医師に文句を言っているわけではないのです…が、病棟で療養上の世話を行う際や、地域の利用者様に看護する際に「なぜこの人にはこの診断がついているのだ…」という疑問を抱くことがあります。看護師は法律上、医師の指示に基づいて医療行為を行わなければならないと定められているので、基本的に医師の診断に逆らうことはしません…。が、人間として疑問を抱くことはあり、そして医療現場を離れたところで「なぜ???」が始まることがあるというのは本音かもしれません。


私は助産師として働いた経歴もあるので、正常な妊娠過程をたどる妊産婦に関しては指示なく関わることができるので、指示のもとに動くというものに違和感を感じることがあります。自身が納得して取り組めることに関しては問題ないのですが、そうでない場合はモヤモヤを抱いて働かざるを得ない状況になります。


私が産婦人科病院勤務だったときに見ていた光景は、医師の「促進剤を使用する」、「緊急帝王切開にする」という判断に対して、睨みをきかせる助産師というバチバチな現場…異常なのか正常範囲内であるのか…そのラインで医師と助産師のバトルが始まることがあったりしました。その線引きって難しいですよね。

医師と看護師と助産師の免許の違いというのを何度も考えさせられた覚えがあります。海外(特に米国)は、看護師の業務はかなり広く、日本の医師とほぼ同じようなこともできてしまうそうです。もちろん、大学院に行って様々な事を学ぶという前提にはなると思いますが、医師とは違った視点で専門的にアプローチしていき、場合(州)によっては薬の処方をしたり病気の診断をしたりすることもできるそうです。


日本の医師という職種はその人の人生を変えてしまう「診断」をすることのできる唯一の職種ですよね。ということは責任重大…しかし、医師も人間ですから間違いをするもの…で誤診をしてしまっていることもゼロではないと思うのでその点はご承知おきいただければと思います。そんなことはもうしましたが、偉大な先生は沢山いらっしゃるので、ぜひあなたの五感でしっかりとその医師を見極めてもらえればと思います。


診療に関して疑問を抱いていらっしゃる方がいれば、医療従事者の視点からアドバイスできればと思うので是非ご連絡いただければと思います。