わたしがなぜか
子どもが産みたくて
たまらなかった
２０１５年夏に
メダカのミシマちゃんは
突然やってきた
それは
一人暮らしをしていた
長女の彼氏の友達の友達が
夏に帰省をするのだけど
周りも皆帰省するから
預け先がないからと
一時的の予定で
ミシマちゃんは
やってきた
〝ミシマ〟
それは元々
その子についていた
名前で
飼い主さんは
名前を付けていなかったようだが
最初の友だちに預けたときに
名前がなかったことから
好きな女の子の
名字を付けて
〝ミシマ〟となったらしく
わたしたちも
そのまま
そう呼んだ
そして
ペットは
ずっとわたしに
余裕がなく
飼っていなかったが
その話を聞いたとき
わたしは嬉しくて嬉しくて
たまらなくて
１週間くらい限定の
ミシマちゃんとの
暮らしが始まった
ミシマちゃんは最初
男の子か女の子かも
わかっていなかったが
調べたら
多分女の子だと判明し
自分が産んだ子のように
大切にした
すると
わたしが水槽の前に立つと
「お母さん！お母さん！」
とピョンピョン
跳ねるようになり
長女も
「ミシマちゃん行ってきます！
と言うと寄ってくるようになった！」
と言うようになり
そして
ミシマちゃんがきたら
また長女、次女、息子が
可愛くて仕方なくなり
またそれも嬉しかった
でも
１ヵ月経っても
２ヶ月経っても
お迎えの連絡が来なかった
だからもう
我が家の子になるのかな？
と思った秋
突然ミシマちゃんの
お迎えがきて
わたしは
ミシマちゃんとの別れのとき
号泣した
またどこかで
会える気もしながら
そして
元の飼い主さんに
たどり着くまでに
一旦長女の彼氏宅に
長女が連れて行ったのだが
「ミシマちゃんが
何日もご飯を食べない」
と連絡がきた
そして
飼い主さんと話をしたら
飼い主さんは
わたしたち家族に悪いから
引き取らなければいけない
と思っていたことがわかり
わたしが
号泣したことを告げると
「そんなに大切にして貰っているなら
どうぞ貰ってください
その方が自分も嬉しい」
と言われ
だからわたしは
「ミシマちゃんにおうちに帰れるからね
と伝えてあげて！
そうしたらご飯を食べるから」
と言い
そうしたらすぐに長女から
「お母さん！食べたよ！」
と連絡がきた
そして
家に帰ってきた
ミシマちゃんの水槽を見ると
ご飯を食べないから
ドロドロに水が濁り
こんな中で
よく生きていたなと思うほど
それは想像以上で
涙が出た
そして
彼女が
ご飯を食べなかったから
家に戻って来れたのだからと
ミシマちゃんのその
命懸けの行動に
そんなに帰ってきたかったのだと
泣け
これから
ずっと一緒だよ
と言った
ミシマちゃんが来た日の嬉しくてたまらないわたしを
長女が盗撮 笑
