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サフェーサーの塗装の仕方

こんにちは、
レストア職人のSRです。



「ヤフー知恵袋」に入試問題の解答を求めた
書き込み・・・。

大問題になってるようですね。


一流大学入試のレベルで、
いまさら携帯の持込が問題になるとは・・・。




さて今回は、
サフェーサーの塗装の仕方
についてです。


サフェーサー用のマスキングも完了したら、
プラサフの塗装の準備に入ります。




その前に、
スプレーガンの調整の設定は、
非常に重要ですから基本を書いておきます。


プラサフ塗装の
スプレーガンの口径は1.5mm程度を用意して、

塗料の吐出量は、2.5回転戻し(+-0.5回転)
パターンの調整は、2回転戻し(+-0.5回転)

エアー圧は0.24~0.3MPa(2.5~3kgf/㎝2)
トランスフォーマーで調整。




サフの塗装するスプレーガンは、
ソリッドやクリアー用のお下がりで十分です。


古いガンでもオーバーホールすれば
プラサフの塗装には問題ありません。



サフェーサーはウレタン系の主剤と硬化剤の
混合比5:1のプラサフを使います。


硬化剤やシンナーには季節や気温に対応した
種類やタイプがあるので、
気温に対応したものを選びます。


シンナーの希釈は10~20%の範囲内で
希釈します。


プラサフを硬化剤と混合するには、
調色用の計量ハカリで正確に量りますが、
目盛りつきの調色カップでもOKです。


混合されたプラサフを良く撹拌してから、
ガンのカップにストレーナを置いて
適量カップに入れます。


プラサフを塗装する範囲の清掃や脱脂は
塗装前に必ず行なってください。



プラサフの1回目塗装は捨て吹きといって、
パテが透けて見える程度に薄めに全体に
スプレーして塗装面の状態を確認します。



ハジキやチジミ、フクレなど旧塗膜との
トラブルの確認。




捨て吹き(ドライコート)のガンの使い方
ガンと塗装面の距離は15~20cmくらいで
パターンの重ねは2/1程度です。


スタートして終わりの位置に来たとき、
一度、トリガー(引き金)を戻してから
引き始と同時に反対方向にガンを移動します。


上記を繰り返しながら、
塗装の範囲内を往復してプラサフを塗ります。




プラサフの2~3回目の塗装はウエットコートで、
艶が出る程度に塗り込みますので、


表面が乾燥するまでの間に透かしてみると
パテの歪が取れてるかが判ります。



艶が出る程度に塗り込むというのは、
ガンと塗装面の距離を15cm程度にして、


ガンから出た塗膜のパターンに3/2程度重ね
ながら連続して塗装することでプラサフの肌も
滑らかな肌に成っていきます。




ガンスピードが早いと肌が荒れ
ガンスピードが遅いと伸びて垂れの
原因になりますよ。


プラサフの塗装も補修塗装もガンの使い方は、
基本的に同じですからサフを塗装する時にも
練習のつもりで肌を見ながら塗装する癖を
付けると良いと思います。




サフェィサー塗装のマスキング方法

こんにちは、
レストア職人のSRです。



四大陸選手権フィギアスケートは、
男女とも日本選手が好調ですね。


なんか、
安藤選手も演技に余裕が出てきたようだし、
浅田選手も復調してきたようなので、


3月の世界選手権が楽しみになりましたね。




さて今回は、
サフェィサー塗装のマスキング方法
についてです。




パテの研磨が完了したら、
サフェィサーを塗装しますが、


その前にプラサフが飛び散らないように
マスキング(養生)をします。


マスキングの仕方にも
サフェィサーを塗装するのと上塗り塗装とは、
違いがありますので、


今回は、
基本的なサフェィサー用の
マスキング方法についてです。



マスキングの範囲は、
パテを研いだペーパ目が塗膜に残ってる
範囲は必ずプラサフの塗装が必要ですから、


良く見てその範囲を足付けしたら、
その部分までプラサフが塗れるよう


専用のマスキングペーパか新聞紙を使って
マスキングテープで貼っていきます。





専用のマスキングペーパの場合は、
片側に専用テープが付いているので
簡単です。



新聞紙の場合は、
見開き一枚の上の部分にマスキングテープの幅

半分位を新聞紙側に貼り付けますが、


新聞は反対の下側には小さな穴が開いているので
新聞紙は必ず上側か横側にマスキングテープ
を貼るようにします。




そして、
塗装範囲以外にプラサフが
飛び散らないようにマスキングしていきます。



その時に、
パテ側にテープが来るように貼るのではなく、
一度パテ側に新聞紙が来るように貼り


その後、


パテの外側に5cmくらい折り返して、
折り返した部分が多少浮く感じに
マスキングします。




これは、
直接テープの上にプラサフが塗装されるのを
防ぐための方法で、


マスキングペーパ部分に塗装されても
プラサフと旧塗膜との段差をぼかすことが
出来ます。




テープに直接プラサフが塗装されると、
ハッキリした段差が出来てしまい、


プラサフを研いで段差が無くなったようでも
上塗り塗装をすると、


線が入ったようにテープの跡が出てくることが
有る為の予防策です。




また、


スプレーガンの扱いに成れていない人は、
マスキングペーパか新聞紙を一枚広めに
貼るようにしてください。



スプレーガンの扱いに成れないと、
プラサフがガラスやボディーに飛び散る
可能性が高くなり、


思ってる以上に
広範囲に飛び散る場合があります。





次回は、
サフェィサーの塗装の仕方についてです。



サフェーサーの種類と下処理

こんにちは、
レストア職人のSRです。



今日は、寒かったですね。
愛媛の平野部でも積雪があり、
高速道路は通行止めが相次いでいました。


普段雪の少ない愛媛の高速道路は、
数センチの積雪で通行止めになるので、
大変です。




さて今回は、
サフェーサーの種類と下処理
についてです。


自動車の鈑金塗装で、
パテで歪を抜いた上に塗装されるのが
プライマーサフェーサーと呼ばれる
下地塗装です。


一般的には、
プラサフとかサフとか言われますが、
塗装前の最終下地処理となります。


そのサフェーサーにも種類があり、
1液タイプのラッカー系のサフェーサーや
2液のウレタン系とエポキシ系のプラサフが
あります。



2液のウレタン系プラサフには硬化剤の
配合比率により性能に違いがあるので
旧塗膜の状態により使い訳が必要です。




自動車の鈑金塗装工場では、
2液タイプのウレタンサフが主流で
使われていると思いますが、


個人が、補修塗装用として使う場合のサフは、
1液のサフェーサーでも大丈夫だと思います。




プラサフを塗装する範囲は、
パテを付けた範囲より少し広めで、


パテを研ぐときに付いたペーパ目が
塗膜に残ってる範囲はサフを塗装します。




プラサフを塗装する前の下処理の仕方は、
パテの上をペーパー目消しとして320番程度で、
空研ぎした後、


ダブルアクションサンダーで400番のペーパー
を付けてパテの周りを5~10cmくらい
足付けします。


ダブルアクションサンダーが無い場合は、
600~800番のペーパーで手研ぎで足付けします。




その後サフを塗装する範囲をエアブロー
清掃してシリコンオフなどで脱脂します。



パテの周りに足付けされた範囲を
サフの塗装をするわけですから、
それ以外にサフが付着しないようマスキング
が必要になります。




続きは次回に
マスキング方法やサフの塗装について
紹介します。

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