兄の病状 2018年1月~2018年12月
去年、結核が治ったと思ったら排尿障害が出てきたというところまで書いたと思います。膀胱の中の尿を全部排出できないために膀胱内の残尿に細菌が繁殖してしまって炎症が起きていた。対処療法で炎症は治まったものの尿を全部排出できないという大元の治療は試行錯誤で今も継続中です。水分を多めに摂るくらいしか方法がないんですけどね。膀胱に尿が残ることを見越して、水分を多く摂って少しでも多く循環させようという。ただ、何故かわからないけど本人があまり水分を摂らないので腎臓の方まで機能が落ちてきています。腎臓の機能がもっとひどくなってきたらカテーテル常駐にするしかないそうですが、そうすると感染症になりやすくなるのでできるだけ自力で排尿する期間を長くするために水分を多く摂ってねとお医者さんからは言われています。それなのになぜ水分を摂らないのか・・・これがまた「認知機能」と関係してくるのか元からの性格なのか判断がつきませんが、どうやら「水分を多く摂っても意味がない」と思い込んでいるふしがある。もともと、自分が何を考えているのかを言わない上に思い込みが激しく察してあげないとふてくされるという超めんどくさい性格なのに何を考えているのか聞き出そうとすると、微妙に話をそらすという話し合いのできない、人をイラつかせる天才なのでもう母も私も時々「水分とりなよ~」と言う程度にしています。認知機能の衰えは私が話してみた感じからしても病気が発覚したころよりもだいぶ進んでいる気がします。元々の病気の影響で脳の萎縮するスピードが普通より早いので認知症になっていくのはわかっていますが統計をみると軽度でずーっと行くことが多いみたいです。ただうちの兄・・・一日中ほぼ部屋で寝てて、あまりしゃべらず何もしなくなってしまったので確実に認知症になっていくと思います。軽度で止まることはないと今から覚悟しています。ただ、覚悟はしていてもやっぱり腹が立つことばかり・・・元々の性格が「100か0か」という性格で最初にやっていた足のリハビリもマンションの階段上から下まで全部!!とやっていたのがあまりの疲労でできなくなってきたのでやめてしまいました。1階から3階までとかでいいんだよ~と言っても「上から下まで全部やると動けなくなる」と言います。だからできる範囲でやればいいんじゃないかと話をしてるのにそこは分かっているのか分かっていないのかやりたくないから訳のわからない適当なことを言って煙に巻こうとしているのか判断がつかないので、こちらとしてもほっといてます。朝もだんだん遅く起きるようになってきているし、暑さでも症状が出る病気なので夏はなるべく涼しい恰好をするよう言っても「別に何も変わらない」と言って真夏に長袖を腕まくり、冬用の分厚いズボンで過ごし、やっぱり症状が悪化して「夏は暑いから動けない」と言って1日中寝ています。だから半そで着ろって!!エアコン付けろって!!と言っても、「長袖をまくったのと変わらない」「エアコン付けたって変わらない」だそうです。あんたバカなの?って言いたいのをぐっとこらえ。同じ病気の人は暑さ対策で保冷剤を使ったりしていると伝えると「俺のはたぶん病気の影響じゃなくて熱射病だ」と微妙に話をずらしてくるのでだったらエアコンつけろ!と話を戻すと「エアコンつけたって何も変わらない」おまえ絶対バカだろ!と言いたくなるのをぐっとこらえる堂々巡り。結局のところ、ただ寝てても食事は出てくるし後片付けもしなくていい環境がすべてのやる気をなくしてしまっているようにも思えます。何かのタイミングで入院することになったりすると若い看護師さんたちがいるので俄然やる気を出し、ええ恰好しようとするし。母も年老いてきてけっこう大変なのに病気を盾に生活がだらけてきているようにしか見えなくて母も私もイライラしますがこれも病気の影響なのか、でも元からこういう面もあったし・・・と、まだまだこの葛藤は続きそうです。