長々とネタバレしています。未視聴の方はご注意ください。Ep13 前半部分感想です


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Season2 Ep13「Dead Reckoning」(亡霊)

・前回後半のリース君&カーターがドネリー捜査官に逮捕される→カーラ襲撃→ドネリー捜査官射殺
 →リース君気絶からの、まずはカーターでスタート。

・事故直後リース君は連れ去られ、ケガしちゃってるもののカーターは無事なようでした。ホッ。
 鳴り続ける携帯電話にやっと応答したカーターの「フィンチ」というすがるような声音が切ない。
 さすがに動揺しているカーターに「まずは手錠を外して」と落ち着かせるように話すフィンチの
 頼もしさ。そして「ジョス、今すぐその場を離れろ」とファーストネーム呼びで指示。フィンチの声や
 話し方には人を落ち着かせ、また従わせるような何らかの効力が確実にある…!インタビュー見てても
 エマーソン氏のお声ってとても良いものね。


・そして、連れ去られたリース君は目覚めるとバスの中。目の前にはカーラが微笑んでいます。
 「カーラ、君は…」「死んだと思った?死ぬのは苦手なの。あなたと同じよ」

 懐かしいわねミャハ★的な。怖いけど、普通にしてりゃ普通にきれいな女性なのにねカーラ…

 $Reclusive Heaven

 そして隣にはスノーもいます。爆弾ベストを着せられている事に気づいたリースに、
 スノー「おそろいだなっ★」仲良くバスに揺られます。
$Reclusive Heaven

リース君、見えてる!爆弾ベスト見えてるから早くナイナイして!

$Reclusive Heaven

・この冒頭シーン、何故かスノーとリースが並んでる様子に失笑というか、笑いがこみあげて仕方
 なかったとです…真剣に見てるのに、なんちゅーかこう、出オチ感がすごくて(笑)
 「ジョン」「マーク」と呼び合うところのナンとも言えない空気感が、ヘンに笑いのツボを刺激して
 しまい困りました。なんだろう、意外にも馴染んでるスノーの飼い慣らされてる感とか(笑)
 え?この人ホントに過去は「使う側」だったの?的な格下オーラというか…まあ、長い間あんなモン
 着せられちゃね…(この状態で初めて出てきたのがEp2あたりだったと思うので、結構な期間ぽい)
 それでも正気を保ってるぶん、スノーもさすが一般人とは違う、というところでしょうか。

・しかし、爆弾ベストを着せられたことで「無関係の人たちも巻き込む」ことをカーラが強調した
 あたりから、リースのカーラを見る視線が「敵」認定になってこちらも緊迫感を取り戻します。ハラハラ。

・一方で、カーターは呼び出されて一度は去ったドネリー捜査官死亡の事故現場へ。ケガが痛そう…
 関係ないけどこの時着ていたネイビーのコートがとても可愛い。あんなシルエットのコート、今年
 欲しいなぁなんて思いながら見ていたら、モスとかいう人が事情をカーターに聞きにきました。

・モスさん曰く、ドネリー捜査官はスーツの男に取り憑かれて常軌を逸し、暴走気味というのがFBI内の
 評価だった様子。なんと…!確かに妄想レベルの仮説は披露してたけど、でもちゃんと内通者=カーターを
 突き止め、本物のスーツの男逮捕にも至ってたよ!と、全力で擁護したい気分だった。カーターの
 「優秀な捜査官でした」が精一杯で、とても切なかった…そんな評価だったなら、あのままリースと
 カーターを隠れ家とやらに連れ去っても誰にも信用されなかった可能性もあるし、「もう局内の誰も
 信用出来ない」発言はカーターの事はもちろん、FBI内での孤立もあったのかな…なんて思うと、
 ますますドネリー捜査官が惜しい。

・あれよ、ルパンと銭形警部みたいな関係でドネリー捜査官続投しても面白そうだったのに。
 固執して追っかけ回すポジションでね、そのうちリース君のやってることも薄々理解してきて、
 捕まえてもわざと逃がしちゃったり(笑)でも「待て待てぇーい」って追っかけ続けるの。

・図書館内、淋しそうなベアに力強く「彼は必ず取り戻すよ、ベア。約束する」と言うフィンチ。
 刑事コンビ=「外向き」にはリースが「助けを必要としている」=助けるという言葉を使うけれど、
 ベアをフィルタとした「内向き」では「取り戻す」。もちろん雇い主ではあるのだけど、フィンチの
 なかでリース君の存在が「自分の一部」ぐらいにはなってるなと確信した台詞。または「2個イチ」
 「2人という単位」。ホント、ボニー&クライドやシド&ナンシーみたいで…。確固たる頼もしい
 フィンチの一面が見られて嬉しかったです。そう、フィンチだってそりゃ黙ってないのですよ。
 昔の相棒だか何だか知らないけど、自分のものを横取りされてはね。おこ!

・そんなこんなで、刑事2人と協力してリース君奪還作戦です。がんばって!

 $Reclusive Heaven

・そしてリース君はというと、スノーと2人でカーラ曰く「おつかい」指令をこなしていきます。
 カーラの目的は何なのか不明ながら、無関係の人間は殺さないようにスノーを制止しつつ。
 一瞬のスキに、他人の携帯からフィンチにメールをしたりとさすがの抜け目のなさです。

 爆弾ベストにハラハラしつつも一瞬、リース君は入れ乳でもしてんのかと思って(スミマセン・笑)
 バストになっとるがな、普通に。
 $Reclusive Heaven

・そして、もう何度目かわからない例のフラッシュバック。アリシア・コーウィンからカーラとリースに
 ラップトップ回収のオルドス行き指示→スノーによる終わったら互いの相棒を殺せ指示。今回、
 ようやくその後のカーラの様子が明かされます。

・病室にはカーラひとりしかいないのに、個室じゃなくてあえて大部屋というのが、寒々とした孤独感が
 強調されて怖い。それでなくともフラッシュバック映像はブルー基調で寒々しいのに…。

$Reclusive Heaven

・傷ついたカーラの前に現れる、謎の老人。「君はただ、問えばいい」。正体不明の老人にまったく
 気を許していないカーラが、この時だけ表情を歪ませて「これを仕組んだのは…誰なの」と問う。
 ここはホント…たまらなかった…

・命令に疑問は抱かない、ただ従うだけとリースにもあれだけ言い聞かせていた彼女が投げかける
 クエスチョン。「自分が殺されるところまでが今回のミッションだった」なんて誰も納得できるワケ
 ないけれど、任務に対してのクエスチョンを口に出すことがどれだけ彼女のプライドを傷つけ、
 アイデンティティを崩壊させたかと思うと。

・今回、カーラは再会したリースに対して「変わってないのね」とか「相変わらず昔から」という
 ニュアンスの言葉を何度も投げかけるけど、それは「変わった」リースへの憎しみのようにも思えたり、
 カーラが「フィンチと出会わなかったリース」に思えたりで、カーラという女性のすべてが悲しく感じた。

・この一連の騒動のスタートであったEp10で、帰還兵シェーンについてリースが「誰もが大富豪と出会える
 わけではない」とフィンチに語っていたのを思い出します。ifを語っても仕方がないものの、もしも
 フィンチとリースが出会っていなければと思うと、カーラはもう一人のリースなのかなぁとか。

・「ラップトップ回収とそれに関わったエージェントを消す」ことを企てた人物の情報を得るために、
 カーラは老人の指示のもと動いています。出会う人間が変わることで人生も変わる…というところで、
 また唐突にEp6の「出逢いの奇跡」も思い出したり。なんか全部繋がってくるなぁ…と、ここらへんで
 薄く感動したりもしていました。苦しい種類の感動でしたけれども。


なんか今回、いつもに増して感想というよりも妄想語りになってしまってますが、前半ここまで。