Cinema Walking

Cinema Walking

通称「ブラシネマ」←パクリ。
主に映画やDVDのレビューになっています!(※基本的にはネタバレしないような形で各映画のおすすめをしたいと思っています。)
ここにはおすすめしたい作品しか書きません!



ブログではオイラのおすすめ映画しか掲載していませんが、ここから漏れた映画やDVD(ブルーレイ)で見た映画などは、「顔の見える映画レビューサイト“CineMatch”」で簡単にコメントしています。

Facebookと連動しているので、Facebookのアカウントをお持ちの方は是非こちらも覗いてください!

下記のリンクから入れます。お互いに観た映画をシェアしましょうヽ(^o^)丿


   $Cinema Walking


それからUstreamにて毎週月曜の22時頃から“ツイッタラクティブ映画トーク番組「生シネ」 ”という、当該週に公開される予定の映画の予告編を観ながら語る番組があり、自分もよく拝見しているので映画好きな方はよかったらどうぞ!同じく下記のリンクから入れます。 

   
   $Cinema Walking

「生シネ」  モデル/ブロガーのまつゆう*をMCにむかえ、WOWOW映画番組「映画工房」「ぷらすと」などで活躍中の中井圭、放送作家の鈴木裕史と共に映画をネタに飲みながらぐだぐだ語るトーク番組。皆さんのTweetでリアルタイムに番組内容が変わる!だいたい月曜22時頃配信。でも、まつゆう*が忙しかったりイベントがあると変更します。 #namacine

Amebaでブログを始めよう!
             




多くの映画ファンに惜しまれつつこの世を去った名優、原田芳雄がかねてから温めてきたという船戸与一の傑作短編小説「夏の渦」(短編集『新宿、夏の死』を映画化した作品である。原作は発表当時から熱狂的なファンを生んだが、登場人物の殆どがニューハーフもしくはゲイの為、日本での映画化は不可能とさえ云われてきたが、『月はどっちに出ている』『KT』『パッチギ!』『フラガール』他、多くの傑作を創りだしたプロデューサー、李鳳宇が製作にあたり、『パッチギ!』『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞をはじめ数々の賞を獲得した羽原大介が脚本を担当した。
また、監督には、永きに渡って井筒和幸監督や崔洋一監督の作品の演出部として数々の傑作の誕生を側で支えてきた武 正晴があたった。徹底的なリハーサルを重ねて撮影に臨んだ本作は、コミカルな展開ながらも、マイノリティに対する温かい視線を感じる深い人間ドラマに仕上がっている。
舞台となるショーパブ「エデン」の華やかなミュージカルショーは、実際の新宿二丁目のクラブで行われており、映画に圧倒的なリアリティーと艶やかさを加えている。全編を優しく包み込む豊潤な音楽は、イ・ビョンホン出演の『悪魔は見た』や昨年韓国で大ヒットした『トガニ~幼き瞳の告発』等で注目を集める、韓国映画界期待の才能、MOWGが担当している。また、挿入歌には、あの名曲「赤いスイートピー」や80年代のアメリカンポップスのシンボルである、シーナ・イーストンの「モダンガール」が使われていることも往年のファンには嬉しい驚きを与えている。

 
原田芳雄(写真)

新宿のショーパブ「エデン」で働く、店長兼演出家のミロ(山本太郎)は仲間の従業員兼ダンサーたちと度々ケンカしながらも、仲良く日々を過ごしている。今日はミロの42回目の誕生日。そんなお祝いの日に仲間のノリピーがミロの部屋で死んでしまう。第一発見者として警察署で事情聴取を受けたミロは、心無い刑事たち(及川いぞう、日向 丈)の侮蔑を含んだ質問に傷付いて、グッタリしてアパートに帰ってくる。部屋に戻ったミロは「エデン」のオーナー美沙子(高岡早紀)がストーカー被害に遭ったことを知らされる。複雑な思いで迎えた誕生日の夜、「エデン」に集まった仲間たちはいつになくしんみりと身の上話を語り出す。そしてエルメス(高橋和也)の提案で、一同はノリピーの遺体をトラックに載せ、実家のある千葉の鴨川まで“送り届ける”無謀な計画を立てるのだが。(抜粋)


監督: 武正晴
原作: 船戸与一
『夏の渦』(『新宿・夏の死』所収)
脚本: 羽原大介
李鳳宇
撮影: 鍋島淳裕

 

出演: 山本太郎
中村ゆり
高橋和也
齋賀正和
池原猛
小野賢章
大橋一三
入口夕布
高岡早紀
浜田晃
藤田弓子





今回おすすめの作品は単館系の映画館、つまりミニシアターでしか放映されていない作品のご紹介です。

ちなみに現在公開予定の劇場は全国で3か所のみ。新宿、渋谷と名古屋だけです。

ただ結構万人受けする内容の作品なので、今後公開劇場が増える可能性はあると思いますけどね。


ストーリーは上記を読んでもらえばわかる通り、新宿二丁目を舞台にした“オネエ”を軸にしたお話です。

メンツを見てもらえれば何となくわかるかもしれないですが、各キャラクターをコミカルに描いていて笑える反面、性に対しては真摯に正面から描いており(オネエの時点で正面ではないかもしれんw)、いろんな角度から捉えられる作品になっています。

表向きはみんなニコニコして過ごしているんですが、やはり深いところでは傷ついていたり悩んだりしてるんです。そんな彼ら(彼女ら?)の内面を友人の死という悲しい出来事を通じて描かれています。

描写としては難しいところは一切なく、オネエでなくともいろんな人に対して普遍的に感じられるような内容になっていると思います。


設定がショーパブってのもなかなか秀逸で良かったと思いましたね。オネエたちがダンスをしたり歌ったりしているのが、全く不自然ではなくエンターテイメントとしてもしっかり成立している点も良かったと思いました。

もちろん選曲もよかったですねぇ。またねぇ「赤いスイートピー」がなぜかオネエにハマるんですよ。

きっと聖子ちゃんのブリブリ感とオネエのブリブリ感がリンクするんでしょうけどw

それから映画に欠かせない性描写はオカマを題材にしてるから必要ないんですよね。ここは結構ポイントだと思いましたね。よくよく考えたら秀逸だと思います。


しかも出演のオネエたちはみんな役者だっていうから驚きですw

実は中には本物(ガチのオネエ)がいるんだと思って観てたけど、みんな演じてやっているんだって後で知ってショックでしたw

みんな筋があるんだわ、きっと。(下ネタではない←)


あとオネエの話だけではなくもうひとつ並行して描かれている話が中村ゆり演じる塾講師のストーリーなんですが、これはまぁ観てのお楽しみと言うことでw

 

ちなみに主演は山本太郎なんですけど、終盤でいいシーンがあるんですよ。

そんな大それたことしてる場面じゃないんですけどね。前フリが非常に効いていて心温まるシーンがあるんです。そのシーンはきっと誰しもが胸を打たれるシーンになってるんじゃないかと思いますね。


いやねぇ、事前情報としては「オカマの映画」くらいで観に行ったんですが、まさかオカマで泣けるとは思ってもみませんでした(ToT)笑

自分の斜め前のおっさん(お客さん)もハンカチで拭ってたしねぇ~。

ホントにいろんな要素が盛り込んであって、バランスのいい仕上がりだったんじゃないかな。

切ないんだけど温かみのある作品で、作り手の作品に対しての愛情を感じられる一本になっていたと思います。

特に親と離れて暮らしてる人には深く心に響くものになっているような気がします。

全国で3か所でしか上映されてないのは、かなり勿体ないと思える作品でした。

騙されたと思って観てほしい一本ですヽ(^o^)丿



おすすめ度:☆☆☆