6月のオーバーズドルフ、アダルトスケーティング・コンペティションに向けて練習をしております。
一番最初に曲かけで滑ってみたら、音楽についていくのがやっと、振り付けを思い出すのにやっとでした。
当初心配でいっぱいだったコーチのゾイアも最近は「だんだん良くなってきたわよ!これなら、6月までには笑われなくて済むかもしれないわよ!」と、態度をだんだん軟化させてきたのであります。
ジャパンギビングでチャレンジまでして、ブログ内どころか外にまで公にしてしまったので排水の陣、いやまちがった、背水の陣です。もう、頑張るしかない。
そして、ジャパンギビングで寄付をしてくださった皆様、本当にありがとうございます!あらためて、お礼を言わせてください。 皆様の暖かい心は、被災地の困難を抱える子供たちのもとに必ず届いて、彼らの将来の人生のチョイスをふやしてくれると信じています。
さて、今日は、コスチュームのお話です。
練習の時は、黒いトレーニングパンツにTシャツ、寒い時は上にニットセーター。いまだかつて、ひらひらしたものを着て滑ったことはありません。うっかりある時、気の迷いで黒のスカートっぽいものを買ってしまいましたが、鏡の前ではいてみて、かなり気分が落ちたので、それっきり人様の前でははきません。
しかし、試合にはテーマ性を持ったコスチュームでなくてはいけません。
ロンドンのリンクメイトにも、コスチュームを専門に作る人がいますが、値段を聞いたら私の予算を大幅にうわまわる・・・。
実は私はロンドンのセントラル・セイントマーチンという美術大学の夜間コースに仕事の後に通い、ファッションを4,5年勉強しました。
その時に、帽子つくりやクチュールテイラーの技術も習ったのです。今でも時間さえあれば、自分のスーツなどはつくります。
なので、今回のコスチュームも自分で作ることに決めました。予算内に収めるために。
素材は、伸縮性のあるベロアの黒。デザインは、なるべくシンプルに、そしてスカートをはかない。主人公は、エドワード、男性です。
スカートははかないけれど、腰まわりで揺れる素材をつかったデザインにしたい。
そして音楽と演技のテーマはエドワード・シザーハンズの「孤独と悲しみ」ですから、氷の冷たさと彼の悲しみとプライドをあらわさなくては。
氷と冷たさを表すために、雪の結晶のようなクリスタルの花をあしらうことにしました。
そして、スカートのかわりに、上着のすそに、何枚もの薄い布を、レイヤーにして留めつけてみました。
下には、厚手の黒いスパッツをはきます。
これで、ターンなどをした時に、レイヤーの布が動きに面白さを付け足してくれるはずです。
布の数箇所には、雪の結晶が落ちてくるような小さなクリスタルをつけました。
まだまだ完成ではなく、これから6月まで週末の時間のある時に、少しずつ作り足していきます。週末は論文に集中しなくちゃいけないのに。でも、衣装つくりは楽しいので、お勉強の合間にストレス解消になるでしょう!そっちばっかりに時間をかけないようにしなくちゃ…。
布地やビーズ、クリスタルなど、すべての予算は、1万円以内でおさまりました。やっぱり自分で作ると安上がりだ~~!
そして、だいぶ年季のはいってきたスケート靴。我が家の私のトレーニング場所ともいえる、せまい温室部分です。私の足は24センチですから、スケート靴と比べても、ウチの猫の巨大さがわかるでしょ…。欧州の猫は、日本の猫より大きいです…。


