『なぜ正直者は得をするのか』と言うようなタイトルの本があります。
この本はどんな人が書いたと思います?
この本のタイトルを読むと、きっと商売人とかマーケティング関係者が書いたに違いないと思うことでしょう。
ところが、この本の作者は、京都大学の大学教授が書いたものなのです。
しかも、土木工学という工学部の中でもかなり古いと思われている技術関連の先生です。
そして、自民党関係者やYOUTUBEをよく見る人はご存じだと思いますが、次の選挙で自民党が公約として掲げる、『国土強靱化政策』の提唱者でもあります。
なので、この先生が参議院の参考人として発言されている様々なことや、震災復興について色々おっしゃっていることはご存じなのだと思いますが、こんな本を書かれたのはご存じない方も多いのでは無いでしょうか。
僕もそんな一人でした。
先日渋谷のブックファーストで購入して、早速読んでみました。
その中で、心理学的なアプローチや実際に認められている理論、さらには著書の実際の経験などを経て、この正直者は如何に得をするのか?さらに、正直者の集団は、集団としてどのように利益を享受して、永続性があるのかが書かれています。
もちろん藤井先生の著書ですので、わかりやすく、さらに説得力も抜群です。
そして、その正直者と対比させているのが、利己主義者です。拝金主義者とか、新自由主義者、経済学者などが全て利己主義者であるとも論破しており、傍証として、どうして新自由主義はダメなのか?という事も解るというおまけ付きです。
ある意味日本の古い道徳観というのが、やはり正しい生き方なのだなと言うのがよくわかる一冊でした。
読んでいない方は、是非読まれることをお勧めいたします。