毎年新年のタイミングで行う、食べ歩き全16テーマの取組み進捗記録。2023年の結果は下記の通り。


1.世界に発信する東京の日本料理店

もう予約困難で年1回くらいしか行けないけど、「まき村」(大森)の筆頭の座は揺るぎ無し。

他には「花邑」(用賀)に感動したけど、コンプリートには出来ず。

進捗度:9/10


2.寿司のオンリーワン

鮪・白身ともピカ一の「あい澤」(渋谷)で揺るがず。

進捗度:10/10


3.和食各ジャンル(とんかつ、蕎麦、天麩羅、鰻、焼鳥、河豚、すっぽん、おでん)のベスト

残ってる3テーマの鰻、河豚、すっぽんに加えて、焼鳥について揺らいでしまった。後退。。。

進捗度:8→7/10


4.南イタリア料理のお店

鎌倉に移転した「カピオ」(長谷)のクオリティが更に上がって図抜けてる。コンプリート継続。

進捗度:10/10


5.イタリアンのオンリーワン

南イタリア料理は前述の「カピオ」で決まりだが、

北イタリア料理は「プリンチピオ」(麻布十番)以外に行けてない。進まず。

進捗度:7/10


6.グランメゾンNo.1

またも手付かず。。。

進捗度:0/10


7.フレンチ激戦区の今

俺の人生の一部である「ブルギニオン」(西麻布)がディナーでもアラカルト可となれば、もうコンプリートにしてもよいくらい。

進捗度:9/10


8.第三次焼肉大戦

「ジャンボ」(本郷)、「ビーフキッチン」(中目黒 他)、うしごろグループの3者を一気に抜き去る一軒、「松寿苑」(昭和島)の総合力に感動!コンプリート継続。

進捗度:10/10


9.韓国各料理のベスト

進捗無し。

進捗度:1/10


10.中国四大料理

四川料理(お薦め:「晴々飯店」(上野)、「龍の子」(原宿))を含め全般的に進捗無し。

進捗度:3/10


11.ビストロNo.1

やはり「レ・ジャルダン・デ・ドディーヌ」(大門)のリーズナブルさには驚くべきものが有る!この一軒でコンプリート継続。

進捗度:10/10


12.スペイン料理のお店

「サル・イ・アモール」系(本店は代官山。イチ押しは銀座の「ラ・パンサ」)がお薦めなのは変わらんが、特に進捗無し。

進捗度:8/10


13.エスニック(特にタイ料理)のお店

タイ料理(お薦め:「バンタイ」(新宿))を含め全般的に進捗無し。

進捗度:5/10


14.餃子

ジャンボ餃子部門は「一圓 三鷹北口店」に更新。

総合「神田餃子屋」、蒲田羽付き部門「金春」、リーズナブル部門「王将」で変わらず。コンプリート継続。

進捗度:10/10


15.焼きとん

東は「豚小家」(小岩)、南は「たかぎ山」(鶴見)の両店にてコンプリート継続。

進捗度:10/10


16.老舗寿司店

進捗無し。

進捗度:1/10


合計進捗度は111→110/160

進捗無さ過ぎで微減。ヒドイ。。。

そんな中、1年を総合してのぷるぷる感情レストラン大賞(とその逸品)は、「花邑」(用賀)。

優しいながらもピシッと一本筋の通った絶妙な味加減を1万円のコースで楽しめる、今時稀有な日本料理店。

逸品は虎魚のお造り。自ら探しに行かないとわからないくらい繊細な味わいに、白身の奥義を見た!

とある日、私は用賀に降り立った。なんでかって?無論「花邑」に来るためよ!


先付けは鮑の酢の物。敢えて水貝・煮物の両方を取り合わせ、鮑の歯応えや柔らかさを色々楽しませようとしてる。初っ端から感心。


続いて八寸。枝豆一つを取ってもしっかりと香ばしい。他にもキッシュ、もずく酢、玉蜀黍の手毬揚げ、鯛の握りと煮凝り、トマト、穴子の野菜巻き、と素朴でシンプルな物が多いが繊細で確かな味付けに唸る。


それは次のお椀も同様。鱧・茄子・独活、3つの具を見事に纏め上げる出汁の素晴らしさ!これぞ和の極致。流石です。


その後の虎魚には驚愕!

まるで河豚の様に薄造りにしてある。それに河豚では提供不可能な肝・卵・胃袋、そして皮が添えられ、更に別皿でカマ部分の唐揚げが供された。

その味わいたるや、虎魚とはこれほどまでに美味しい魚だったのか!いや〜、正にトップクラスの白身だわ!

「人によっては河豚より美味しいって言われる魚なんですよね。」と当意即妙なご主人の言葉。全くです!


焼物は鮎の塩焼き。塩ふりも焼き加減もパーフェクト!蓼酢も隙無し。頭からガブリと食いつけば、鮎の旨味・苦味・香ばしさが一気に口中に広がる。

その傍らには太いアスパラを鱧で巻いた天ぷら。手が込んでるのが素人でもわかるし、味のバランスも上手に取れてる。


この日は鍋も供された。蛤である。一転極めてシンプルになりながら、蛤の旨味を存分に味わってもらいたいという気持ちが溢れている様な鍋。これをホッコリとか言うのね〜。


御飯物(およそ2か月毎替わり)は箱寿司。「関西に行った時に箱寿司の名人のを食べて、その美味しさに感動しました。」静かに他者を褒める物言いの中に自信が覗く。期待大!

さぁ出てきましたよ。箱で丁寧に押され形が整えられた美しいお姿。鯛・海老・穴子が綺麗に装われてる。さて実食!

フワ〜、なんて優しい味付けなんだ!甘味・酸味・塩加減が絶妙で、魚介の風味が存分に引き出されてる!期待を上回る出来栄えは、来た甲斐が有った〜!と思わせてくれました。


デザートはパフェ仕立てのクリーム餡蜜。最後は可愛らしくも甘美な和と洋の融合で締め括られた。


なんかこう、進取と安定の両面を兼ね備えていると言うべきか。ここまで感動させてくれる日本料理、やっぱイイやね〜!

用賀の地で静かに輝く和の良心「花邑」、素晴らしい!

阿佐ヶ谷で素晴らしく美味しい南イタリア料理(シチリア料理が主だが、その範疇に留まらないと思う)を出す名店「カピオ」が、鎌倉の長谷に移転!

このお店に愛着が有る、特に阿佐ヶ谷の人達には衝撃が走ったと思う。

それほどに他では食べられない料理を供するのだ。


ま、鶴見に住んでる俺にしてみれば、どっちにしろ遠い訳で、移転後も時々行くのは既定路線。

鎌倉駅から江ノ電に乗って長谷駅で降りる。行き方はこれ一本!更に江ノ電沿い方向に5分ほど歩いて到着。緑の木々に囲まれたなんとも風情のある古民家に、目印の青い扉!来ましたよ〜。


料理の構成は、前菜5品を少しずつ楽しんでからのパスタ(プラス料金でクスクスに変更可)で5500円。他にアラカルト有り。

パスタはトラパネーゼソースのを選択したところ、期待通りのショートパスタ。こういうシンプルな料理でも奥深い味わいを出してくるのが、カピオの真骨頂!毎度の事ながら唸るよな〜、美味しくて!

ここまででお酒もかなり進んでしまう。南イタリアを中心としたワインを、グラスでも色々楽しめる。

アラカルトでは猪の煮込みを注文。ここの煮込み料理はどれも素晴らしく、ホントは数人で来て色々食べたいところ。とはいえ、猪を独り占め出来るのはいとおかし。

この猪がまた旨い!いわゆるアグロドルチェ、ではないのかもしれないが、程良い甘酸っぱさが猪を包み込んでる。この絶妙な風味は、やっぱカピオじゃないと味わえないよな〜!


いや〜、酔い過ぎてデザートや食後に何飲んだかは忘却の彼方よ。どうやって無事に帰ったんだろ?

全く緩んでないどころか、トータルでパワーアップした感の有るカピオ。南イタリア料理で東京の、いや南関東の雄ですな!