20歳の大学生ドミニクと40歳既婚リュックの不倫
 
リュックの妻が、夫の不倫に気づく。
妻はドミニクに
「リュックが、戻ってくるまで、待つしかないわ」
それからリュックからの電話がない。
15日目にやっと電話が来た。
「明日、会わないか?」
リュックの声に、なにか本質的なものが
なくなったと感じた。
電話が終わり、部屋に戻った。
私は不意に鏡の中の自分をみつめた。
微笑んでいる自分を見つけた。
そして微笑むことをやめることができなかった。
そして私は自分がまた一人になったことを知ったのだ。
このことを自分自身に言ってみたかった。
「ひとり、ひとり」
けれども、それがいったい何なの?
私は一人の男を愛したひとりの女なの。
そうそれだけの単純な話、なきべそを、かくこともなくなったの。
 
 
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