宍戸校長先生講演会 | npo rec blog

宍戸校長先生講演会

224日(日)、「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」が主催する宍戸校長先生の講演会が、世田谷区の生活クラブ館で開催されました。

講演のテーマは、『移動教室の試み』から教育を考える~福島っ子、新潟に行く~。


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見附市で行った富野小学校の「移動教室」のほか、東日本大震災時の勤務地であった矢祭町立東舘小学校の被災状況やラオスとの国際交流など、宍戸仙助先生が取り組んで来られた数々の実践活動と、それらに裏付けられた教育論が紹介されました。


盛りだくさんの内容の中でも、特に印象的だったのは、福島の子どもたちが放射能という見えない敵と戦う暮らし、親に気を使いながら耐えている事例の紹介です。親に心配をかけたくないからと言って、忘れた線量計を家まで走って取りに帰る児童、子ども同士の会話の中に甲状腺検査のことが話題になっているという現場の声。子を持つ母親の参加が多かった会場フロアからは、すすり泣く声があちこちから聞かれました。


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福島の子どもたちが置かれた現状は、一向に改善していない。放射線の影響が出るのは、5年後10年後、さらにもっと先のこと。その時に「後悔」することがないように、今できること、今しかできないこと、今のうちにやるべきことは、できる限りやらなければならない、とあらためて思い知らされる講演会でした。


また、世田谷区の保坂展人区長との対談の中では、プレイパークなど先進的に取り組んでいる世田谷区から、子どもたちの教育を良くして行こうという区長へのエールも。


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講演会の最後に、「移動教室支援委員会」の取り組みを、その日の朝刊で知って参加したという長澤悟委員長から紹介させていただき、主催者の呼び掛けで3万円以上の寄付金がその場で集まりました。感謝申し上げます。


また、講演会終了後に「世田谷子ども守る会」の方から、世田谷区が友好関係を結んでいる群馬県川場村の子どもたちを世田谷で受け入れる「移動教室」ができないか、という相談をいただきました。川場村も放射線量は決して低くないので、できることをしてあげたいという気持ちには感動させられます。ぜひとも、実現を願って、協力していきたいと思っています。


この講演会の様子は、以下で見ることが出来ますので、どうぞ。

http://savefukukids.jimdo.com/講演会動画-ありがとうございました-宍戸校長先生講演会-移動教室の試み-から教育を考える-福島っ子-新潟に行く/