この小説は、BL要素を含んでいます。
苦手な方は、スルー推奨(;´艸`)
「君と僕のミライ(ON)」の続編です♡
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飲みすぎたのか、
少しだけ、頭痛がする…。
キッチンに行って、
水、一気飲みして…。
また、ソファーに戻って、
膝、抱えて…。
淋しいときにしてる、
いつものゲームも、
今は、したくない…。
ただ…静寂の中で…
あのヒトが鍵を開ける音、
じっと…待ってた…。
嫉妬してくれたのかな、なんて…
期待はきっと、的外れで…
帰りがけの…あのヒト…
すごく…怖かったんだ…。
「カズ、話がある。
先帰って待ってろ」って…。
俺…初めてそんなこと…言われて…。
マサキとキスしたこと、
怒ってんのかなって、思ったけど…。
なんとなく…
それだけじゃないような、
嫌な予感が…して…。
あんなに会いたかったのに、
今は、向き合うこと、
臆病になってる…。
膝に、顔、うずめたら…。
いつもより早い、心臓の音、
大きく響いて…聞こえて…。
そうやって、
ずっと…待ってたら…
カチャッ……
鍵が…回った…。
ドアが開いて…
近付いてくる足音…。
部屋に入って来るなり、
黙ったまま、俺の隣…
ドカッと、腰を下ろして…。
睨んでるみたいな顔で、
ずっと、前だけ、見てて…。
やっぱり、明らかに、
機嫌…悪くて…。
待ってる間、
《なに言われるんだろう》って、
怯えてたけど…
なにも言われない時間は、
もっと怖いって、感じた…。
…ふられるのかな…俺…
最悪の事態も、
今なら、あり得そうな気がして…。
不安で、泣きたくなる…。
「…カズ…」
やたらと長く感じる沈黙のあと…。
溜め息混じりに、名前呼ばれた時には…
その声の、あまりに低さに、
本気で怖くなって…。
その先の言葉、聞きたくなくて、
返事もしないで、下を向いた…。
「カズ、俺、言いたいこと、いっぱいあんだけど…」
「…………」
「…聞く気ないなら…帰るよ?」
「………っ…」
帰る、って言葉に反応して、
思わず顔上げる…。
「ごめんなさい…っ」
マサキとのこと…?
それとも、なんか違うこと…?
俺、悪いことした…?
…わかんないけど、謝らなきゃ…
ここにいて欲しくて、
怒られる前に、口が動いた…。
サトシは、ギュッて、眉を寄せてて…。
「なにがごめんなさいなの?」
「…それは………」
俺は…言葉に詰まって…。
答える代わりに、涙が…溢れる…。
「何で泣くの?」
「…ごめんなさい…」
「何で謝るの?」
「…ごめんなさい…」
こんなふうに…怒られたいんじゃない…
…サトシに…触れたい…
…抱きしめられたい…
だけど、サトシが、怒ってるから…
謝ることしか…できなくて…
「カズはさ…なんにも、わかってないね」
「…………」
「お前この頃、周りが見えてなさすぎんだよ…」
「……周り……?」
意外な言葉に、
思わず聞き返すと、
サトシは、大きく頷いた…。
「昨日もさ…なんでお前も来ないわけ?
部室で、みんな言ってただろ…?
ユウキが、家の都合で学校辞めるって話…。
それで、俺らで元気付けようって、飯、行ったのに…。
そういうのもさ、全然耳に入ってこねぇんだろ?
前はもっと、周りに気ぃ配れるやつだったのにさ。
さっきだって、マサキにあんなことさせて…」
「あれはっ……」
「マサキが勝手にやったって言いたいの?
ばかかよ。…お前…いい加減気付けよ。
なんでマサキが、あそこまでお前のために動けると思う?
それだって…昔のお前なら、すぐに気付けたと思うよ?」
「…………」
…マサキがなんなんだよ……って…
そこは、なんか、わかんなかったけど…。
ユウキが学校辞めるとか…
それは全然…知らなかった…。
俺…けっこう…仲良かったのに…。
「練習にも…集中してねぇし…
部員に対しても、態度悪いし…
正直…俺さ…
カズと、付き合わなかったほうが良かったのかなとか…
そうなふうにも、思いたくなるよ?このままだと…」
「………っ……それはっ……」
「それが嫌なら、ちょっとは反省しろよ。
今日はもう、帰るから…」
「………っ…」
サトシの、言う通りかもしれない…って、
お説教聞きながら…そう…思った…。
けど…
帰るって、言われたら…
また、一気に…涙、溢れ出す…。
「…い…行かないで…」
「………ん…?」
「…サトシに…会いたかったんだ…俺…。
部活で会っても…それだけじゃ…淋しかった…」
「…………」
「不安なんだよ…なんか…
ずっと不安で…サトシのことしか考えられなくて…。
…サトシの周りにいる人が全部、敵みたいに思えてきて…。
でも、それじゃダメだって、今、わかったから…
反省…するから…ここにいて…」
ずっと…言いたかったこと…。
口にしたら、余計に泣きたくなって…。
我慢することも諦めて、
声出しながら、泣きじゃくる…。
「お前のことは、ちゃんと、見てるから。
…淋しいとか言えずに、
また、素直じゃなくなってたことも…
毎日、不安そうにしてたことも…
全部…知ってるよ。
でも、それじゃだめなんだって、
自分で気付いて欲しかった…」
サトシの声が…
穏やかなトーンに、戻ってる…。
そのことに気付いて、
顔、上げたら…
腕の中…引き寄せられた…。
「不安にさせたことは…
俺も…謝るよ…」
柔らかな唇が…降ってきて…。
俺の口塞いで、そっと、啄ばむ…。
それはまるで…
初めて繋がった日みたいな、
とても優しい…キスで…。
途中で、薄く…目…開けると…
見下ろしてる目が……
愛しそうに…俺を…見てて…。
嫌われたわけじゃなかった…って…
やっと…実感する…。
細いのに骨張った、
大好きな、その指先で…
唇…なぞられて…
その指に、舌…絡めたら…
カラダ…疼きだして…。
どうしようもなく…欲しくなって…。
いいのかな…って、戸惑いながら…
背中に、腕回して…
思いきり…抱きついた……。
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3泊4日を終えて、
今、戻ってきました(;´艸`)
メッセージとか、返せてなかったり、
ブログに遊びに行けてなかったり、
いろいろ、明日から、再開したいと思います(*゚ー゚*)♡
旦那の実家で、夜中にこそこそ、
iPadで続き書いてたけど、
Wi-Fiがなくて更新できてなかった、お話の続きを、
とりあえず、UPしておきます♡♡
またまたアメ限に行くよ行くよ詐欺…(;´▽`A``
アメ限は、次回でした~(*/∇\*)
Rinoでした♡