62人の天使達。。。②
祖母の死後
通夜にも葬式にもいかなかった、、、
とんだ一族の恥さらしだよ、、、
とほほ
親は帰ってこなくていいと言ってくれた、、、
でもそれにしてもなぁ
いやがおうにも
時は過ぎる
2012年 3月
介助入浴の日
総患数62名
多くが高齢
そのなかで歩く事や自分で入浴できない
重度患者１０数名の
入浴を手助けし行う日
その最中
風呂場の中のには４つの席
浴曹を入れても最大６人
それを看護師（ナース）一人
と僕（ヘルパー）の一人の二人で裁く
他、職員は更衣なり
ドライヤーなり
おのおののパートにつく
まえまえから
患者に対する接し方に疑問が残る
ナースが言った
「問題児は皆どんどん早く、、、隔離（病棟）に行ってほしいわ、、、、疲れる。」
少なくとも患者が５、６人はいる場所でのことだった
一瞬
聞き間違いかと思った、、、
その後は仕事が手につかないくらい
僕は震えていた
30通りをこす残虐殺法の数々は
僕の脳裏で
少しばかり過体重で少しばかり美しさに欠ける容姿の
そのナースを
闇に業火に 剣山に葬りつづけた、、、、、
俺はどんな重労働も 残業も 少しばかり
理不尽な言い分も耐えられる、、、気がする
大志そこにあらばの話よ、、、、、
本末転倒
このうえない
精神病者に
その某弱無人なその物言いは
何事か！！！！
握られた大トロを口に頬張ると砂糖味のごとき矛盾！！！！！！！！
一気に沸点に達する
高性能瞬間湯沸し機のごとく僥倖
絶やさぬはずの笑顔は
もう作れない
侮辱！！！
侮辱！！！！！！
侮辱！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
真面目じゃなくていい
働き者じゃなくていい
ただ
大義名分！！！！
軸！！！！！
芯！！！！！！！
おのれ！！！！！
己！！！！
だけは捨てねーーーーーーーーーーー！！！！
ふぅ、、、
なんとか凌いだぞ
なんとか平成を保った
昼休みの公園
ひとりでここでいつも、ひなたぼっこ してる
「愛がたりてねぇ、、、」
そう呟いた
魚の味を知らぬものが
すし屋になれようか、、、、
痛みを知らぬものが医者になれようか、、、、
看護学校を卒業したものがナースになる
普通免許を取得したものが原付に乗る
政治家のもとに
生まれた無恥なやからが
この国を動かすのかな、、、、、
だとしたら
悪いのは
そのナースでもなければ
善良なのは僕でもない
深まるよ
悩みは
だけどひとつだけ
言える事があるよ
あるものは出していい
不器用かもしれない
そのナースもがんばってる
もっと不器用かもしれない
この僕もがんばるんだ
父の味を知ってるつもりだよ
母の愛を知ってるつもりだよ
僕は
おうぎやの倅だからね、、、、、
翌日
僕は
大きすぎず小さすぎない
気負いすぎず だらけない程度の
まるで「奇跡の中華スエヒロ」の
「いらっしゃい！」
のような声で
挨拶したんだ
「おはようございます！」と
そして直後
副課長を呼び出し
こころの内と事実を伝えた
僕らと
彼女らの
あいだに差なんてもんは
ありゃしないのさ
足りないものを
補いあうように
大志を忘れていたのは
僕のほうなんだ。。。
つづく
62人の天使たち。。。①
2012年 3月22日現在
毎朝の日課になっていることがある、、、、、
彼女の名は「マサミ」（仮）
いつもホールで朝刊を読んでいる
そこにおもむろに近づき声をかける
「今日の世の中はどうですか？？？」と
彼女はこう答える
「、、、、、、、あぴっく 、、、、、、、おぺっく、、、、、、。。。」
もう、昨日、、今日に始まったことじゃない、、、、、、
僕は顔を少し曇らせ、、、、
「またですか、、、、」
と言い残し
ゴミ集めを始める。
これが一日の始まり
2011 年 12月1日
帰国から１月半もたつころ、、、、
やっと次の働き口を見つけ初出勤の日であった
帰国後成田で見た残高の40万近くは瞬く間に支払いや日々の食いぶちなどに消えつつあるそんなころの話
「ま、とにもかくにもオケラになる寸前に仕事につけた事に幸運を感じていた。」
あたらしい勤務地は都内某病院
しかも精神病棟、、、女子病棟。。。。
前職はフリーランスの仕事で映像作りに携わっていた
自分が向いていないとは思わなかったし、、、やりがいも充分だったけど
戻る気はなかった
単に金のことだけいうなら今の稼ぎの○倍もあった、、、
いきなり再開して、、、そう食えるとも思えなかったけど
がんばれば、またいずれとも思ったし
なにより たくさんの友達と一緒にまた仕事したい気持ちもないわけじゃなかった。。。
でも、、やっぱり
その道で生きる人には失礼な話しだ
ぼくはもう、、、他にやりたいことや目標がある
単に金稼ぎのツールとして仕事をするなど
その道で生きる、、ましてや個人でやっている
職人たちに申し訳もなければ 太刀打ちできるはずもない
一度別れた
彼女と新しい恋人の前に
「やっぱり好きですと、、、」会いにいくようなもの
これだけはできない
旅に出る時から薄々決めていた
では、、、何をする
何をして金を貯めるか。。。。。
少なからず人の役に立てる事がしたくて
介護の仕事を漁っていた
一般病院への派遣会社に
電話すると
「嫌がる人もいるんですけど、、、精神病院などいかがですかと？」
「はぁ、、、」
と曖昧な第一声とは裏腹に自分の顔はニヤけていた
「是非にお願いします！」と続けた
昨年
世界の旅に出て２ヶ月
僕は上海のドミトリー（相部屋）のベッドで目覚めた
気持ちが悪い
夕べの紹興酒が逆流してくる
記憶をたどる
「そうだ、、、、補導されたんだっけ。。。」
中国の警察むちゃしやがる
ただ千鳥足で歩いていただけなのに
護送車に蹴り込まれて
「もぉ お前は 帰さない！」とのたまった
が気づけば身包み全て見られて
宿泊カードに記載された
ここに
送り返されたってわけ、、
ﾀｸｼｰ代が浮いたってもんだよ、、、、、ちくしょ～
パソコンを起動してメールをチェックする
「そっか、、、、」
声にした
祖母の訃報だった。。。。
もう旅に出るまえから いつそうなっても
おかしくはない状況だった
最後の見舞いの時
母は先に仕事に向かい、、ばーちゃんと二人きりになった
「俺、、世界を回ってくるからね、、」
そういうと
声も出せず、、意識もままならない
ばーちゃんは
俺の手を掴み 人差し指で手をトントン トントントンと
まるでモールス信号のように
叩き
少しすると
また眠った
これが
ばーちゃんを見た最後だった、
REHABIRITATION
REHABIRITATION
リハビリテーションの語源はラテン語 で、re（再び）+ habilis（適した）、すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」「失われた光を取り戻す」などの意味を持つ
２０１２ ３月１８日
日曜日、午前９時ころに目を覚ます、、、
タバコを切らせていたので散歩がてらＥＣＨＯ
を買いにコンビニへ
そこで３冊位のコミックを立ち読み
復刻版の「特攻の拓」を見て
「やっぱアキオちゃんすげぇよ、、ワンパンだもんなぁ、、、、」
なんて小さく声に出してみたりする
ゴッキゲン!なまま
ストロー刺すやつのエスプレッソと
タバコを買ってコンビニの前の
灰皿のところで一服しながら
今日の昼飯の算段をたてる
最近のお気に入りのグルメブログ
居酒屋ジプシー
http://blog.livedoor.jp/izakayagypsy/
これ、、オススメね
によれば家のすぐ近所に「奇跡の中華屋」と評されるものがあるらしい、、、、、
おっと午前11時33分だ、、、、
店に電話し営業を確かめる几帳面なＡ型っぷりを披露
続きは帰ってきてからレビューとともに
綴るとしよう
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という訳で13時19分！
帰って来ましたので続きを
前回は西欧スペイン バルセロナ
より
うって変わりここは東京 中野エリアより
奇跡の中華
『中華スエヒロ』のレビューを
お送りします！！！！
（アバウトなＯ型っぷりを露呈）
家からムーンウォークでなら2時間半のところ徒歩だったので7分分くらいでついたのがコチラ、、、
なんとも場末臭が漂う
この界隈の知り合いはかなり多いのだけれども
誰の口からも語られたことはない、、、
ここが本当に奇跡の中華屋なのか？
」
目新しいものしか取りざたされない風潮のある
昨今
隠れた名店は追いやられ、風化され
消えていく
そんな店をたくさん見てきた、、、、
こんなに薄汚れたサンプルを
堂々と掲げる
店の中から活気立つ気配も感じられない
でも
この店は少なくとも実在し営業していた
後から解るけど少なくみつもっても30年は営業してる
いや50年の可能性もある
好奇心と空腹感はツインピークス、、、
店内に入ると
いかにも昔の中華屋さんといった風情
70代くらいのご夫婦が
『いらっしゃーい。』
そのアクセントもトーンもただ事じゃない。
気負いもなく
怠惰な面も無く
実に心地よく左耳をから入り心をかすめることもなく右の耳から出て行く、、、、ん？
座ってテレビを眺めるころには
自分が初訪だという気負いも緊張も解け落ち着かされてた、、、
店内は歴史を感じ、お世辞にも新築のような綺麗さこそないが
手入れは隅々に行きわたっていると
すぐに解る
ヤバい！デキる、、、、この夫婦 容赦なく！！！！！！
（アキオちゃんでもヤベーかしんねぇ！！）
（マー坊君が帰ってきても！?）
さてさてベンキョーさせてもらいますよ
と心で呟き
メニューと対峙する
集中力散漫な僕もこの時ばかりは集中力４万から最大６万位までなら飛躍する
僅か1分たらずで全てのメニューに目を通し
さまざまなシュミレーションを立てる
立てた上でそれを一度全て破棄
型に囚われないＡＢ型っぷり
そしてDont think Feel! （考えるな感じろ）へシフトし
結論
開口一番 『とりあえず大瓶一本お願いします！』（丁重に）
Dont think Beer！ （まぁまぁ一杯）である、、、。
日頃は『のどごし』 『金麦』 『麦のごちそう』ばかり
近頃の発泡酒は容赦なく旨い
発泡酒
発売当時1996あたりのKIRIN ホップスに
比べれば20倍～25倍 いや800倍は倍旨い
でもたまに飲むキリンのビンはまぁ！！旨い
生ビールもいいけどビンがいいのだな、、、、ビンが！
風情や情緒、、、大事なエッセンスだ
さて何を食うかなぁ、、、
どれ食っても間違いねんだろうな、、 とは 薄々感じてはいたけども
こいつが左上に
メニューをＡＫＢに例えるなら 間違いなくあっちゃんでしょ！！！
爆音小僧に例えるならワンパンの方のあっちゃんでしょ！！！
三十年以上もの間
総選挙第１位に君臨してるんだろ！！！！？？？
画鋲の跡の無さがお前の不動を物語ってるぜ！！！！！！！
即決
そして、、もう一品ﾗｰﾒﾝと悩んで僅差で勝ったチャーハンをオーダー
これは例えるなら中華屋に来て拉麺と悩んで炒飯を頼むようなもんだった
ＡＫＢで言うなら板野ちゃんだ
ちなみに
今、これを書くのに彼女に
『ＡＫＢのあの安室ちゃんっぽい子だれだっけ？』
と聞いて
『ん？ 板野。』
と言われたほどＡＫＢしらねーけどもね
安室ちゃんって言っちゃうほど90年代で芸能知識終ってるけどね、、、
はい 来ました！！！ドーーーーン！！！！！！
アッチャン過呼吸ドーーーーーーーーーーーーーーーン！！！
ウィズ スーパーモンキーズ ドーーーーーーーーーン！！！！
この盛りよ！ もぉＭＡＸよ！
もはや味の説明は不要かとも思いますが
ここのオトーチャンの卵使い 国際級です
ここのオカーちゃんの心遣い 一般家庭級です
ご飯の余熱を利用した
トロプルの内側とふんわり外側の卵！！！！！！
シンプル イズ ベスト！
ベスト イズ シンプル！！
グレイト イズ トロプル！！！
味付け
温度
鮮度
湿度
角度
文句無し！！！！！
歴史にいつわりの日々無し！！！
丘の上に愛なし！！！！
やっぱオムライスはデミもいいけど愛という名のもとに王道ケチャップ ラグビー型だね、やっぱ！
あとね、、、悲しみは途中から雪のように薄々気がついてたけど
俺、食べ物のレビュー向いてない！！
ぜんぜん味伝わってない！！！
恥ずかしい！！！
穴があったら入ったり出たりしたい！！！
ていうか
想像どおりの味だろうからね、、、伝える気も情熱もあんまりない、、、、
でも皆が知ってるこの味も
今はなかなか食うとこないでしょ？？？
素直に嬉しかったです。。。
タダイマ！感が満載です。。。。。
期待通りの
あの味に
30パーセントの居心地と
美味しさを上乗せしてくれる
紛れも無く
奇跡の中華でした。。。。
うまかったっす！
それでは皆さん次回また、、、、はりきってお会いしましょう！
と終りたいとこですが、、、、、
少し補足をしないとね、、、、
なんで帰ってきたかとか、、、、帰ってきたのに一言もなしかとか、、、、
なんで今回ブログを再開したかとか、、、、
このブログを楽しんでくれた方には
あまりに些末なお休みでしたと感じますのでね
普段、お会いしても、こんなことは語りませんけど
せっかくこのページに帰ってきてくれたのだから
少しまとめて話をしますね、、、、、
「2011年 10月 17日 無事帰国しました
只今！！！！！！」
これだけでも書いておけば良かったなぁ、、、
なんで帰ってきたか、、、それは自分なりの答えを見つけたからなんです
それは決して清清しいものでは無かったのかもしれません
素直に言うならば
打ちひしがれて帰って来た
と言うほうが正しいのかもしれない、、、、、
何に打ちひしがれたかって
自分の小ささや 薄愛さ 意地汚さ
でもそういうものに気がつけただけでもこの旅は素晴らしいものだったと
希少な贈り物であったとも想うのです
小さな自分と同時に
大きな大きな愛情を見つけた
それは故郷で僕を待ってくれた全ての人なんです
前々回のブログの最後に
綴った駄文の解釈をします
遊園地に10日間の無料券を当てた若者は
そこで10日間をすごす、、、どんなに優れた遊園地も
5日もいれば飽きることでしょう
これはトリプルミーニング（３つの意味が重なっていたん）です。
10日間の遊園地は
数年間の世界一周であり
数十年の人生なんです
半ばで気がつく空しさは折り返しの証
自分のためにすることなんてすぐに空しさと言う名の飽きがくるのだと感じたのです
無論、ステージの上のミッキーやミニーも
とっくのとうにその日常には空いているのでしょう
しかしその着ぐるみをかぶったのならば
最後まで子供でちっぽけな僕をだまし夢を見せてくれたのです
サンタはいるよと、、、、
人生は素晴らしいものだと、、、、
そう
ミッキーマウスの着ぐるみは
父であり母であり
日本の先人であり
こんな僕を何も咎めず待っていた彼女であり
今は二児の父の弟であり
僕のそばで支えてくれた友人であり
ここに来てくれた貴方がただったのです、、、、、
茫然自失
バルセロナの突き抜ける青空の下
ビール瓶とギターをそれぞれの手に
溢れる涙は胸元からお腹まで伝い
天を仰いだまま
この旅は終ったのでした
否
折り返したのでした
夢を見るころは
もう過ぎたのだと
今度は
夢を見せる番だと
心に誓い帰国しました
残りの地球半周は50歳になるか60歳になるか
誰かを夢に導くべく訪れるかもしれません
そして帰国後
あまり人前に出れなかったのは
柔らかい接着剤が乾くまでの
オープンタイムでした
そして昨今、想いは固まりました
去年６月まで着ぐるみをかぶり続けた両親にかわり
今度は僕がかぶります
最後は
「ただいま！皆!」
ではなく
「さぁ！共に行こう！皆！！」
この言葉で
この中傷的な作文を終え
ＤＩＶＥＲＳ ＲＡＤＩＯ 続編の開幕を宣言します。
次回突撃！地元の銭湯レビューでお会いしましょう！
Ladies & Gentlemen
博多港からプサンへ向かうころ
赤ん坊だったこの旅も
アジアを越えて少年になり
アフリカを越えて成人になり
今、、ここバルセロナで
ついに自分とおんなじ年頃になったのかなぁ、、、、
とそんな印象を受けています
それが近日のジレンマの源だったような、、、、
干渉に浸り、午前３時の居酒屋テンションで
やみくもにブログをつづってきました
お見苦しい点もあったでしょう、、、
堪忍やで！
さぁここから30代の旅へ
と集中しようと思います
ここからを本当に意味のあるものにできるかどうか、、、
ということでこのブログ一旦、、休載ということにしました
楽しみにしていてくれた方には申し訳ありません！
さぁ この着ぐるみをかぶったならば、、、
新しい旅が始まります
馬車がかぼちゃに戻るまでには
帰りますんで ご安心を！
やべー時間だ！！！！
くれぐれも皆！！
「このことは内緒だよ！！」
ダイバーズランドにご来場の皆様へ
まもなく
DIVERS RADIO PRESENTS
光のパレードの開宴です、、、、、
DIVERS RADIO
上 巻
完