今日は突然、自分のチョロQタウン、屋山町での出来事を。

以前耐久性無視のL28改３リッター（３V仕様）に載せ変えたハコスカがブローし、新たにハイブリッドの腰下を付けていました。

しかしそのパワーは計り知れず、すぐにノーコンに・・・

そこで自分に相談され、「同じハコスカならヤツに聞くのがいいだろう」と思い、とある峠に行かせたのでした。

黄スカ「ここがその峠だと聞いて来たが、誰もいないどころか、荒れ放題の道じゃないか・・・・・・ん？？」

黄スカ「あれがピアッツァの言ってたハコスカ！？

　　　　どう見てもボロじゃないか！！」

黄スカ「ぁ、あの～・・・」

ボロスカ「んぁ？？」

黄スカ「あ、いや、その、ピアッツァさんに『ここに来れば仲間に出会える』と言われて来たのですが・・・」

ボロスカ「あぁ、お前がヤツの言ってたスカか。

　　　　　いやぁ全く、わざわざ俺が寝てるときに起こされて教えられたもんだからさ、どんな特徴だったか忘れてたぜ」

黄スカ「はぁ・・・（汗」

ボロスカ「まぁいい、とりあえず今日は峠の走り方を教えてやる。

　　　　　お前のためになるかは知らねぇが、覚えておいて損はねぇはずだから、ついて来な」

今回黄スカが来たのは、現在この町唯一の峠、屋山峠である。

以前Qステアの遊び場として造られた道路だが、Qステア人気の低下、道路の老朽化、現在この町の流行であるストリートレースの増加、そして新たに峠を作る計画ができ、現在は封鎖されているのである。

（ちなみに黄スカは不法侵入ですw）

ボロスカ「まず頂上に着いたら、スタートラインにつけ。

　　　　　ここの道は親切にスタート・ゴールラインが引いてあるからな」

黄スカ「は、はい・・・」

ボロスカ「よし並んだな。

　　　　　ゆっくりスタートするぞ」

スタートは丁寧に、しかしその後一気に全開へと回すボロスカ。

黄スカ「このL型とは違う甲高いエキゾースト音・・・ヤツはS20搭載か！？」

ボロスカ「やっぱりあいつはL型だったか・・・

　　　　　俺と同じ本物Rに会うのは、やっぱり困難なこったな」

第１コーナーが迫る。

ボロスカ「まず最初のコーナーは、アウトから一気にブレーキングだ。

　　　　　ここは上り勾配がついてるから、減速はたやすいぞ」

黄スカ「はっはい、分かりました！！

　　　　（これからどう攻めていくのだろうか・・・）」

ボロスカ「減速し終わったら加重移動で一気にドリフト！！

　　　　　ただでさえ滑りやすいタイヤだからな、４輪ドリフトは当たり前だぜ」

黄スカ（そんなに滑りやすいってことは、７０年代のタイヤを未だに使ってるのか、このスカ・・・！？）

ボロスカ「おい、そんなにボーっと走ってると、ガードレールとお友達になるぜ？？」

黄スカ「あっ、はい、すみません！！（汗」

ボロスカ「第２コーナーは連続して来るからな。

　　　　　　こうやって、

勢いをつけたまま・・・

振りっ返すのが速いのさ！！」

黄スカ「よしっ、ボクも横向けて付いていくぞぉ！！」

ボロスカ「第２コーナー抜けた直後は跳ねるから、姿勢に気をつけな。

　　　　　さもないと直後に来るコーナーを曲がりきれなくなるぞ」

ボロスカ「こうやって姿勢を整え、４輪ドリフトに移行するんだ」

黄スカ「うわっ着地失敗したっ！！」

ボロスカ「踏めるところは踏む！！」

ボロスカ「流すところは流す！！

　　　　　これが峠でもっとも重要なことだ」

黄スカ「分かりました！！！」

そして、

一気に、

下ってゆく・・・・・・

ボロスカ「ここの砂利ゾーンはショートカットできるんだ。

　　　　　滑らないよう気をつけながら、一気に突っ切るんだぞ」

黄スカ「了解です！！」

こうして、２台の３代目スカイラインは、峠を下りきったのであった・・・・・・

ボロスカ「麓に着いたことだし、休憩所入るか」

黄スカ「そんなの聞いてないっすよぉ！

　　　　おかげで入り損ねたじゃないですかぁ！！」

休憩所に入ると、１台先客がいた。

黄スカ「なんだ、このボロいZは？放置車両か？？」

ボロスカ「俺の幼馴染にボロとか言うんじゃねぇテメー」

黄スカ「ぁっ、すみません！！！

　　　　（つい口に出してしまった・・・orz）」

ボロスカ「よぉZぉ。

　　　　　ここで何してんだ？？」

ボロZ「いやぁお前が新人を養うって噂で聞いたから、ちょろっと覗きに来ただけだよ」

ボロスカ「そうだな、俺がこいつを養うんだったら、もっと腐らせてやらねぇとなw」

黄スカ「ゃっ、やめてください！！

　　　　せっかく１年前にセミレストアしたばっかなんですから！！！（滝汗」

黄スカ「・・・それにしても速いですねぇ、スカさん。

　　　　どうしてそんなに速いのですか？？」

ボロスカ「速いって、そりゃ何十年もこの峠を走ってんだから、他のヤツより速くなるもんさ。

　　　　　特に最近のヤツは直線だけ飛ばしたがるヘタレが多いからなぁ」

ボロZ「確かになぁ。

　　　　昔はストリートゼロヨンやるって言っただけで５０台は集まったってのに、最近は２～３台でしか走らないみたいだしねぇ・・・」

黄スカ「そうなんですかぁ・・・

　　　　あ、一つお願いがあるんですけど、良いですか？？」

ボロ２台「何だ？？」

黄スカ「今度からあなたたちを、‘師匠’と呼んでも良いでしょうか・・・？？」

・・・・・・・・・・・

ボロスカ「断る」

黄スカ「えっなんで！！？」

ボロスカ「師匠になれるほど、俺は上手かぁねぇよ」

黄スカ「そんなぁ・・・orz」

ボロZ「コイツは昔からこういうヤツなんだよ。

　　　　だから許してやってくれ」

黄スカ「はい～・・・」

ボロZ「おっと、そろそろ戻らねぇと、仕事が始まっちまうぜぇ」

ボロスカ「じゃぁ俺も戻るとすっか」

黄スカ「御ふた方はどちらへお戻りに・・・？？」

ボロZ「廃車工場」

ボロスカ「いつもの寝床」

黄スカ「はぁ・・・なんか、すごいっすね・・・（汗」

こうして２台の廃車（っぽいの）は、それぞれの場所に帰るのであった。

ボロZ「今度はうちの工場にも遊びにおいでよ～☆」

ボロスカ「次は本気でいくからな」

ブロロロロロ・・・・・・

黄スカ「にしてもあの方たち、素晴らしかったなぁ・・・♪

　　　　ボクもいつか、この身がボロボロになってもああいう風に生きてたいなぁ・・・」

黄スカ「ところで、ボロスカさんの寝床って・・・・・・」

黄スカ「！！！？？」

続く・・・？？？

腐敗神話は不滅なり