小細胞肺癌 闘病記 -11ページ目

小細胞肺癌 闘病記

声を失って、初めて肺癌だと知った父。余命半年。
告知までの日々、告知からの日々を残してゆきたい。


嘔吐を繰り返す父

夕食の後
口腔ケアのため
うがいをしていると
気持ちが悪くなってしまった。

「こんなに吐いてばかりだと
また栄養の点滴だな。」
と父が言った。


しかし
主治医の方針は違う。

点滴をしても
脚のむくみも余計に酷くなるし
ビタミン剤などを点滴したところで
血流も弱く
代謝も落ちて
臓器の機能が落ちた身体には
栄養点滴は効かないと。


今父がしているのは
モルヒネを流すためだけの
少量の点滴のみ。


痛みのコントロール
だだそれだけである。


食べられなくなると
人間の弱りは
とても早く進んでしまう。


この何日かで
またぐっと痩せてしまった。

全身状態も
癌がまた広がりをみせているのか
痛苦しくなってきて
モルヒネをフラッシュする
回数が増えている。


病院の帰りに
市販の高カロリーゼリーを買った。

明日持ってゆこう