ココをチェック!バラ通のみどころ@京成バラ園 | バラの贈り物

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鈴木満男門下生。ローズコンシェルジュ一期生。バラ園ボランティア数年、ピアノ再開。
想い出のグロトリアンのグランドピアノ購入。
市内にピアノサロン兼自宅をセキスイハイムで建てたシンママ・ワーママです。
家づくり、建築がコアな趣味です。

みなさま、こんばんは。
バラを育てる前と育ててからでは、バラ園の位置付けが観光から学習へと変わられた方も多いのではないかと思います。

私も、綺麗に咲いているバラが見られたら、それだけでウキウキ満足していた頃がありました。

いざ、栽培してみると、バラ園で咲いていたイメージや、カタログやタグ画像とは違ったバラが育ったり…

栽培がうまく行っても行かなくても、バラ園ではどうなのだろう?

と、比較しながら、参考になることはないかチェックしてみたくなり、いつの間にか、単に観光ではなくなってくるのではないでしょうか。

また、仕立て方の違いで、同じバラでもイメージがグッと違ってくる事もあります。

直接、鈴木満男先生からお伺いした、「京成バラ園に来たらココを観てほしい!」という、ツウのみどころを、ご紹介したいと思います。

記念すべき、第一回は(後続‥たぶん…ある?)、スタンダードローズの並んでいるところから入って2番目辺りに植わっている、ゴールデン・ゾンネGoldene Sonne



花が無いのですが、私の予測でゴールデンと名前に冠したものは、鮮やかな黄色である事が多いです。ゾンネは語調からドイツ語らしく、濁音を清音Sに換えて太陽かなと思えば、やはり当たりでした。
国際ヘリテージローズ会議参加を前に、私の語学力はこの程度の経験値だけが頼りです。

まず、このバラが何故自慢なのかと言うと、関東地方のような暖地では、しっかり育てる事が難しいのだそうです。


全体像
バラの贈り物

支柱が中央1本+3本になっていますが、それは植えたスタッフさんが、丁寧な方法をされていたからなのだそうです。
$バラの贈り物
また、この3本は台木の高さ以上に長いものが使われていますが、接ぎ部分の陽当たりを良くして新しいシュートの発生を促したり、隣り合った枝同士の間隔を拡げ、陰になって葉を落とさないようにしていたそうです。
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また、新芽を摘芯することで、シュートを太く、分岐を促進していたようです。
私は、この斑や赤みのある断端の樹皮は凍傷のようだが、大丈夫なのか?と突っ込み質問しました。
バラの贈り物

これは、品種特性なのだそうです。

ちなみに↑のリンクの解説にあるUSDA zone 7bとは、毎年の冬季の年間平均最低気温が-14.9℃~-12.3℃を表しています。参考⇒USDA Plant Hardiness Zone
強健種の多いドイツのコルデスのバラですが、私見では、この条件+暖かさのある環境が日本でも必要になってくるということになると思います。
昨夏の酷暑はかなりの品種がダメージを受けたと思いますが、厳冬ではこのような耐寒性のあるバラが越冬し易く、凍傷ではない品種特性というのも肯けます。

そういえば、ブルームーンだったか、同様に冬期に枝に黒点のようなキャンカーのような斑点が出るものもありました。

その他のみどころは、返り咲きのつるバラに色違いの同種の枝変わりのシュラブを接ぎ、つるバラの景観も寂しくならず眼の高さで色違いのバラが楽しめるところがあります。

接ぎ部分には品種名の手書きタグが付いているので探してみて下さい。

一応、コレも画像には撮ってありますが、探索のお楽しみとしてここではupしませんので‥

※直接お伺いしたお話をメモを取らずに、記事用に補足しながら書いています。