曇天の夕方。ペットシッターの私は お世話中のワンコを連れてビーチ沿いの遊歩道に入ろうとした時のこと
遠目に黒い動く影。尻尾ふりふり。猫?いや犬。ん?ん?迷い犬? よーく見ると あれは見慣れた柴犬ではないか?そう、黒柴。えーっ迷ってるのー!!

いや、でもあの自由奔放加減からして…周りを見渡すと 100?200メートル?先のビーチで 赤柴を ロングリードで遊ばせるおばさんらしき人影が見えたのです。
柴つながりというだけで、もしや、あの人飼い主?とピンときてしまった私。そしてイヤーな予感。予感は的中。見る見るうちに私とお世話中のワンコに興味を示し少しずつ近づいてくる黒柴。おばさんも何となく気がついたのか少しこちらに向かい始めた。日本人か外人かわからず少しパニくった私は「your dog??」と大声で叫んだ
嘘つき! さっきまで 赤柴遊ばせて黒柴のことなんぞ全く見てもいなかったくせに…

と心の中で叫んだが、もう呆れてしまって、「早くリードつけてください」とお願いしていたら、なんと、その人が言ったひとことが…『(つかまらない黒柴を)蹴ってもいいよ』だったのです!
なんだとーーーっ!
自分でもプチっとキレた音が聞こえたようでした。自分の愛犬を…自分が放しておいて、他人に注意されたからと 蹴ればいいなんて…そんな事どうして言えるんでしょうか!!
その後2、3分で 黒柴ちゃんはお縄になったわけですが…
抑えキレない感情。
「この子はよそ様から預かっている大事な犬なんです。ケガをしたら大変な事になります。逆に喧嘩になってその子(黒柴を)噛んでケガさせるかもしれない。どんなに飼い主にとって従順な子でも 保身のためには咬傷に発展しかねないです!なんでリードもなしで遊ばせるんですか?!」
めちゃくちゃ頭に来てたけど…出来る限り冷静に言った…かどうかはわからないですが…。声は少し荒げてたかな…
そして 悲しいかな、あの人だけではなく 放し飼いで散歩させている人は他にもいるのだから。