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2005-12-10 03:42:02

お願いいたします。

テーマ:エッセイ
昨日、試写会へ行くときのできごと。
渋谷までバスに乗っていると、
途中にある大学病院前で、大勢の女のコたちが乗り込んできた。
小学校1~2年生ぐらいだろうか?
おそろいの深緑色のベレー帽にジャケット、
ギンガムチェックのスカートをはいている。
背中のリュックの中央にはSの文字の入った校章がみえる。
私立の女子小学校の生徒たちのようだった。
わたしは地方出身なので、都内の学校事情については
とんとうといけれども
美智子さまの後輩……? かもしれない。
ふっくらとした頬をした、幼さの残る女のコたちだった。
ステップをあがると、ひとりひとり、運転手さんに挨拶をする。
「お願いします」
元気な声でそう言って、
バスカードを機械に差し込んでいく。
「子どもです」
「子どもひとりです」
見ればわかるよ
というツッコミをいれたくなるのをこらえて
微笑ましく見ていると
ひとりの女のコがこう言った。

「お願いいたします」

い……いたします?
その「いたします」が言い慣れていて、自然なところもニクい。
わたしなど、いったい彼女たちの何倍生きてるんだ? という年だというのに
手紙などではたま~に気取って書いたとしても、
話すときに自然に「いたします」など、出た試しがない。

「いたします、いたします」心のなかでつぶやいた。

乗り込んできたときは、少しにぎやかだったけれども
大騷ぎするコはひとりもおらず
かわいい声でちょうどいい程度の音量でオシャベリをしていた。
ほとんどのコが、終点の渋谷までバスに乗っていた。
渋谷駅で降りると、運転手さんに向かって

「ありがとうございました」

いやぁ、立派立派。
黙ってサッサと降りた自分が恥ずかしくなった。

こんな小さなかわいいコたちが、
毎朝、電車に乗って渋谷まで来て、
さらにバスに乗って通学しているのかと思うと、
東京のコって大変だなぁとも思う。
決して事故などに巻き込まれることなく
みんな健やかに、そのまま素直に真っ直ぐに育ってほしい。
ちっちゃな背中を見送りながら、そう願っていた。
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