裕張メロの残念な毎日

裕張メロの残念な毎日

いろいろ書こうかな。
なんて自爆するのが落ちです。
中二病って言われないようしないとな。

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二人で駅までの道のりを駆け抜ける。俺の方が速いからなスピードを合わせるのが大変だぜ。

 ダッダダダダダ(俺が疾風になる音) 

 バッタタタタタ(ひとみが転ぶ音)

「ハアハア……」

 駅に着いた。

 腕時計で時間を確認するとまだ十分程余裕がある。

「仕方が無い、ひとみを待ってやるか」

 大きく背伸びをする。肩の関節がバキッボキッと鳴った。

 待っている間に何か暇つぶしになる物は無いかと辺りを見回す。そうか今日は七夕だったのかと笹が飾られているの見て思う。

 近付いて見ると短冊の代わりの長方形に切られた紙がボールペンと一緒に置いてある。そうかこれで願い事を書いて笹に付けて飾るのか。

 試しに書いてみるか。これで魔眼が開眼……いや魔眼や超能力ではありきたり過ぎるな。そうだな……悪魔、天使……竜! ありきたりといえばありきたりだけど魔眼や超能力程ありきたりでは無い。

 竜、龍、なんかあるかな? 

「竜使い!!

 ナイスアイデア、俺。

 しっかりとボールペンで竜使いになりたいと願い事を書き笹に結びつける。

「よっし! ……」

「……んっ?」

 ふと後ろから視線を感じたが気のせいだろう。

 キョロキョロと周りを見ると時計が目に入る。そんなこんなで時間が経っていたらしい。

「ひーくん、待ってよぉー」

 ひとみが叫びながら走ってくる。恥ずかしい奴だな、もう。

 遅刻しかけたお礼も兼ねて切符をさっきに買っておいてやる事にした。