No.767-友よ

凄く当たり前の話で誰でもきっと当たり前じゃんと思うんだろうけど

どんなに上っ面だけの知り合いを際限無く増やしても、どんなに一回も会ったことも無い（友達）を増やして、１００人の人間が集ったとしても

１人のなんでも話せる昔からの親友には敵わない

秤にかけるまでもない


時に下らない事で笑い、時に真剣に向き合い

たまに互いの都合があえば逢い、何かを計画して共に遊んだり

特別な強い想いとかは無いけど、何を一緒にするのにも苦は感じない



高校時代、数の友達は出来なかったけど

そんな気心が知れたヤツが一人いるだけで人生の儲けもんだとは思う


正直、学生時代にそういう人間を見つけれてない人も多いと思う

あの時は俺といつも遊んでいた友達、彼は違う三人組でいつもその輪の中にいて、図書室でだけ皆で遊ぶ、最初はそんな友達と呼べるのか分からない関係だったのになぁ…

皆人生の中で違う場所とか何かを見つけたり、勝手に自ら消えていったけど

まぁそんなもんだよね、歳月と共に家族を見つけたりで疎遠になるもんですわ…




んでも


どんなに時間が流れても彼だけは信用できる、彼だけは俺を裏切らない

そんな確信はある





そんな人間を大切にしていきたいと思うけど


想い出が多ければ多いほど、いつか来る永遠の別れが辛くなるよね…


距離を開けるのも立派な自分を苦しめない為の方法なんだろうけど

きっとそういう付き合い方は出来ない


これからも色々積み重ねていくんだろうなぁって



どーせ、６０過ぎぐらいから、どっちが先に死ぬのか考えていかなきゃいけない事なんだろうと思ってたけど

３０過ぎて友達が病死、自殺、殺人事件、交通事故という一通りを経験して

本当人間の命なんて儚く脆い命なんだなって体感した



自分にはそういう流れは止められない、神様なんかじゃないから


だから俺には一つしか出来ることはないよ



「今」を大切に生きていこう


一度しか無い時間に出会えて良かった


ありがとう


友よ

No.766-暗夜航路

今年に入ってからもう既に3人の人にお金を貸してと言われた。

百歩譲って年に何回か遊んだり、これ以後も関わりがある人、以前に助けてもらった借りがある人ならまぁ分かる

けど皆、共通して数年関わって無かった人ばかり…

特に今回は中学の同級生で、学校は過疎が進み学年で10人ぐらいしか生徒が居なく、人が少ないながらも目が行き届いた心が温かい学級だったのを覚えている

先週、やりたりをしていて「同窓会できたらいいね」とか「クラスの皆は家族だよ、勿論こーたもだよ」とかね、言ってくれてた訳ですよ

「俺なんかが家族？いいのだろうか？そんなことを言ってもらえて…」なんて人の優しさを感じていたばかりなのに結局、それなんかよ…って感じました



もう何を信じていいのか？誰を信じていいのか？

色々と人間に疑心暗鬼ですわ



人と接しただけで、どーせそれが目的なんだろ？と自然に思ってしまいそうな自分が恐い

人のいい所が見れなくなってしまいそうで恐い

人が嫌いになってしまいそうで恐い……



分かってるさ

そういう相手として選ばれるのは自分の身近な人間、今度関わりがある人間は気まずくなるから避けたい。それから外れた人間

つまりは【今後の関わりから消してしまってもいい人間】だってこと


それは…なんか…すっげぇ悲しいなあ……悲しいことだよ……


そこに終わりが帰結すんなら、出会いたくなかったと想えてしまいそう


おまけに皆共通してるよね

子供が小さくて旦那に稼ぐ能力足りなかったり、鬱とかの病気なら市役所で面倒見てもらえたり、生活保護もうけれるよ？そういう本当に困ってる人の為の機能だから➡そういうのはちょっと…

今月がきついだけならアコムとか金利当月は無料とかあるよ➡そういうのはちょっと…

貸すとしてもこちらは貸すつもりじゃなく捨てるつもりになるけど、なんか誠意とか見せてくれたり、数百円しかないなら他の所隠してもいいから通帳とか写メって本当だと証明できたり、俺になにか同等の事できるの？➡なにもできないよ



本当、今年3人、人生で8人に言われてきたけど見事に皆口を揃えて同じことを言う

言われた時点で後輩は「気持ち悪くてどんな親友だろうが迷わず関係を切りますね」と言っていたけど、俺はそこまで徹底できない、人を自分から切ったりできない…


ただ経験して分かったけど本当もう二度と相手を普通に見れなくなる、同等に見れなくなる

どんなにプラスな人だったとしても、０と嫌いの間ぐらいの人間になってしまう

これはきっと連絡が来た瞬間にその人間のそういう言動が一番最初にフラッシュバックするからだと思う





あーあ、嫌だねえーこんな結末

No.765-楽園の夢

５月４日

小学からの友人から急に数年ぶりの連絡が入る



なんだろう？と思いそのメールを見ると



同級生の○○君が交通事故で亡くなったみたい…３１歳の若さで残念だよ…とのことだった




言葉に詰まる

頭が理解しきれない



蔓延する死の連鎖


若すぎて生涯を終える友人たち






爺ちゃん婆ちゃんが死んで、一年ちょい前に高校時代一番の親友鬼さん（前記事参照）が亡くなって、その前、その後も何人か…中には２０年近い付き合いの友達もあの世へ行った…


病死、自殺、殺人事件…で、今回は交通事故か…一通りの見送を経験した気がするな




よくいいヤツほど先に逝くという言葉を耳にする

個人の経験によると必ずしもそうではない、勿論善人の極みみたいなヤツも逝ったけど、逆に数百万借金して逃げ回ってたどうしようもないヤツだっている。

死はどんなヤツにも平等なんだなって感じる








生まれて初めての死を経験したのは爺ちゃんだった、そんなに世話になった記憶が無かったのに涙が止まらなくて滝のように流れた


一年後婆ちゃんが後を追うように死んだ、凄い世話になった人なのに上手く泣けなかった…


去年、俺にとって間違いなく人生の一部であった鬼さんが死んで、仕事を変わってもらって葬式に出たのに自分でも不思議なくらい冷静で泣きたいのに泣けなかった…



明らかに死に慣れてきてしまっている…

そりゃそーだ、いつまでも患者さんの死で泣き続ける看護師さんなんていないんだろうさ


人間の体的にそう出来てる？痛みに耐性が出来ていく？




俺は嫌だね、そんなの…







哀しいよ…辛いよ…どんな芸能人が死のうと想い出がある友人が死ぬ方が一万倍悲しい


俺はそういう人間だよ






アイツはそんなに特別仲良かった訳では無い、でも共に過ごした小学校はとてもクラスの人数が少なく１０人もいなかったけど、環境が良かったのかいつも皆でイベントをして遊んでいた、天体観測に夜間学校で肝試ししたり、定期演奏会、マーチングバンド、ジオラマ作りに餅つきに演劇に本当に毎月のように行事があった

色んな想い出がある、色んな言葉を包み隠さず共に共有出来、まるで家族のように温かいクラスだった




彼はいつもその輪の中で笑っていた



それしか印象が無いというくらい笑っていた





高校を中退した後、彼はヤクザの下っ端のチンピラになり、薬物で警察に捕まって刑務所に居ると同級生から聞いていた…どうしてそうなってしまった？とずっと無念に思っていた







あの温かいクラスと世間のクラスは全然違うと思う。

イジメもあるし、ちょっと人と違えばハブられるし、「イケメンである」とか「勉強できる」とか「バスケがうまい」とか、皆何かを持っている人以外は繕って孤独にならないよう必死でしがみ付いて…先生が一人ハブられる人を発見すると無理矢理似たようなグループに押し込めて、そんな中だから息苦しくって…人が多ければ結局そうなっちゃうんだろうなって思うけどさ



俺も引っ越してあまりの環境の違いに中々馴染めなくて孤立していじめられて苦しかったけど


でもアイツもずっと苦しかったんじゃないのかなって今思うんだよ




あんまり世渡り上手いタイプでもないし、頭も運動もね、俺と一緒でそんなにだったからね




俺は人に恵まれたけど、アイツはどうだったんだろう…？






見つけれたのかな？





多分、見つけれなかった…






中学卒業してからずっと息苦しい世界だったんじゃないだろうか？？



そんな世界を想像するだけで溺れてしまいそうだ……










何気ない日々だったけど、皆笑顔のあの日々がまるで黄金のように輝いていて…






返りたかったんじゃないかな？





道が分からなくなっていたんだと想う















アイツは…






いや、アイツのあのまるで純粋で無邪気な太陽のように眩しい笑顔も背負って

















俺は生きるよ









アイツも…他の皆の魂もこの胸にはあるよ


絶対消さない






















今日も明日も…

































生きるよ