彼女と付き合ってから幾年かが過ぎた。
ボク達は同棲を始めることにした。

結婚への準備とかでは無かったのだが、ただ2人で居られる時間を増やしたかった。
人を遠ざける傾向にあったボクにとって彼女の存在がとにかく大きいものだったのは間違いない。

2年もしないうちに子供を授かることになり、結婚。ということになるのだがボクの気持ちは複雑なものがあった。
足の病気のことに一抹の不安があったからだ。
それにもし子供が同じようにペルテス病になったとしたら?遺伝は絶対にないのか?
わからないことばかりに不安になる。

それでも結婚へ踏み切った。
子供を授かる喜びと彼女とこの先もいられる嬉しさが前向きにさせたのか?いや今思えば真実を有耶無耶にして誤魔化した、が正しい気がする。

希望!
不安・・・。
結婚、子供、そして生活を思い浮かべる。
楽しい想像だけに胸が一杯になる。

よし!結婚しよう!
どうか子供が無事に元気に産まれますように!!