毎シーズンこちらの神経をはげしく消耗させるモンスターが潜む、ep10周辺。
S1からの天敵HRとの決着が…?という、かなりの緊迫感。

すでにこの先数話まで見ているので、肝心なところのネタバレをうっかりしないよう
ストーリーにはあまり触れませんが、バレっちゃバレはしているので未視聴の方は
ご注意ください。(まるでいつもは忠実にストーリー追って感想書いてるかのよう…笑)

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Season3 ep8 「Endgame」(全面戦争)

・タイトル通り、終わりの始まり。ゲームと呼ぶにはヘビーな状況が展開されていきます。

・以前から、HRのことをなんかしみったれてて冴えへんわぁと思っていた理由の一端が
 今回わかった気がした。HRって四六時中、カネ金かねマネーマネー言うとんのやん…
 そりゃ悪者組織はそんなもんだろうけど、S1の頃はまだ「市警にはびこる
 悪徳警官組織」の薄暗い不気味さがあったの。S2あたりから「そんなに家計が
 苦しいなら解散すれば?」と言いたくなる貧乏クサさが漂い始めた気がする。
 
・そうそう、だからイライアスは好きなのよ。悪役はできれば優雅な退廃美があり、
 豪奢で不遜なプライドを持ち、卑怯レベルに要領がよく、銀河レベルのゼロの数の
 お金を動かして暗躍してほしい…と「地獄に堕ちた勇者ども」ルキノ・ヴィスコンティ
 崇拝者としては思うわけであります。(あれはマフィアじゃないけど)

今回もご登場のイライアスさん。モリモリー★クッキーング(すみません)

スカーフェイスが相変わらずカッコイイです。

・冒頭、今回の番号はHR38名分が出たと本を積み上げているフィンチ。
 

・これって、やっぱりまだ電話で伝えてきてるのだよね?マシンは。対象者1人でも
 聞き取りにくい音声で本のタイトル3~4個は言うのに、38人分となるとスゲー多くね?
 長電話じゃね?さすがにフィンチも「ちょ、ちょっとメモするから待って!書くもの!
 書くもの!」になったんじゃ…または1人1回で38回電話かかってきたの?
 どっちにしてもハロルドさんお疲れ様でございますよ。あの本の山もまた元の場所に
 なおさなアカンのでしょ…リース君はお手伝いしそうにないし…はふう。

・そんな重箱のスミつついてる場合ではないストーリー。(逃避しとんねん・笑)

・不穏な空気にリース君「ベアーにもベストを。おしゃれ用じゃなく、防弾だ」。
 嫌や!防弾ベストが必要になるような危険なところにベアたむ連れて行かんとって!
 そこで力を発揮する犬さんだけども…てか(やっぱり)持ってるんだ、おしゃれ用ベスト(笑)
 または「ベストが必要」と言うとフィンチがオサレベストを購入すると危惧しての
 リース君の気遣いか。「ハロルド、コレやない」。

・ファスコの前で平気な顔してスティルス・バッヂを使うリース君。


 大事に持ってるのはいいけど、そりゃファスコもビックリというかひとこと言わずには
 おれんわ…なんやかんやあったけど友達だったんだし、全部ひっくるめてファスコに
 とっては多少なりと哀しい記憶のはず。あと少しでいいから、君に届け★デリカシー

・カーターはひとり、誰の助けも拒んでHRとの戦いに孤軍奮闘。みんなすごく心配
 してるよ…イライアスやヨゴロフでさえ、気にかけてる。
 唯一、ヘルプを受け入れたのはサムからの銃器供与のみ。

ちっちゃくても力持ち★いや、マジでそのバッグ相当重いよね(笑)


 サム「37口径は厄介よ。手伝おうか?」(いちおう建前)
 「あたしソレ撃ちたいの。やらせて、混ぜてー」(本音)

・しかもサムが持ってきたのはリース君のコレクションから。リース君も監視カメラの
 映像を二度見して「俺のグレネード・ランチャー?!」と珍しく感情的に(笑)
 危険なオモチャの取り合いはやめなはれ君たち…あのグレネード・ランチャーは
 S2でフィンチもジャキーンと構えていたので、図書館に置いてあるのね。(サムが
 リース君のお部屋に侵入したわけじゃなくてヨカッタ★)

・サムによる武器供与は、カーターの希望でリース&フィンチには内緒。案の定、
 フィンチは「知っていれば止めた!」と怒り、リース君もカーターが危険だと
 銃を構えて出かけます。そうね…あんたの顔やら何やら、モロバレやでサム…
 女友達との秘密の約束が嬉しかったのかな?なんて思うと可愛いけど。

・そういやサムって、いつもあんなふうにヘラヘラしてご機嫌さんで出勤してくるの?(笑)
 これじゃマジで「元・殺し屋矯正施設」じゃないのさ…

・今回彼女が軽めのコートを着ていて、えっもうそんな季節?ああそうか、夏から
 撮影始まってep8だから秋口ぐらいか…と季節感がわかった。女性キャラクターがいると
 わかりやすくてよいですな。リース&フィンチだけだと、コートや手袋の有無でしか
 わかんないもん(笑)

・しかし、ひとりで戦うカーターのカッコイイことですよ…!ヨゴロフやイライアスとも
 遜色なく対等に渡り合っているストイックな姿は、溜息が出るほど美しい。
 



・こないだから「今年の秋はノーカラーのライダース、絶対買おう」と決意するほど。
 S3後半で出てくるルートさんの防寒ファッションもめっちゃ可愛いくて、あれは
 コートからブーツから全身揃えてマネしたいので忙しいわ、この秋冬は…

・カーターはHRとロシアンマフィアを争わせて潰そうと、かなりタイトロープな感じ。
 ファスコと話す時の涙目は、見てるこちらもじわっと来た。あの真っ直ぐの目つき、
 泣きそうで泣きたいけど泣いてる場合じゃない、全部がこもった目が本当に素敵。

・そうそう、そのカーターのダンナが登場。ずっと気になってはいたのよ。死別なのかな、
 ただ別れたのかなーと。そうですかそんな経緯でしたか…ダンナや息子のテイラーと
 話す時、向き合う時はオフィシャルではなくプライベートに切り替わるのがすごい。
 HRを潰そうと画策している時もそんな時も、どの顔も違った魅力がきっちりあり、
 またそれが根本ではブレていないのがさらにすごい。

・カーターはS1の頃からブレてないのは良いけれど、それが研ぎ澄まされすぎ、スジの
 通り方のハンパなさが今の行動につながっているのならば、いいのか悪いのか的な
 気持にもなる…こう、もっと自分を守って人に甘えてくださいと言いたくなるような。
 特にリース君にはかけられた迷惑山の如しなんだから、ええねん何でもやらせれば…
 それすらも「あなたは犯罪者だから、協力関係はマズイの」と言葉を濁しながら
 拒否するのがまたもうね…優しさとか気遣いを何周もまわって考えさせられる。

・ダンナともなんやかんやありつつも今はいい関係のようで、テイラーもアフロじゃ
 なくなり、なんか急におっきくなってててビックリした(笑)あの時、テイラーと
 話すともろもろの決心が折れそうだから話したくないけど、でも声が聴きたい葛藤
 みたいなのが、悲しくてすごくよかった。あそこも、ちょっとうるっと来たわ…

・で、リース君に電話しかけてやめた…と見せかけて、ちゃんとしてた!ヨカッタ!

・判事はやっぱり悪者だったのかぁ。あんなに綿密に調べたハズなのに。
 ここはさ、ほれ、S1で息子を誘拐されたあの判事さんを頼ればよかったのよ。
 リース君経由でなんとかなるでしょ…あの人なら絶対大丈夫だったのに。

・ほんでもうこのラストシーンのリース君のカッコよろしい事ッ!案の定、きっちり
 惚れなおしさせていただきましたぞ!瞳孔開きすぎてパーンなりましたぞ!
 スカッとする窓バリーンもひさしぶりーvぬかりなく車のエンジン撃って動けなく
 するあたり、真っ当にやり手だよ!ヒーローだよリース君ー!フィンチの「今だ」も
 よかった!久しぶりのこのコンビネーション、おかえりー!

・カーターとリース君でクィンを捕らえたものの、シモンズにより広域に追手が。
 次回はとうとう、対象者としてリースくんの番号が出てしまう…

次回からは本当に、見終わった直後はアーアーウーと奇声しか出ない系ですよ。
毎回こうですよ、ep10前後は。はっふうー。