前回までが、カーターvsHRのトリロジーならば、今回からはリース君が機嫌を直すまでの
トリロジー。個人的には、こっちのが重要。

今回も本筋スッとばして、いやらしく重箱のスミをつつきまわりたいと思います。

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Season3 ep11 「Lethe」(忘却)
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・隠れ家のベッドは空っぽ。フィンチ曰く「歩けるようになったら消えた」リース君。
 一瞬映ったココだけで、手厚くお世話されていたのが見てとれて切ない…



そしてこの枕が欲ッスィー! 鼻うずめてクンカクンカしたいよう。
さっきまでアタマ乗っけてたのがわかる、リ ア ル な く ぼ み 。
さあ、ジョン・リース使用済み枕、10万ドルから!カーン。

・足元にあるのはベアたむのブランケットだよね。一緒に寝てたんだぁと思うと、
 リース君とベアたむのどっちが羨ましいのかわからない。(どっちも羨ましい)

・フィンチも、番号を知らせるマシンからのコールをガン無視、ちょっとした学級崩壊。 
 真面目に学校に来ようとしてるのは意外にもサムだけ。

・するとルートさん経由で番号が。「彼女を無視しないで、ハロルド」。
 
・今回の対象者は、フィンチのMIT同級生らしいっすよ…当初、フィンチはサムにそれを
 言わなかったけれど。アーサーは末期患者には見えないほど、後半はめっちゃ元気。

・それはひとまずさておき、今回の見どころその1、超可愛いファニー&キュートな
 チビルド君の登場ー!


・よくぞまあ、何気に面影があってちゃんと可愛い子を見つけてくるものですよ…!

・チビルド君はすでにジーニアスの片鱗を見せていて、お父さんの記憶障害のために
 「記憶するマシンを作るんだ」と機械いじり。それがマシンを作った深遠な動機かと
 思うと泣ける…そしてお父さんの台詞「お父さんの記憶を移しても、それはお父さんじゃ
 ないんだよ」。マシンを完全に擬人化しているルートとは、このへんで根本が違うんだね。

・そして見どころその2、お次のフラッシュバックは青年ティーンルド君。


・何がすごいって、2人とも鼻がちゃんとフィンチなんすよ(笑)

・青年ハロルド君は、タダで国際電話をかけてお友達と遊んでいます。お父さんの
 ガレージで将来のモトとなる遊びをし、自分で作ったものでちょっとした悪さをする。
 国際電話のエピソードなんて丸ごとそうだけど、スティーブ・ジョブズとスティーブ・
 ウォズニアックを彷彿とさせてホロリ。またアーサーのルックスがちょっとウォズっ
 ぽいし(笑)これでIFTの起業が自宅ガレージだったら素敵なリスペクト。

・優しいお父さんの記憶障害は進行しているようで、悲しい感じ。ここで書くことでは
 ないけれど、わたし自身、晩年の父の記憶障害を間近で味わっているので、ここらへんは
 ちょっとまだ半目でしか見られない。もう10年以上たつし、ドラマなのにね。

・で、そんなフラッシュバックが挟まりつつも対象者であるアーサーを探ってあれこれ。
 サムがちゃんと活躍してますよ。ハコ乗り銃撃、カッコよかったねぇ。

・そしてこんなミッションの時に限って、スネて参加していないリース君の残念さ。
 守るために病院から連れだそうとするも、イヤだ行かないとゴネるアーサーの前に
 姿を見せたフィンチ、ここで初めて旧知の間柄だったことが判明。

この、サムと奥さん(偽物)みたいに、リース君が豆鉄砲食らいつつも「知り合い!
フィンチの過去キター!」
と、カッとギラついて挙動不審になる様子を見たかった…!



・昔懐かしい友達に誘われて、一緒にお歌までうたっちゃいます。


・フィンチの歌声を聴いたサム「ジョンにも聴かせてあげたいわ」。
 リース君の異様なまでの執着心、すでにサムにはアホほど理解されてるようです。

さてクエスチョン!あなたがサムなら、このあとどうする?
 a) こっそり録音しておいた歌声をリース君に聴かせてあげる(報酬アリ)
 b) 歌ってたのよ上手だったわよ~と告げて、歯ぎしりするさまを楽しむ
 c) 3人の時にわざと「フィンチこのあいだの歌は…あっジョンはいなかったんだっけ?」
   「あなたの歌もなかなか…ゲフンゲフン!ううん、リースには関係ないから
    気にしないで★」と、輝く笑顔でいやがらせを繰り返す。
 d) ヒザを撃たれる

・アーサーが旧知の間柄ということよりも、同級生という事実のほうに驚く。フィンチの
 アンチエイジング、ハンパない。ダブッたりスキップしていたのでなければ同い歳…?
 ツヤツヤやん!ハロルドさんツヤッツヤだよ!


・アーサーは実は「第二のマシン」を作り上げていて、それを狙うNSAとコリアーの
 ヴィジランス。ハーシュが久しぶりに登場して、S2で謎のボスとして出てきた「マム」も
 登場…という、これまたストーリーはディープで大事なところ。

・だけどすっかり拗ねてしまったリース君は参加せず、亡くなったお父さんの行きつけの
 バーで呑んだくれ@コロラドまで家出。
 


・以前も書いたけど、可愛い私服になったねぇリース君。殺し屋スーツを着る前のS1冒頭では
 冴えない黄土色のオッサンブルゾンにとっくりセーター(あえてタートルニットではなく・笑)
 だったのに、チェックのシャツなんて着ちゃってまあ…ボスのご趣味ですかな?

・ひとりぼっちで、物憂げにまつ毛バサバサさせながら呑んでおりますよ。
 ああ、もう…飛びかかって噛みつきたい…!


・そこにファスコがいる事に気付いたリース君「フィンチに頼まれてきたのか」。ファーッ!

・ファスコだってアナタのこと心配して自主的に来るっちゅーねん!(笑)何?何なの?
 フィンチが俺を心配してる・するにきまってるアピール?願望?でも帰らないもん
 ツンデレ?確かにフィンチが情報をくれたとファスコも言ってるけどさ、
 人の顔みていきなり「フィンチ」って失礼だよリース君(笑)

グラスを持つ手指がこれまた美しくて色っぽくてね…!はふう。


・「俺だって相棒をなくしてつらい」と言うファスコ。やんなーそうやんなー。
 そりゃリース君もつらいだろうけど、みんなつらいのよ。フィンチを見てごらん?
 カーターを失った上に相棒部下まで家出しても、ちゃんと仕事やってんのよ…

・リース君がメンタル弱いとは言わないけど、ちょっと感情優先しすぎる部分は確実に
 ある。特に、自分の感情最優先なところが。命や身体はすぐに投げ出したり犠牲にする
 くせに、感情だけは譲らない感じ。裏を返せばフィンチへのストーキングもソレの
 なせる技だし、人の好き嫌いや私情もサクッと仕事に混ぜてきちゃうし…
 だが、ソコがいい。 もうコレしか言えないぐらい、ソコがいい。

・お父さんの思い出バナシなどしつつ、何故かいきなり「外へ出ろ」とファスコとリース君、
 雨のなかナゾの殴り合い…昔の少年ジャンプ…?昭和のドラマ…?…????

・見てるほうが恥ずかしくなっちゃうシーンだけど奥さん!ようやくあの台詞をPOIで
 使う時がきましたよ!アノ美しい所長の名言を!

男の子は男の子だなっ …キマッた…ミッションコンプリート!(マジでか)


・オッサン二人で大暴れしてりゃ当然のごとくパトカー出動。ちーん。

・フィンチとサム、そしてアーサー達は銃をつきつけられてピンチのままto be continued…

で、気がついたらもう11話まで来ていた。なんかS3、今までに増して早いなぁ…
あっという間。はじめのほうのユルさヌルさと、ep8あたりからの緩急がすごすぎて
ついていききれず、ここ数話でようやく落ち着いた感が。ざっくり3話ずつにぐらいに
分けて、S3は別々のドラマみたい。S1ーS2とくらべてもそう感じるし、だから何やかんや
言いながらも夢中に見てしまうのかも。文句や気に食わなさは観る動機になるけど、
飽きたらおしまいだものね。

あとはリース君が、もう一度エヴァに乗ってくれればそれでヨシです。
(だってなんか、要所要所でシンジ君みたいだったもん・笑)
ミサトさんの名台詞「あんたまだ生きてるんでしょ?だったらしっかり生きて、それから
 死になさい!」を贈りたい心境ですよ。