長々とネタバレしています。未視聴の方はご注意ください。

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Season2 Ep11「2πR」(完全なる方程式)

・前回の衝撃から立ち直って、ようやく見られたep11。いや、捕まっちゃえばね、逆に平常心というか(笑)
 刑務所内でリース君に何かあるとは到底思えないし。これがフィンチだとハラハラ★ドキドキは
 最高潮だったのだけどまあリースなのでね…逆に、リースがいない間にお外でフィンチが危ない目に
 あったらどうすんの?という新たな心配が生まれる。

・冒頭、口のなか綿棒でぐるぐるされてDNAを採取されるリース君。「3人は普通の銀行員かもしれないが、
 1人は凶悪犯だ。72時間で徹底的にやるぞ」とドネリー捜査官が燃えておられます。

・その後、例のオレンジ色のツナギを着せられて独房inのリース君。似合う度は80点ぐらい?
 いろんなドラマで見てきたが、今までコレが異様なまでに似合っていたのは「MENTALIST」のジェーン。
 
・わりと落ち着いてる様子のリース君。「ふう…」と一息ついたところで、ブーブー鳴る携帯の
 バイブレーション…いきなり電話かい!もう仕込んどったんかい!(笑)
 キョロキョロ探して、お尻の下で発見。フツーに電話に出ます。アンタらホンマ…!
 $Reclusive Heaven

リース 「連邦政府も出し抜いたか?」(ちょっと嬉しそう・笑)
フィンチ「携帯は危険だろうから短めに。じきそこから出られる」
リース 「俺の判断ミスだ。自分で対処する」
フィンチ「こういう事態にも備えが。72時間以内に自由の身だ」
リース 「番号が出たら?」
フィンチ「番号は待ってはくれない、ベストを尽くすさ。次に話すまでに状況の改善を祈る」

ほなまた!的にアッサリ電話を切るフィンチ。すぐ出れるさかい、出てきたらさっさと手伝えよぐらいの
ノリ(笑) rong> 珍しいリースの反省めいた態度&言葉も総スルー。いいなぁこのベタつかない感じ。
さすがですハロルドさん。前回の悲痛な表情を見ると未だにこっちが泣きそうになってしまうけれど、
キッチリ気持を切り替えて実際の対処を淡々とやるところがフィンチの素敵なところ。で、この電話で
リース君もだいぶ落ち着いたハズで、それが大事なんだよね。リースマスターのあざやかなお手並みです。
じゃないとリースが自分でやるジェイルブレイクなんて想像しただけで大変なことになりそうで…
刑務所そのものが跡形もなくなるとか、どさくさに紛れて凶悪犯も大人数一緒に出てきちゃうとかさ…
こちらに任せて大人しくしておきなさいっていう電話ですね、わかります。

・そんな話をしながら、フィンチはターゲットのところに向かっています。今回はケイレブ・フィップス
 という男子高校生、臨時(非常勤?)教師になりすましてハイスクールに潜入ですよー。
 ハロルドせんせい!サポートはファスコです。

・今回の偽名はハロルド・スウィフト。また鳥の名前。ファーストネームのハロルドはあまり
 変える様子がないけど、ラストネームはFinchに始まり、今まで出てきたのはWren(レン)、
 Crane(クレイン)、Crow(クロウ)。そして今回のSwiftもすべて鳥の名前。これまた何かの
 伏線なのかなぁ。歴代、ネコ科の動物の名前がついていたMacOSを彷彿とさせます。

違和感が完全ログアウト状態の、ハロルドせんせいの授業風景。
$Reclusive Heaven

・「円周率を知って何の役に立つの?」という皮肉まじりの生徒の質問に答えるハロルドせんせいの
 言葉が最高にいい。

「3.14から始まる数字は始まりに過ぎず、繰り返すことなくどこまでも無限に続く。
 つまり、この少数の連なりにはあらゆる数列が含まれる。君たちの誕生日や社会保障番号、
 ロッカーの番号…これらの少数を文字に置き換えると、過去に存在した言葉を数列で表現できる。
 生まれてはじめて口にした言葉、目下熱をあげる相手、君たちの誕生から死まで、すべての
 言葉や行動、世界の無限の可能性がこの丸い円にある。その情報の使い方や、何の役に立つかは
 君たち次第だ」


ハロルドせんせいに習いたいと、今回のお話を見ながら何度も思った。そしてフィンチがもっともっと
好きになりました。リース君!早く出てきて守らないとダメダメよー!

・ケイレブの通う高校はわりと悪い子たちの学校らしく、構内でドラッグが売買されていたり飛び交う
 メールの数に「ここは別の惑星か」と驚くフィンチ。ジェネレーションギャップに加えて、MITで
 ネイサンとほのぼの天才くんの青春を送った(であろう)フィンチにはそりゃ別の惑星だよねぇ。

・授業を終えて、カーターと落ち合うフィンチ。リース君のことを緊急を要する案件だと言うも、
 カーターのほうがなんかもう胃痛で倒れそうな感じ(笑)「君は一線を超えないよう…」と
 フィンチは釘を刺しますが「一線ならとうの昔に越えてる」と指紋データの削除を見せる。
 意外と愛されてんですよリース君…(ホロリ)あと問題は、採取されたDNA。

・そうこうしながらも、フィンチはケイレブ青年に接触します。彼は平凡を装った天才君で、しかも
 小さい頃の遊びで兄を死なせてしまっていた。ドラッグ売買の元締めだったり、まあなんやかんやと
 いろいろ抱えている子であることが判明。ちょいちょい、ウェンツなんちゃらに見えたケイレブ君。
 フィンチのこの、斜めがけのバッグいつ見ても可愛いなぁ。
 $Reclusive Heaven

・そして別の教師がITの授業で話す「伝説のハッカー」。「最も悪名高く、逃げ切った。今も
 そのへんをウロついているのかも…」 これはフィンチの事だよね、確実に。またエライことなってる
 過去が小出しにされましたよ…リース君不在の時に!(笑)

・これリース君が聞いてたらちゃんと「ん?」って引っかかったのかしら。てか、今回の
 「教師としてハイスクールに潜入」はどのみちリース君では無理系か。残念。

・で、まあそんなこんなでファスコと調査を続ける一方で、カーター姐さんはリースのDNAサンプルの
 すり替え工作です。フィンチの指示で赤の他人のDNAサンプルを採取すべく、ハニートラップ★
 キレイキレイするとホントに綺麗なカーターの本気。
 $Reclusive Heaven

・フィンチがカーターに送った、DNAを採取する該当人物の詳細は以下の通り。
 
 Ancestry:European
 Height Range:6.0ー6.4
 Eye Color:Blue
 Hair Color:Brown
 Medical conditions to avoid:Cystic Fibrosis,Hereditary Hemochromatosis…


…ヨーロッパ系アメリカ人?へえ…リース君そうなんだ…と一瞬驚いたものの、まあアリっちゃアリだし、
よくよく考えればニセモノの、該当したらアカンDNAサンプルなんだから違ってないとダメなのよね…
目の色や何か以外は…てこと??むむ??該当しとかなアカン箇所もあるよね??ムズカシー。
健康状態のところにあるのは遺伝性疾患のなんかムズカシイ病気の名前。これはニセモノの人の持病?
それともリース君の…?も、どうでもええけどこれをリース君のデータと思って「詳しいプロファイル
キター!」っていきなりアガったわたしのテンションどうすれば…(笑)

・カーターのハニートラップは見事成功ですが、相手の男性に「健康診断みたいだったよ」と言われる
 あたり、あまり自重できなかった模様の姐さん。「イイコトしよう」という台詞のあと、嬉々として
 DNA採取キットを取り出します(笑)見事採取とすり替えにも成功しました…が。

・4人全員がDNA不一致、これで釈放だけど…というところで、クリーンすぎる!アヤシイ!とますます
 ドネリー捜査官の疑念が深まっちゃった。「カーターを呼べ!」。…ええー?とうとうカーターにも
 疑惑が?すり替えたのバレちゃった!と思いきや、ドネリー捜査官「もはや君だけが頼りだ」
 それはそれでビックリですー!(笑)バレたんか思うがなーホッ。アレなのね、ドネリー捜査官は
 ただ単に「思い込んだら一直線」の軌道修正ができない、猪突な人だったんだね…要所要所のツメの
甘さがなんとなく納得できた&とってもカワイイ人に見えてきました。スキスキv
「君にはイラクで培った尋問スキルがある。ひとりひとり尋問をしてくれ」と、カーターにすべてを
 託す系。一度信じたら心の底から信じぬく人みたいです。イノセント…
 
・フィンチのほうはファスコと協力して尾行やら何やらでケイレブ青年の問題を探り続けます。
 尾行先のレストランにて盗聴中、また何か食べてる(笑)
$Reclusive Heaven
しかも甘いものっぽい…デザートなのかな?好きなんだね、甘いものが本当に。脳の栄養だから
当然なのかしら。リース君は任務中は絶対に何も食べないのに、フィンチは毎回何かしらよく食べてます。

・ケイレブ青年は自分が開発したソフトウェアやドラッグのお金をママに残して、自分は兄を死なせて
 しまった自責から死のうとします。それを阻止しようとするフィンチの言葉が、これまた沁みる。

「世界に余分なものなんてない。円周率だ。どれか1つでも欠けてはならない。無謀さや過ちがあるから
 こそ、君のなかに未来を変える力もあるんだ。この世界も我々がいないより、いるほうがマシだ」

さらに、
「金銭が君の代わりを?方程式がわかっていない。自分が消えることが周囲のためだと私も考えた。
 でもそれは間違いだった…」

ちょっとまた、うっかり泣きそうになりましたよ…(言ってるフィンチも泣きそうなんだもん)
これはケイレブへの説得はもちろん、リースと自分のことでもあるよね…そう受け取ったよ。特に、
「無謀さや過ちがあるからこそ、君のなかに未来を変える力もあるんだ」はまるでリースへの
メッセージで聞かせてあげたいと思ってしまった。金銭が誰の代わりにもなれないことも、ビリオネアである
彼が言うからこその重み。悲しく、そしてなんて優しい人なんだろうと、ここを何度も見ました。

そしてラスト、やっぱり例のハッカーが自分自身であることをなんとなーくケイレブに匂わせるふうの
フィンチ。「彼が手製のコンピューターで…」のくだりは、スティーブ・ジョブズの事かと思った。

そんなこんなで、ファスコとのタッグで無事に一件落着。学校というシチュエーションのおかげか、
さほど危険なこともなく一安心…でも物足りない…リース君が足りないわァァアア!
ミッションコンプリートできたのはめでたいけど、リース君ナシでやれたらそれはそれでチョト淋しいのん…
今回はベアたんも出て来なかったし。ショボン。


さて来週は、カーターによるリース君の尋問ですよ。このリース不足を補ってくだされぇぇええ!