佐々木:ナショナルカイロプラクティック大学のジョセフジェンシー先生はカイロプラクティックの科学的探究を行った方と伺った事があるのですがどのような人物だったのですか?
馬場:これはナショナル大学を卒業された先生に聞いてください(笑)
私は彼の晩年を少しだけ垣間見ただけですから・・・。
彼の業績としてすごいと思ったのは、カイロプラクティック教育の中で良くも悪くも現代科学的な側面を取り入れた事だと思います。
もしかしたら伝統的なカイロプラクティックをやっている人達からは反発を招いたのかもしれませんが、カイロプラクティックの歴史の中間で新しい試みを行ったすごい人だと思います。
もう一つは、これは私個人的な想いですが、ジェンシー先生はものすごく温かい人でした。
私はナショナル大学の卒業生ではありませんが、当時JCAの研修の一環としてナショナル大学のカリキュラムを一部学ぶ機会をいただいた事があります。
そのご縁でナショナル大学に実習に行ったり、ホームカミングに参加させていただいたのですが、その中でジェンシー先生と2回程下手な英語で会話し、暖かさを…慈父のような優しさを感じました。
先生の講演で非常に感銘を受けた言葉が
「君たちがカイロプラクターとして迷った時に帰ってくるべき家があるとしたらココですよ。
ナショナル大学とはそういう場です。
あなたも迷ったらここに帰ってきなさい。
そして回帰する場で一番大切な場は解剖実習室である。」
というようなことを仰っていただきました。
まさしくホームカミングです。
要は迷ったら解剖学に帰りなさいよ。原点に帰りなさいよ。
という事だと私はとらえています。
日本にも見えました。最後は浅草だったかな?JCAのセミナーで彼がスピーカーでした。たまたまトイレで一緒になったんですよ。
ナショナル大学でもトイレでした(笑)
あァ・・これは縁があるなと・・・
最後にお会いしたのはその時でした。
その辺は当時のJCAの幹部に聞いてください。
コーディネートしたのは竹谷内一愿先生ですから詳しい事をご存じだと思います。