フランス革命後、神話画や歴史画など古典主義を好んだナポレオンにより新古典主義が隆興し、その代表画家であるアングルはグランド・オダリスクという作品を制作しました。グランド・オダリスク自体は新古典主義からの脱却をめざしたともいわれているそうですが、そんな批評はさておき、子供のころから何回も目にした、女性が横たわり振り向く作品は、けだるさと同時に気持ち悪さも感じられる作品です。
昨年美術評論家の本を読み、その気持ち悪さの原因は背中の長さにあるのだということがわかりました。
当時のサロンでも実体からデフォルメされた構図は酷評されたそうですが、美と妖しさと薄気味悪さを鈍く放つ当作品を、目にした日から忘れられない人も多いのではないでしょうか。
▲こちらの絵は、そんなグランド・オダリスクを狙ったわけではないのですが、なんだか胴体が長い女性になってしまいました＾＾；
このころは、もう絵を描くのがおっくうになってきていて、3Dモデルを下書きにして描くのがもっぱらの日常になっていました。
でも、ブログ読者の方には「セクシーですね」「春っぽい」などと言ってもらえて、とても嬉しかったことを覚えています。
春になりましたね。
手が良く動くようになりました。
お洒落もしたい季節です。今日はクローゼットを一斉に入れ替えます。