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りかちゃんのひとりごと

ほわほわのほほん♪

きのう先生とお別れしてきました。
生徒さんがたくさん集まってた。

同年代でまだ現役の生徒さんがいて、
声をかけて10年ぶりに話しました。

そしたら、
その方もわたしと同じくらい
先生に叱られていたそうで、
先生こわかったっていってた。

わたしは先生から、
ちがう先生に変えた方がいいんじゃないか?
と、いわれたこともあったのですが、
その方は、
ピアノを買う相談をしたら、
やめた方がいいといわれたと。

わたしと同じで毎度、
練習不足で叱られていたそう。

それでも、
わたしとはちがってレッスンから離れることなく、
ずっと幼稚園生の頃から、
なぜかつづけてきたと。

すごいな。
それにうらやましい。

お別れ会で流れていた先生の好きな曲は、
ラフマニノフだった。

先生はちゃんと終活をしていて、
会場を訪れたわたしたちに、
メッセージを残してくれてあった。

「しあわせな人生でした」
先生は、いっていました。

こどもの頃からの夢だった
ピアノの先生になり、
すばらしい生徒さんや音楽
すばらしい人たちにめぐまれたと。

すごくうれしかったし、
先生はほんとうにかっこいいと思いました。

喪主の長女が書いたお礼の挨拶文にも、
先生が人生を楽しんでいたこと
お孫さんとの関わりかた
家族水入らずで出掛けた母娘の旅行のはなしなど
愛に溢れた日々を知れてうれしかったです。

同年代の生徒さんと連絡先交換ができ、
先生がもたらしてくれたご縁に感謝です。

わたしは、
気が抜けてしまったのかなんなのか、
風邪をひいてしまいました。
はやく治して、
また新たな気持ちでがんばらなくては。
ひとり恩師を失ってしまいました。
わたしのピアノの先生。

きのう先生の顔を見に出掛けたら、
ただ眠ってるだけに見えて、
でも触れさせてもらったら、
冷たくなってしまっていて、
あぁ、ほんとうなんだなぁって思いました。

どれぐらい先生のそばにいたんだろう。
ひさしぶりにわたしより少し年下の先生の長女と、
おもいでばなしをして、
泣いて、笑って、音楽の話をして、
形見分けをしてもらえることになって、
帰ってきた。

先生の家との距離は数十歩。

遠かったな。

先生怖かったけど大好きだった。
もっともっといろんなはなしをしたかった。
いろんなはなしを聞かせてもらいたかった。

わたしが、
一時期ひどく気が滅入ってしまって、
ピアノも弾けなくなって、
まいにち泣いてばかりだった時、
ピアノのレッスンに戻りたいと
泣きながら先生にお願いしたことがあった。

先生に、
ピアノも弾けなくなってしまったし、
自分にはなんの取り柄もないと
泣きながらはなしたら、
先生はわたしに、
りかちゃんの取り柄はきれいなとこよ
って、いった。

もう10年以上前のはなし。

いまのわたしはピアノもたいして弾けないし、
ぜんぜんきれいじゃない。

先生、
いまのわたしの取り柄はなんですか?

きれいにならなくちゃな。
きのうの昼間、
わたしが20歳の頃から診てくれていた
歯医者の先生が亡くなっていたことを知りました。

わたしの一回り年上の先生は、
ほんとうにやさしくて、
わたしの悩み事を聞いてくれたり、
お互いの愛犬、愛猫のことをはなしたり、
お姉さんのような存在でした。

先生が引っ越してしまって、
さいごに会ったのは去年の12月。
ちょうどその1ヶ月前に先生の愛猫が急逝したことを聞き、
ふたりで車の中でなみだを流しながら、
はなしをしました。

いつも、
りかちゃん元気?
お母さんとお父さんも元気?と声を心配してくれてた。

歯の治療も丁寧で、
一時期わたしが口腔ガンの検査をしたとき、
口腔外科の先生が、
「あなたを治療している先生はすごく丁寧だね。
 なかなかこういう人はいないよ」といっていたので、
それを伝えたらすごくよろこんでくれてた。

わたしが、
恋愛でうまくいかなかったときも、
先生は、むかしの自分をみているようだわといって、
外でお酒を飲んだり、先生の家に招き入れてくれたり、
歯の治療のあとの休憩時間も、
待合室でふたりではなしたり、
ほんとうにほんとうにやさしい先生でした。

きのうは先生が亡くなったことを
お母さんが歯医者の予約の電話をしたときに知りました。

お母さんとふたりで、
なんでなんで?
ショックが大きくて信じられなくて、
しばらくずっと先生のことを考えてた。

先生の携帯に電話してみたら、
まだ契約は解除されてなくて、
留守番電話になった。

さっきまた、
先生のことをお母さんと話していて、
せめてさいごにお花を贈ろうと考えていたとき、
そこに先生がいないことを知って、
わたしはまたがっかりするんだろうなと思ったら、
はじめてナミダが出てきました。

わたしはまだまだ家のことやらなくてはならず
あたまもこころもいっぱいいっぱいだけど、
でもがんばります。

ちゃんといろんなことかたづけて、
先生に挨拶にいくんだ。