風邪っぴきで大晦日に突入してしまいました(汗)
ここでは、政治や選挙のことを中心に書いてきましたけど、来年はちょっと方向転換をしますので、趣が変わるかもしれません。
今年も数多くの選挙に入り、残念な結果もあり、嬉しい結果もありました。
選挙というのは、大きくなればなるほど、チームワークの良し悪しが結果に結びつきます。
残念ながら、所沢市長選挙は、決してチームワークが良いとはいえなかった。事務局長として、まとめきれなかったのは、私の力不足です。
4年前の参議院選挙の際、些細なことから不満をぶちまけ、周囲を混乱させてしまったことがあったのです。
当時、山根隆治選対の事務局長だったFさんに呼び出され、怒られました。
「おぬしは常に笑っていなくてはいけないのだ」と。
以来、どの選挙に入っても、ムードメーカーであり続けました。
選挙というのは、真剣さの中にも楽しさがなければ、持ちません。たとえ1週間であっても、朝早くから夜遅くまで、緊張感の中で事務所も現場も動かなければなりませんので、何処かで「和み」は絶対に必要なのです。
もちろん、「和み」だけで選挙はできませんので、どこかで締めなければいけません。
例えば1週間の選挙で、水曜木曜あたりになると、全体的に「ダレ」が出てきます。「ダレ」によって緊張感が緩み、思わぬ事故につながったり、他の陣営に情報が漏れてしまう。それが選挙の怖いところでもあります。
だいたい、私が入る選挙というのは厳しい選挙が多いのです。
ですから、最初から最後まで常にトップギアで飛ばしまくり、勢いを持たせます。やはり、勢いを持たせるためには「和み」の部分も必要ですし、「締める」部分も必要になってくるのです。
相手陣営は、あの手この手でこちらに接触を図り出すのが水曜か木曜日で、だいたい「そっちはもう安全圏なのだから、票をこちらに回してよ」と言ってくるパターンです。
そもそも選挙において、安全圏などありえない話なのです。一時の気の緩みが、緊張感を無くし、票が逃げて行くケースは実に多く、議員選挙ではありがちな話なのです。
「締め」が上手くゆけば、翌日からさらに勢いが増し、最高の形で土曜日の打ち上げを迎えることができます。 実際、岩沼では、日を追う毎に勢いが増してきて、事務所を訪れる人の数も増えていったのです。そして、18人中16番手ではあったけど、当選という栄冠を勝ち取ることができたのだと思います。
もちろん、私1人でどうにかなるものではなく、候補者の姿勢、スタッフの皆さんのご理解とご協力がなかったら、選対は回りません。
岩沼の選挙に関わられた皆様には、改めて感謝を申し上げます。
あと重要なことは、候補者本人も、選対スタッフも、「やり残し」を絶対に作らないことだと思います。
後援会勧誘活動、政治活動をしっかりやったか、やらないかで、ほぼ選挙の勝敗は決まります。現職の場合は、職務がありますので、その合間にどれだけ活動できるか、周囲のスタッフが、どれだけ本人の代わりで動くことができるかなのです。
後援会勧誘活動、政治活動でしっかりと歩くことが大前提で、所謂「空中戦」という遊説活動は、「地上戦」をしっかりやってこそ生きてくるのだと思ってます。
その積み重ねが選挙の結果として出ますので、公職選挙法で認められている中で、出されたアイデアは寝かさず、議論を経て、実践すればいいだけの話なのです。
この4年間、選挙を通じて、様々なことを学びました。
政治や選挙というのは、机上で学ぶものではなく、現場で学ぶものだと思ってます。
候補者の人格によって、そこに集まる方々の質というのも決まってきます。
勝てる選挙というのは、おのずと「素晴らしい方々」が集い、その方々から語られる経験談というのは、興味深く勉強になります。
直接選挙に関わる地域の歴史や現状だけじゃなく、私がこれから生きてゆく上で必要なことも学べるのです。
少なくても蕨や岩沼は、そういう方々によって支えて頂きましたし、昨年の草加や鳩ヶ谷でも、素晴らしい方々と出会い、その後もいろいろご指導いただいております。
「何故選挙が好きなの?」
よく聞かれます。 私は、藤山愛一郎先生の元秘書だった父に連れられ、子どもの時分から選挙事務所に出入りしてました。
当時は炊き出しが認められていた時代だったので、選挙事務所へ行けば美味しいものが食べられ、おじさんおばさんに遊んでもらえました。
それがすごく楽しかったという記憶があります。以来、選挙というものに興味を持ち、両親の投票には必ずついて行き、開票速報を食い入るように見る子ども時代を過ごしておりました。
結局、選挙というのは、人と人の関わりが重要な部分で、私は人が好きだから、選挙も好きになったんじゃないのかな、と思います。
政治や選挙というと、胡散臭い世界だとよく言われます。
確かにそういう部分もあり、否定はしませんけど、でも、素晴らしい部分もあることも確かなのです。
岩沼には、名誉欲や権力欲しさに立候補し、ろくな政策も持たず、ただ「お願い」するだけの女性候補者がおりましたが、そんな人には絶対議員になってほしくなかった。
あえて書きますが、議員というのは我々の代弁者であり、決して偉いわけではないのです。
有権者の役に立ってなんぼであり、ただ権力や名誉がほしいだけで議員になってほしくないのです。
人との関わりを大事にし、しっかりとした政策を持っていて、行動力がある人こそ、議員にふさわしいと私は思います。青臭いと言われるかもしれませんが.....。
まとまりのない文章になってしまいましたけど、いずれ時間を見て、4年間に渡り選挙で学んだことをまとめたいと思ってます。
今年も皆様には大変お世話になりました。 よいお年をお迎えください。

