父の肺に転移が見られました。

もう長くないとも言われました。



もう父にできることは少なくなりました。

よわよわしくベッドで横になる父をみると、
この人の人生は幸福だったのだろうかと思ってしまいます。


とりあえず、父の前では笑わなければ。
今父は退院して家にいます。

しかし3日に一度は腹水を抜きに病院通い。

3時間かけて2リットル抜きます。


お腹はまるで風船のように膨らむのに、
腕や足はやせ細っていくばかり。

血圧が極端に低いせいか何をするにもスローモーションです。


このまま衰弱するのだと思います。

残念ながら癌は大きくなってきていて、もう打つべき選択肢は限られてきています。


お医者様が言っていました。

「この世には治らない病気というのは存在するし、それでなければ人は死ぬことはない」


その通りです。

それでも、自分に近しい人に降りかかると、また違う印象です。


今は、父がどうしたら充実した生活を送れるのか考えています。
父の腹水がたまり、
食事もままならなくなったため、今日から即入院となりました。


もうお腹は妊婦のように張って、
足もかなりむくんでいます。

下半身はそんな状態なのに、
腕や背中はガリガリ。


父の体を見るのがつらくなってきました。


最近では肝臓の影響なのか
背中にじんましんのようなものもでき、

お正月の最中は父の背中を掻いたり、
濡れタオルで拭いてあげていました。


抗がん剤は、従来のジェムザールに、
TS1という胃がんによく用いられるという内服薬を追加することになりました。


ついにセカンドライン。


それでも、正月を家で迎えられてよかった。

先生の配慮に感謝です。