朝日放送「池上彰のニッポン未来塾~超高齢クライシス2025~」放映。考えさせられました。 | 命・くらしを応援する「あったかい政治」を - 北村たくやです。

 22日(木・秋分の日)、朝日放送で「ABC創立65周年記念 池上彰のニッポン未来塾 ~超高齢クライシス2025~ 」が放映されました。


 

 日本の人口減少、少子化、高齢化がすすんでいる現状と未来を考えようという内容です。


 

 日本の人口は2008年をピークに、人口減少に転じました。今後、総人口は減っていくのに、高齢者人口は伸び、「団塊の世代」が75歳に到達する「2025年」にどんな状況が生まれるか。人口減少の背景、人口の大都市圏・郊外・地方の変動などを追いながら、「2025年」をどう乗り越えるのかを考えていくものでした。


 

 「ひと」「まち」「支援」の3つの角度からアプローチ。高度経済成長期に人口移動が都市部へ、住宅は郊外にと、「郊外ニュータウン」がつくられていきましたが、バブル崩壊、地下下落で、住宅の「都心回帰」の現象が。


 

 「郊外ニュータウン」では、どこでも急激な超高齢化が進んでいます。そのニュータウンの現状の実例の一つとして、地元の市内・青山地区が紹介されました。


 

 子育て世代が一斉入居し、同じに年齢を重ねていき、現在は高齢化率があがる「まち」に―。ニュータウン開発とともにあった「地元のスーパー・マーケット」のエーコープ青山店も採算がとれなくなり閉店へ―。 いま「買い物弱者」対策として、「お買い物バス」や「移動店舗」など、住民が主体となって様々なとりくみが始まっています。


 

 青山地区で直面している課題は、全国共通の象徴的な課題であることを、番組を観ながら再認識しました。


 

 番組は、池上彰氏を進行役に、関西出身のゲスト(太川洋介さん、宮川花子さん、塚地武雄さん<ドランク・ドラゴン>、岡本玲さん)で話をしながらすすみましたが、まじめに問題を考えようとするものでとても好感がもてました。


 

 ただ、日本の少子化がなぜ生まれているのかの分析や少子化克服の対応について、他国と比較して、日本の政治の問題をもっと掘り下げてほしかったと思います。


 

 地域で始まっている「まちづくり」のとりくみを未来につなげるために、今回の放映もきっかけに、力をあわせてゆきたいと思います。