもおかしな日本語で離壇料というのは本来慣習的なものであり,寺院に対する感謝の気持ちを表したもので金額が明示されること自体おかしいのですが。

 

今後,この種の問題が増加する可能性があります。

個人的には寺院の側から法外な離壇料を請求するということは辞めて頂きたいですし,他方,檀家の方でも単にハンコを押してくれと頼むのはあんまりだと思います。今までの感謝の気持ちは表して頂きたいなと思っております。

 

紛争が減るよう祈念するばかりですね。

少し補足をさせて頂きました。

 

                          弁護士 西口 竜司