血栓性外痔核(けっせんせいがいじかく)

急に腫れる外痔核の代表が血栓性外痔核です。
便秘や下痢、立ちっぱなしや座りっぱなし、冷え、重いものを持つ、飲酒などをきっかけに、急激に肛門縁付近の血液の流れが悪くなり、流れなくなった血液がその血管の中で固まって「血栓」となってしまった状態です。触ってみると、肛門付近にコリコリした固い腫れがあります。
外から見た肛門の辺りは、皮膚の下にある血管の集まっているところに、血液がたくさん入って膨れているので、手でさわるとそこが腫れて出っ張っているように感じます。内痔核の脱出との大きな違いは、内痔核の表面が「直腸粘膜」であるのに対し、外痔核は表面が「皮膚」であること。

対処法:血行をよくする

横になる時間を増やし、お風呂にゆっくり入ってよく温まり、血流が良くなる環境を作ってあげましょう。肛門の痛みのピークは2~3日で、だんだん痛みはひいてきます。原因は血栓ですから放っておいても自然に吸収されて数週間から1ヶ月で治ってしまいます。坐薬を肛門に挿入すると刺激でかえって痛みが強くなったり腫れあがったりすることもありますので、肛門座薬を使用するならば腫れているところに刺激しないようにそーっと鎮痛作用のある軟膏を塗るのが良いでしょう。 もちろん、薬を使わなくても治ります。必ず必要なものではないです。