米FOMC声明全文 4:10am

 [ワシントン 25日 ロイター]
 米連邦準備理事会(FRB)が25日発表した、6月24―25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明全文は次の通り。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は25日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準を2.00%に据え置くことを決定した。

 最近の情報は、全般的な経済活動が家計支出の幾分の底堅さを一部反映し、引き続き拡大していることを示している。
ただ、労働市場は一段と軟化し、金融市場は引き続きかなりの緊張下にある(under considerable stress)。
信用状況の縮小や継続中の住宅市場の収縮およびエネルギー価格の上昇は、
今後数四半期にわたり経済成長を圧迫する可能性が高い
(likely to weigh on economic growth over the next few quarters)。

 FOMCは年内から来年にインフレが緩和する(to moderate)と予想している。
ただ、エネルギーや他の一部商品価格が引き続き上昇していることや、
インフレ期待の一部指標が高止まりしていることを踏まえると、インフレ見通しをめぐる不確実性(uncertainty)は依然として高い

 これまでの大幅な金融緩和政策は、市場の流動性を促すための継続中の措置とあわせ、時間とともに緩やかな成長を促進するだろう。
成長への下振れリスクは引き続き存在するが、幾分低下したよう(appear to have diminished somewhat)で、
インフレとインフレ期待の上振れリスクは高まった(increased)。

FOMCは経済・金融動向を引き続き監視し、持続可能な経済成長や物価安定を促進するため、必要に応じて行動する。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ガイトナー副委員長、コーン、クロズナー、ミシュキン、
ピアナルト、プロッサー、スターン、ウォーシュの各委員。
フィッシャー委員は、今回の会合ではFF金利誘導目標の引き上げが好ましいとして、反対票を投じた。