実はTHIS IS ITのあと、「沈まぬ太陽」をハシゴしました。

世間は、毎日賑わせているJALの経営問題に重ねて話題となっていますが、そういうリアル世界とのシンクロは抜きにして観たいものです。
どうしても内容的(内紛と事故多発)に当時と今のJALにシンクロしてしまうので、仕方ない気もしますが…
ちなみに原作は読んだことありません。



この映画は、「クライマーズ・ハイ」と違って、御巣鷹がメインなわけではありません。ひとつのキーではありますが、あくまで企業の不条理に翻弄されても信念を貫いた恩地(おんち)という主人公の半生がメインです。

3時間半あまりの長編映画、午前1時~の上映でしたが、全く眠くなりませんでした。
この映画は「魂を揺さぶる」というふれこみなのですが、おおかた嘘じゃなかったです。
今の立場、僕とは全然似つかないですが、なぜだかジーンとしました。組織人って意味では、同じだからかな。
感想としては「彼に比べれば僕はなんて恵まれているんだ」なんてありきたりなことは思わず、むしろ僕も信念は曲げたくない。そう思っています。
映画を観終わった今、とっても恩地さんに会ってみたいんです、しかもあのサバンナで。




~番外~
御巣鷹の件は、メインではないもののやはり気になり、今回の映画をきっかけにいろいろ調べてみました。
Wikipedia

そして、出会ったのが『ボイスレコーダー』@YouTubeという、事故から20年たった時に放映されたTBSの特番ドラマ。
おもに機長の遺族と社内の安全対策委員だった藤田氏側にフォーカスして描かれています。終盤、泣き崩れる機長夫人の姿にこの事故の深さが表されていると思いました。
事故当時はまだ幼稚園にも入っておらず、記憶に無いのが素直なところですが、こうしたものがあると理解に助かります。実際の現場映像とかも当時のニュース映像シーンで見れるのですが、映画がいかに忠実に再現していたのか、分かりました。

改めて、この事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りします。また、いつかご遺族・関係者のお気持ちが安まり癒えることを祈っております。

僕の父はまさにこの事故が起きたころ、仕事でアメリカに長期派遣されました。もちろん、国際線なのでJAL、でかつジャンボ。期待と不安(事故のことではなくて)を胸に搭乗した思い出のフライトだったそうです。(その時の記憶はあるんです…そして、みんな持っていたJALの青いフライトバッグも家にあった記憶が。)

そういう、人々の記憶に・思い出に残る企業やブランドって、そう無いですよね。
恩地さんみたいな人、JALにはたくさんいると思います。空にも地上にも。
この雑誌が思い出されます。
GQ JAPAN 2008年 08月号 102人のキーパーソンが語る「JAL復活」へのシナリオ。
$つぶやくカンカクをRする ver.2