*僕とあのヒトの未来(ON)*1* | 嵐♥︎大宮♥︎二宮和也♥︎大野智♥︎*Rino's大宮love書庫*

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溺愛ブログ♥︎です(*´ー`*)♡

日々の大宮のことを中心に、
大宮BL小説(短編&長編)を書いてます♡

大宮が満載♡なブログです(*´艸`*)♡♡

この小説はBL要素を含んでいます。
苦手な方は、スルー推奨( ´艸`)


BL小説*君と僕のミライ(ON)*の
続編になります♡♡♡




ーーー 1 ーーー





夏が、終わろうとしてる…。



少しずつ、秋の気配がして…

肌に触れる空気が、透き通っていく…。



その、真っ直ぐな透明さに…。



なぜだか心が…痛くなる…。







あのヒトは、相変わらず、優しくて…

それはずっと、変わってなくて…。



だけどその優しさは、

俺だけに向けられるモノじゃなくて…



なんていうか…




…誰にでも、優しすぎるんだ、サトシは…




少し、離れたところで、

サークルの、後輩たちに囲まれて…



その中心で、ニコニコ笑ってるあのヒトに、

心の中で、悪態をつく…。







何度繋がっても…

どこかでいつも、淋しくて…



愛されてるって実感は…

ほとんど…なくて…。







サトシと付き合い始めて、2ヶ月…。



秋の学園祭の公演が、近づいてきて、

ダンスサークルの活動も増えて…。



毎日のように集まっては、練習の日々…。



サトシは、演目の振り付けもしてて、

それを考えたり、みんなに教えたり…



ここのところすごく、忙しそうにしてる…。



練習に来れば、もちろん会えるし…



今までより、一緒に過ごす時間は、

増えてるはずなんだけど…。







俺たちの関係は、

人に、話せるようなモノじゃないから。






気にしすぎなのかもしれないけど、

俺はここでは、

わざとらしいくらいに、距離を置いてる…。



あのヒトがそのことに、

気づいてるのかどうかは知らないけど…。



これはこれで、

けっこう、辛かったりするんだ…。









「カズ、ジュース買い行こうぜっ」




フッ…と、

肩に回された腕に驚いて、顔を上げると…



そこには、マサキの笑顔…。



「うん…じゃあ…行く…」



チラリと、サトシに目をやって…



さっきと変わらず、みんなに囲まれたままの、

楽しそうな姿を、視界の端に見ながら、

ゆっくりと…立ち上がる…。



「昨日さ~、下の自販機、ほとんど売り切れでさ、

事務のおばちゃんに、文句言いに行ったの。

だから今日は、ちゃんと買えると思んだけどさ~」



財布に付いたチェーンを、

クルクル回しながら、

マサキが先に立って、階段を降りて行く…。



その足取りは、

1段ずつ、スキップでもしてるみたいに、軽やかだ…。



そんなマサキを見てると、

少しだけ、気持ちが落ち着く…。




…サトシ…今夜…来てくれるかな…




できれば今日は…

あのヒトの腕の中で、

あのヒトの温もりに包まれて眠りたい…。



夜中に…目を覚ましても…



あのヒトの腕はいつも、

俺を包んだままなんだ…。



そのことに…

幾度となく、救われた…。




…今すぐ…サトシに…触れたいな…




同じ空間にいても、

ここではそれは、叶わなくて…。




ガタンッ……と、音を立てて、

落ちてきた自販機の中の清涼飲料水を、

ため息をつきながら、取り出す…。



通路の隅にある、

角の擦り切れた長椅子に座って…



ジンジャーエールを飲み始めたマサキの隣で、

ボトルの蓋を開けようと、手を捻る…。




「カズ…あんま、考えすぎるの、よくないよ?

…会いたいなら…メールしてみれば…?」



「…………」





…俺、何も、言ってないのに…

マサキは、鈍感そうに見えて、意外と鋭い…。





…サトシもさ…

…このくらい、俺の気持ち…

…わかってくれたらいいのにな……





俺にとって、あのヒトは…



今でもまだ…



近くて……遠い……。






つづく…

******




続編、スタートしました( ´艸`)

相変わらず、切ないカズ…




明日はきっと、

結果がどっちだろうと、

小説書くような状態じゃない気がするから…



今のうちに、更新しました。



仲良ししてくれてるみんなの幸せ、

心から、祈ってますクローバー

Rinoでした黄色い花