RI病棟から出てしまえば 治験はひまです。


 なんならMABG投与の翌日から RI病棟でも暇です。


 ただ お陰様でパソコン スマホが持ち込めたので 仕事でぼちぼち忙しくさせてもらえて 1日は早く感じました。


 メール・チャット他 いろいろ使ってやり取りしながら仕事を進めますが、

 やはりミーティングが必須になる案件もあります。

 入院前に準備してきているので そんな場面は入院中に2回ほどで済みました。


今日 会社で久しぶりのWEB会議があり 少し白熱したディスカッションがあって 思い出したのですが、入院中のWEB会議でもトラブルがありました…。 



 私は人の気配がないと眠れない方なので 入院時は大部屋希望です。

 費用も抑えられますからね。

 だから WEBでミーティングする時は談話室に行きます。

 他社の方を混えてのミーティングなので 「出先の他社さんで場所を借りて 参加しているので」という建前で パソコンのカメラはoff。


ノイズキャンセリング機能があるイヤホンマイクを使って マイクが自分の声以外を拾わない様にして参加します。


午前中の談話室は 入院待ちの患者さんと付き添いの方で混み合いますが 11時頃には落ち着きます。


その頃を狙ってミーティングを始めました。

 談話室に 私以外は 付き添いの男性が1人と 景色を眺める女性の患者さんだけ。



 先方さんの説明を聞くことが主体なので 声を出すのは 要所要所で質問をする程度でした。


 ミーティングを始めて10分もした頃、隣のテーブルに1人でいた付き添いの男性が何か言っている様子。

 マイクをoffにして 片耳のイヤホンを外すと

 「病院で仕事の話はやめてくれ!不謹慎だろう!」

 と言われました。

 何を言っているのか分からず、

 「ここは談話室ですが、仕事の会話はダメですか?」

 と聞くと

 「病院なんだから当たり前だろう!不謹慎だ!」

 と怒鳴ってきます。

 「病室では会話できないので 談話室で話しているのですが、入院している病人は働くなということですか?」



 自分でも驚くほど 嫌な言い方で 問い掛けます。


 私は・・・途中から 男性の目が泳ぎ出したことに 何となく気付いたのだと思います。

 
 私、手術のない入院の時は 基本的に自前の服を持ってゆきます。

 Tシャツやジャージなど部屋着的な服。

 浴衣とか伸縮性のない生地の服だと良く眠れないんです。

 今回のレンタル病衣は単衣の伸びない生地だったので 持ってきたTシャツで過ごしていました。


 病棟に設置されてるコイン洗濯機を活用して 繰り回しています。

 見ようによっては患者ではなく 付き添いか面会の人に見えたのかも。

 男性は私から見て 右手側にいたので、左手の患者識別バンドも見えなかったのでしょう。


 多分 会話の中で 私が入院患者だと気付いた・・・。

 けど 引けない様で ずっともごもご「不謹慎だ・・・」と言っていました。


 ミーティング中だったので その後は無視。

 怒鳴りこそしなかったものの 腹の中がグツグツしてきて 集中力も半減。

 最悪な気分でミーティングを終えました。


 男性はミーティング中に看護師さんが呼びにきて 女性病棟に入って行きました。

 私より一回りほど年上でしょうか…、きっと奥様かお母様かの付き添い。

 隣のテーブルで 入院申込書を書いている様子だったので 急な入院だったのでしょう。

 
 折角のミーティングを台無しにされて しばらくは腹の虫が治りませんでした。

 が、心配で不安だったんだろうと思ったら 気持ちはわかります。


 文句を言ってやろうと思って、ミーティングの後 しばらく談話室で待っていましたが、

 そう考えたら 頭も冷めてきたので 病室に戻りました。


 その日の午後は ずっとふて寝をしてました。


 今日のディスカッションも 落ち着きどころのない不毛な終わり方で 不快感ばかりが募ってしまったので 思い出してしまいました。


 帰宅途中 電車に乗る直前に人身事故のアナウンス…。


 遠回りして帰りつつ 気分を切り替えて 明日は1日楽しく過ごそうと 強く思った次第です。


 


 画像は 福島県立医大附属病院みらい棟のロビーです。


 広々として とても綺麗で のんびり出来ます。


 コロナが増加中で 病棟から出るのは 出来るだけ1日1回にしていました。


 夕方 外来が空き始める頃 ここで夕日を眺めながら スタバのコーヒーを飲むのが楽しみでした。


 正面玄関前に 自動車を誘導する警備員さんが立っているのですが、その方 ずっと目配りをして 車や 出入りする患者さんの安全の為に動き続けているんです。


そして 捌く車 一台一台に頭を下げるのです。


ドライバーさんも 患者さんも 皆 その警備員さんの挨拶に応えて 頭を下げてお礼をしてゆきます。


見ていて気持ち良くて ずっと眺めていました。


嫌な流れの仕事もあれば 見ているだけでホッとさせてくれる仕事もありますね。


時々シンドいこともありますが 働けるうちは 喜んでもらえる仕事を心掛けて 一生懸命頑張ろうと思います。