カード考察シリーズ……
dorapikaが個人的に「面白い事できそう!」とか「これはどうなんだろう!?」と
興味を持ったカードを色々考えてみるシリーズです。
記念すべき第一弾は《The tyrant NEPTUNE》
漫画遊戯王GXでジェームス・クロコダイル・クックが使用した
プラネットシリーズのカードですね。
★10 水属性
爬虫類族/効果 ATK0/DEF0
このカードは特殊召喚できない。
このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの
元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。
このカードがアドバンス召喚に成功した時、
墓地に存在するリリースした効果モンスター1体を選択し、
そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
簡潔に言えば2体、もしくは1体のリリースでアドバンス召喚を行い、
アドバンス召喚成功時にリリースされたモンスターの合計の攻守、リリースされた
モンスター1体の効果と名前を得る。レベル、属性、種族はそのまま、という感じです。
では上手く使う方法を考えてみましょう。
【其ノ①:打点の補強】
まず、NEPTUNEを上手く使うその1として攻撃力を高く設定してやることです。
これは単純に攻撃力の高いモンスターをリリースすればよいのですが、
NEPTUNEの召喚権を使わないために自身の効果で特殊召喚可能なモンスターが好ましいです。
例えば手札からほいっちょ特殊召喚できるモンスターがベストですね。
フィールド魔法の存在が不可欠にはなってしまいますが、
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》なんてのは如何でしょうか?
破格のATK4000!しかも手札から特殊召喚可能なので、
そのままNEPTUNEのリリースに使えます。
他にも《Sin スターダスト・ドラゴン》なんかもオススメですね。
【其ノ②:耐性付与】
折角の攻撃力があっても、強制脱出装置、次元幽閉、ブラックホール、カステル……
たった1枚の除去カードでやられてしまう事は多々あります。
なので次にNEPTUNEを上手く使うその2として、NEPTUNEがコピーするモンスターに
求められる条件を考えましょう。
……とはいえ、耐性を持ったモンスターの数が除去に対して少ないのが遊戯王OCG、
簡単に特殊召喚可能で、ある程度の耐性を持ったモンスターと言っても中々いません。
しかし、全くいないわけではないですよ!例えばこのモンスターはどうでしょう。
《エルシャドール・ミドラーシュ》は相手のカード効果で破壊されない永続効果を持っています。
その上、特殊召喚の回数制限を設けるという豪華特典付き。
ミドラーシュの弱点である打点の低さをNEPTUNEの効果でカバーできるので、
組み合わせとしてはかなり良好です。
ここで重要なのがミドラーシュは《簡易融合》によってエクストラデッキから特殊召喚可能だということです。
これもやはり召喚権を使わずにリリースを、しかも破格の耐性持ちモンスターを
素材にできるというウマ味があります。
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》と《エルシャドール・ミドラーシュ》を
リリースして召喚されたNEPTUNEは攻撃力6200、相手のカード効果では破壊されずに、特殊召喚を制限する効果まであるというまさにバケモノです。
また、NEPTUNEのレベルは10のまま固定なのを利用して
《神縛りの塚》による耐性を付与する事もオススメです。
その場合、《Sin スターダスト・ドラゴン》を素材にすれば神縛りの塚がNEPTUNEを、
NEPTUNEが神縛りの塚を守るという相乗のロックをかける事もできます。
【其ノ③:サポートにあたって】
Sinモンスターや耐性を持ったモンスター達、これらをリリースして立てる事だけが
NEPTUNEの強みではありません。
NEPTUNEを使うにあたって、どのようなサポートカードがあるのか、
それを如何に使うか、を考えてみましょう。
①:リリースの確保
《帝王の烈旋》→相手の場からリリースを確保できる。ただし簡易融合とは同時に使えない。
《簡易融合》→エクストラデッキからリリースを確保できる。状況に応じたリリースを用意可能。
《特殊召喚モンスター》→フォトンスラッシャー程度でも2100打点は確保可能。
②:NEPTUNEのサーチ
《オシャレオン》→戦闘破壊時にデッキからNEPTUNEを加えられる。
《キングレムリン》→汎用4エクなのでデッキを選ばない。
《サルベージ》→特殊召喚できるサイレントアングラーやオシャレオンと共にNEPTUNEを回収。
③:場持ちをさせるために……
《エルシャドール・ミドラーシュ》→カード効果による破壊耐性、簡易融合で呼び出せる。
《神縛りの塚》→レベル10のNEPTUNEなら適応可能。Sinモンスターとの共存も。
《陽炎獣》→対象にならない効果。ただし特殊召喚が難しい。
④:他のサポートカード
《ペアサイクロイド》→簡易融合から呼べ、直接攻撃を付与する。ナイトメアを狩る死霊とは選択。
《ライオアリゲーター》→爬虫類に貫通効果を付与。自身も爬虫類なので共有サポートは多め。
《オーバーウェルム》→罠、モンスター効果を防ぐ。NEPTUNEがいないと撃てないのがネック。
【其ノ④:総括】
The tyrant NEPTUNEは登場時から一線で活躍できるカードではありませんでした。
しかし、DUEA発売後、帝王の烈旋やミドラーシュ、更にはCPLで登場した神縛りの塚など、
最新のカードで凶悪さに磨きをかけている事は明らかです。
dorapikaはこのカードを「カードプールが増えれば増えるほど凶悪になるカード」だと評価します。
上手く使うには色々なカードを試す必要がありますけれども、
それに見合った強さを発揮してくれる、夢に溢れたカードだと思いますね!