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浦和は敵地で磐田と対戦し、ロンドン五輪に出場するU‐23日本代表候補のFW原口元気(20)が途中出場から後半21分に今季初ゴールを奪い、9日に迎える21歳の誕生日を自ら祝福した。試合は磐田のMF白星東(20)に2得点を許し2‐2と引き分けた。
20歳の自分に、そして悩んでいた自分に決別する今季初得点だ。1‐1で迎えた後半21分、ゴール正面でFW原口の目の前にボールがこぼれてきた。「何も考えてなかった。ゴールが入る時は何も考えてないんです」。右足の裏でトラップし左足を振り抜くと、ボールはネットに吸い込まれていった。
どうしてもこの試合で点を取りたかった。09年に浦和とプロ契約を結んでから昨季まで、3年連続で誕生日の5月9日までにシーズン最初のゴールを決めてきた。ここ最近は「誕生日前に決めたいです」と前向きにゴール宣言もしていたが、前日5日の夜には宿舎で、ペトロビッチ監督の広島時代からの教え子であるDF槙野に悩みも打ち明けていた。
原口の持ち味は果敢なドリブル突破で、パスワークを求める監督の戦術とはかみ合わない部分がある。槙野は「誕生日前にゴールを取りたいとも言っていましたし、危機感もあると思う。誰しもスタイルが完全に合うわけじゃないんで」と語り合ったことを明かした。
左内転筋を痛めたFWポポに代わって、不慣れな1トップを懸命にこなした。6試合連続の途中出場にも、気持ちは切らしていない。「今年はオリンピックがあるので、(21歳は)成長できる1年にしたい。大きな1歩なので、2歩、3歩と続けていけるようにしたい」。大人のストライカーへ脱皮するきっかけにする。