バラ栽培で大切なこと‥最後の直伝スクールより | バラの贈り物

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鈴木満男門下生。ローズコンシェルジュ一期生。バラ園ボランティア数年、ピアノ再開。
想い出のグロトリアンのグランドピアノ購入。
市内にピアノサロン兼自宅をセキスイハイムで建てたシンママ・ワーママです。
家づくり、建築がコアな趣味です。


みなさま、こんばんは。

当ブログでも、金曜日~日曜日にかけて鈴木満男先生の趣味の園芸の誘引・剪定の動画記事のアクセスが集中しています。

ですが、

バラ栽培は特に四季咲きのバラは、どこで切っても咲くし、切り方や切り口に水平や斜め、芽から何mmとか、良い芽悪い芽とか、細かいことは剪定にウェイトをおくのではない、剪定で調子を悪くさせてしまったような情報があるが剪定の時期に至るまでの管理が最も事後の成育や開花に影響が出るのだということを理解することが大切だ、こういうことをブログで書きなさい。

と、またも言われました。

いぇ、実は書いてはいたのですよ。mixiの限定公開日記やコミュニティのトピにね。

そうしたら、トピが荒れたのですよ‥

切り口に石灰硫黄合剤を刷毛塗りしてカンペキを謳っている一派から目を付けられてしまい、全体公開のトピで「土下座しなさい!」とまで激高されるは、スルーしたら煽られるは、で馬鹿馬鹿しくなってね。

でも、非公開メッセージで心配して下さる方や励まして下さる方もいらっしゃり、質疑応答はメッセージで行うようにしました。

また、育てにくいと言われるヒョロヒョロのガブリエルを剪定せずに横倒しにしてみたら、太いシュートが出てきて大きく元気に育って開花したという報告も受けています。

そんな経緯もあり、コミュニティの管理人さんから、管理人交代依頼のメッセージが届きました。

ですが、私は以前のようにバラの傍に居る時間が短く、経験値が横ばいになっていますので、管理人さんの精神的負担軽減もあり、副管理人ということで、敢えてメンバーに挨拶なくひっそりとお受けしました。

ちなみに、2009年4月、限定公開にしていた院庭のバラ植栽作業着手時の記録からの引用です。

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中には浅め剪定にしてたのに萎れてしまった株もあり‥

キャンカーは枝先程度で重症でもないのに、陽気が続き高い位置まで水分供給出来なかった様子でした。

その近くの別株の枯れた枝の切り株から羽蟻が出てきました。根をやられてる様です。

黒点病もキャンカーも、罹患株ばかり観て作業していると、病気は起こるべくして起こるのだと思わせられました。

永年の放置が万病の大きな原因ですが、具体的な条件が見えてきました。

キャンカーになる条件の一つに株元に枝が接近または密着して交差している事、風通しが悪いまま樹高だけが直立に伸び内芽が込み合ったり、下側の株元に日が当たらなかったりしている事。

黒点病やウドンコ病、カイガラムシで枝を傷めた後に雨後の乾きが悪くキャンカーになる。

シュート発生した場合は、そのシュートを生かそうとして、シュートより末梢側の部分に栄養が行かなくなり末梢部分が枯れ込む。

大株は早くからシュートを横張り性に支柱で固定されていたためか、風通しがよく新梢の発生が多くキャンカーも少ない。

断端を長く残してあっても枯れ込みが少ない。

部分的に「枯れる」原因には単なる栄養供給の中断でダイレクトに「枯死」する場合と、既に新しいものがその供給ルートに形成されており、新しいものに優先的にエネルギー源が動員されて新旧世代交代とか引退的に枯れる。

既知の事ですが、幾つもの同一事例を見て考察に導かれた訳で、良い芽を出し、シュートを発生させるという冬の強剪定の意義がより強く解り、保守的な浅め剪定でもなおシュートが発生したので、次の「発生したシュートを病気から護り、より丈夫に育てる」という目標が必然的に発生しました。

$バラの贈り物

その際にシュートを出したバラたちの「ココで切って!病魔と切り離して」というような声が聞こえそうな、今でも間に合い、今しかない時機を感じ、木立バラの強剪定を遂行しました。
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生育期にこんなに葉をつけているのに強剪定をすると通常は弱ってしまいます。

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このころは、他の園芸スタッフさんも慣習に沿って断端部にトップジンMペーストを塗ってましたが、敢えて禁じて無農薬栽培で経過を見ることにしました。
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ちなみに、最後の木立バラの強剪定をしたのは、推定マリアカラスで、これは強健で巨大輪と言われる品種に助けられたところもあると思います。
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ソフトピンチ(中央に見える断端)をしたことにより更に太い枝葉となって新芽が展開しようとするところ。品種は推定シャルルドゥゴール

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昨夏~放置後の2月上旬剪定後、スペアの側芽まで膨らんできています。まだスペアは遅霜に備えて大人しくしていてほしいのですが、天変地異後放置気味のバラたちは、生き急いで必死なのかもしれません。

こちらはフレデリックミストラル。
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夏花は咲かせず、8月下旬までひたすらピンチを繰り返し
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秋に開花させた後
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1月下旬に剪定してみると、樹形も整い、高さで剪定すれば良いだけの楽な株に育ちました。これは剪定で切り落とした部分。

一昨年ですが、しっかり紅葉して断端を見ても木質部が厚く身が締まっています。暖冬なので上の芽は動いてましたが1個だけで側芽は控えてました。

トップジンMペーストはずっと使わず水平切りです。

とりあえず、今回の啓蒙的な記事はこの辺で‥