ペルーで事件簿2 -2ページ目

★ロンドンテロ計画の影響



剛毛である。




毛が多いわけではないが毛一本一本が強い。


特にひげが強い。


いくら経験をつんだ老獪な理髪師であろうと


僕のひげを顔に傷一つつけずに剃ることは不可能である。


剃っている途中にかみそりをまた研ぎなおされたのは大阪阪急豊中駅近くのある散髪屋でのことである。


ゆえにスーパーでT字カミソリを買っても、刃は一度限りしかもたない。


「使い捨て」であるからそれが普通だと思っていて


間違いに気付いたのはごく最近の話である。




ゆえに使い捨てカミソリは割に合わない。


多少ひげが残ろうと、常に電気シェーバーを愛用していたが


五年間以上使っていたブラウンのシェーバーがついに動かなくなった。


ゆえに無理して一度使った使い捨て刃でひげを剃った僕の顔は今傷だらけである。




剛毛に加えて肌が弱いからたちが悪い。


僕のハダには刃物は向かない。




刃物といえば、それは飛行機には持ち込めない禁止品である。


昨日のリマの空港、ロンドンのテロの影響で


国際線の飛行機には液体を持ち込めなくなった。


国際線のお客さんはそれをチェックインしてスーツケースを預けた後で知らされた。


よって手荷物に液体を持っていた人はそれをスーツケースにしまうこともできず


飲料水からジェルまで有無を言わさず全てその場で捨てられたのである。


当然、怒号・悲鳴が手荷物検査場で飛び交った。




「安全のためですので」




あなたは正しい、しかし議論すべきはどうしてそれを前もって知らせられなかったのかということだ。




なお、この状態はペルーではとりあえず9月1日までつづくことが決定されている。


★空のキャンバス

   





















                                                   -mi lugar favorito-




★ペルーの携帯事情


三年前に来たときは、まだこの国は携帯が普及し始めたときだった。

価格は一番安いもので300ソル(1万円)と日本と変わらず

この国の平均給料が600ソル(2万円)であることを考えるとものすごく高かった。


しかもね、


画面が白黒で

カメラがなくて、

アンテナもなくて、

やたらにごっつくて、

ストラップをつける場所もなくて、

かぱっとふたが開く式のやつでもなくて、

携帯メールの容量も30通くらいが限界で、


それに一万円????



こんなやつ


    ↓


古い携帯


ありえへんがな…



まあ庶民にとっては高嶺の花だったわけです。


しかし最近携帯はかなり普及してきて、

低価格化も進みました。



     ちなみに今の僕の携帯


            ダウン


今のやつ



200ソルで、ソニー製です。


小型で、

カラー画面で、

ストラップもつけられて、

着メロもダウンロード可能で、

メールの容量も60通くらいあって、

立体カーレースゲームもついてて、


相変わらずアンテナはないけど…。


僕が見た最安はNOKIAの100ソルのやつです。

大輔の誕生日にプレゼントしたやつ。

NOKIAは丈夫で故障しないいいメーカーです。



とにかくこの三年で価格と品質の面でかなりの改善が見られました。


上に挙げたのは全携帯の83%のシェアを占めるプリペイド式のやつ。

後払いのやつなら機械自体1ソルのカメラ付きもあるくらいです。




さあその携帯、


今現在人口2700万人のこの国で、675万台が稼動してるそうです。


普及率は去年の17%から大幅にアップして、25%。


日本の普及率が68%であることを考えると

まだまだまだ携帯はこれからどんどん売れる余地があります。





でも僕はびっくりしたのはその記事の下の方に書いてあった固定電話の普及率。

日本は49%、


ペルーは8%です。



この水準は中国と同じだということです。





★結構身近なハチドリ

ハチドリ。


ハチドリ科の鳥の総称。

種類は三百種類以上ある。

体長は10cmを超えることはなく

体重は2gから20g。


世界最小のトリである。


一秒間に60回前後のはばたきを繰り返し、

空中に止まっているように飛ぶ(ホバリング)ことができる。


ナスカの地上絵などに描かれ、市民に愛されるかわいい鳥である。



そのトリ、ふと見かけてもカメラを取り出す前にすばやく逃げてしまう。


しかし









なんと僕の部屋にある日迷い込んでしまった。

運良くデジカメで動画撮影できましたのでどうぞ。



このまえもこのトリ、

空港の中をパタパタくるくると飛び回っているのを見ました。


小さい分脳みそないのかも…。

★エルニーニョが来る!?


珍しく気候に関する記事を取り上げて見ましょう。




8月3日、EFEN(エルニーニョ現象研究委員会)が緊急招集されました。


参加したのはEFENの役員


SENAMHI (国立気象水文学協会、ペルーの気象庁)

INDECI (国立防災協会)

IMARPE(ペルー海研究所)

IGP(地球物理学研究所)

INRENA(国立天然資源協会)

Instituto de Hidrografia y Navegacion(水路航路研究所)


の代表者達。


例年よりこの冬の海水温度が2~3℃高くなってるということで今回の緊急会議となりました。



さあここで



エル・ニーニョ とは!



わかりや~すく言います。



フツーは…


赤道付近はとても暖かいですね。

そこでは海水も暖かいわけです。

そこで温められた海水はペルーの方から東南アジアの方に向かう風(貿易風)により

当然ペルーの方から東南アジアの方に集められます。


しかし!


なぜか4年から7年に一度ペルーの方からアジアの方に向かう貿易風が弱まり

暖かい海水が東南アジアのほうからペルーの方へと普段よりかなり多く集まるわけです。


するともちろんアジアでは気温が下がり、ペルーでは気温が上がります。

そしてペルーでは雨がたくさん降ったりします。



どうして数年に一度貿易風が弱まるかはまだわかっていません。



いつも年末(クリスマスの時期)に起こることから

その時期に必ずペルーの各家庭で飾られる赤ちゃんのキリストの像にちなんで

エル・ニーニョ(子供・あかちゃん)の名前がつけられました。



ちなみに一番古いエル・ニーニョの記録では

1578年、ペルー・ランバジェケの町を襲った大洪水が農園を荒らし、

町を真っ二つに分断してしまったというのがあります。


つまりエル・ニーニョ現象は、その気温の上昇により災害ももたらすわけです。


気温・海温の上昇、気圧の低下、風の微弱化、海面の上昇がそれに伴ってペルーでは起こるので



・大雨、洪水、川の氾濫

・山脈地方での雨不足

・イワシ、カタクチイワシ、タラなどの低音海水に生きる魚が逃げて行ってしまう

・作物にできる害虫・病気が増える

・疫病の蔓延



というデメリットが起こります。



しかしデメリットだけではないわけで


・気温のどちらかというと低い南部で暖かい北部の魚が食べれる

・砂漠地域が潤う

・地下水の増加



まあしかし普段起きないことが起こるわけですので、いいことではありません。



最後にこの現象が起こったのは2002年。

4年めの今年は起こりませんでしたので、

来年起こってもおかしくはないのです。



しかしEFENは冬の今の時期の海温が例年より高いからといってエル・ニーニョが来年起こると予測するのは

「時期尚早であるぞ!えへん!」

との発表をしました。


さあどうなるでしょう。





まあEFENは 「えふぇん」 と読むんだとかそんなことより



今Sudokuにはまってます。

ラジオに出ました、ちょっと浮かれました。

即席ラーメンにフリーズドドライインスタント味噌汁を入れるとすごくうまいです。

悩んだ挙句気に入って買ったシャツを大輔が見て「俺のパンツと同じ柄や」と言い放ちました。




も一つおまけに Correo の漫画が面白かったので




ニーニョがくるの?



クッリクして拡大です。

いちおー訳を載せときます。



医者「言ってもらえるかな、一体あなたの上司に何があったんだね」


秘書「私はただ部屋に入って


    『7ヵ月後に私たちのもとに赤ちゃん(ニーニョ)がやってくるわ』


    って言っただけなの。

    私はエル・ニーニョ現象の話をしていただけなのに…」




…しかし秘書の服何とかなりませんか。




★バスの旅はくれぐれも御注意を!


さあそろそろFiestas Patrias(独立記念日)。


連休を利用してペルー国民があちらこちらに旅をする時期です。

皆バス会社に予約をしに殺到し、バス運賃は倍近くに跳ね上がります。


そしてその旅を担当する長距離バス会社、

きちんと車の定期点検をするということは言うに及ばず、

犯罪を防止するという意味でも乗客の安全に気を配らなければいけません。


長い旅、砂漠のど真ん中で犯罪が起こっては

警察は何もできませんから(街中でも何もしないけど…)。


もちろん素性もわからない人間をバス停以外のところで拾わないということも含めて

バスターミナルから乗り込む客もちゃんとチェックしなければいけません。



―金属探知機の設置(武器を所持していないか確認のため)

―手荷物検査

―乗客のビデオ撮影

―身元確認



これら四つの事項が最低限バス会社が遂行しなければいけない義務です。



さあ要注意ですよ。



Turismo Paramonga

Empresa de Transportes Unidos del Centro S.A.

Expreso Sanchez S.R. Ltda

Transportes Turismo Carhuamayo

Transportes Marcelo Hnos

Transportes Transamazonica

Inter Bus SAC Chocano

Transportes Junin

Transportes Turismo Armonia

Transportes Romeliza S.A.



これらは今まで最も違反の多かった危険なバス会社です。


また今回のIndecopi (ペルーの消費者生活センターのようなもの。国の機関)の一斉検査により

悪質な違反をしていると判明したバス会社は



Chiclayo Express

Expreso Dorado SAC

Expreso Lobato

Nuestra Senora de la Merced

America Express

Junin S.R.L.



これらのバス会社に乗って犯罪にあってもそれはこっちの責任ということになります。



新聞も新聞でおおっぴらに発表するところがすごいですよね。

何でも数あるバス会社の中でも、違反を犯してないのは38%しかいないというのだから

バス会社を選ぶ側もどれにしたらいいか迷うというもの。


このように列挙してリストにしていればわかりやすい。

少なくともこのバス会社だけには乗らなければいいんだから。



まあペルー人はそれでも安いという理由で乗るんだろうけど。



★踏みにじられた少年の結末



「ペルーでは5日に1人ホモセクシュアルが殺される」



新聞の片隅に何気なく注釈もなくあったPeru21のタイトルだけの唯一つの記事にびっくりしましたが…


おそらく売春に関連されて殺害されるケースがほとんどのはずです。
カトリック教徒がほとんどのこの国で、

人種よりも出身よりも

ホモセクシュアルは一番の差別対象です。



熱心なペルデジ読者の方ならもしかしたら覚えてらっしゃるかもしれません。

僕が一年半前に書いた記事です。





パンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダ




13歳になるその少年は、

大統領官邸正門のおりに飛び乗りしがみつき、叫びました



「トレド!約束を果たせ!

約束どおり奨学金をくれ!

コンピューター20台くれるって言ったのはどうなったんだ!」





数分もしないうちに警備員によって引き剥がされ、

戻ってこないようにプラサ・デ・アルマスの反対側まで引っ張っていかれます。



官邸側の話


「彼はもう何度も援助をしてもらってる。

商品券をもらったし、病院で手当ても受けさせてもらってるんだ」

少年の話


「商品券?

なんだそりゃ。

もし大統領に約束を果たす気がないなら、

最初から子供を夢見させるようなことを言うべきじゃない。

全部は政治的キャンペーンのためさ。

子供達若者達にとって、なんていう悪い見本なんだ。

次来たとき、俺は監獄行きさ!」





実際のいきさつはこういうところです

2002年三月、当時10歳のその少年エフライン・トレダノ君は、

大統領にあてて一通の手紙を書きました。



「大統領と一緒に写真を撮りたいんです」 キラキラ



一ヵ月後、大統領は彼を官邸に招き、

一緒に報道陣の前で写真を撮り、

彼の通ってるロス・オリーボスの学校に

コンピューターを10台寄付することを約束しました。



しかしその約束は、全く実現されませんでした。



一国の長にあこがれる少年の心を気安く踏みにじり、

少年の心の中に輝いていた「美しいもの」に泥水をかけてしまった大統領。

僕には政治的公約が実現できないことよりも、はるかに大きな罪のように感じます。



パンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダ





…その少年・エフライン君のその後が、新聞で取り上げられていました。


なんと彼は、

あの純粋で正義感の強かった彼は




サン・マルティン広場で売春をしているというのです…。




正直、意味がわかりません。

一体どういう流れでそうなるのか。


僕はその後彼が腐った大人を見返してやろうと
貧しいながらも働いて家計を助けながら

一生懸命勉強をしサンマルコ大学を出て

この国を担う大人物になると想像していたのに…。

それだけのエネルギーとまっすぐさを、僕は感じていたのに。



彼は物乞いをしたわけじゃない。

ただ単に、大統領にあこがれて一緒に写真をとりたかっただけ。


しかしそういう彼も大統領のイメージアップのために都合よく利用され

用が済むと捨てられた。

まさか一国の長が、

こんな裏切りを平気でするなんて。

あこがれていたヒーローが、こんなむごい形で僕を傷つけるなんて。


彼は予想だにしなかった大統領のこういにたとえようもないショックを受け、動揺する。

そしてそのショックは、

怒りに変わった。



とういのが、予想される彼の心の動きです。




そしてその彼の人生が大きく変わったのが

彼が二回目に大統領に正当な要求をするため、

官邸の正門の前に立ったときです。


再び、正義を叫ぶために。


その時1人の男が、彼に近づきます。



「 僕に近づいてきて、セックスの話をしたんだ。

 そして僕に30ソルくれたんだよ。

 お金に困っていたから、僕はそれを受け取ったんだ。

  その時から、僕は売春をするようになった。


  だからもう二度と、大統領官邸には行ってない 」




一見してドラッグ中毒とわかるその顔で彼は

自分をこの地獄から助け出してくれるように、世間に援助を求めます。







彼は物乞いをしたわけじゃない。

ただ単に、大統領にあこがれて一緒に写真をとりたかっただけ…。





★観光先進国からのありがたい援助?



16日、スペイン・アンダルシアの企業家達が

ペルーに向けて観光面で技術的な援助をする用意があると発表しました。



「スペインを訪れる外国人の三分の一はアンダルシアに足を踏み入れる。

 だからアンダルシアは商業・観光において非常に動きのある地方で、

 ウリをたくさん持っているんだよ」



ペルー外務大臣アルフレド・フェレロの主張は



 非常に経験のある彼らの力を借りれば

 一連の観光資源的商品を改善させ、サービスを規格化し、

接客技術の質をあげることができる。



というものです。





…僕はスペインに行ったことがないのですが、

そんなにサービスのいいところなのだろーか。


ペルーにもスペイン系の企業がありますね。


僕が知ってて行ったことがあるのはテレフォニカとメリアホテルくらい。

お世辞にも両方ともサービスがいいとは言えない。



どうしてどうして


何か頼まれたときに「はい」と言わずそれをしようとするのか  かお

ちょっとおまちくださいの一言がいえないのか           シラー

一つのことを二人がかりでやろうとするのか            えっ

複数のことをいっぺんにできないのか                ショック!

物事を早く終わらせようとしないのか                 しょぼん

接客中に私用の電話ができるのか                  プンプン

笑顔で接客ができないのか                      ガーン




もうねー、三年近くもすんでるんだからそんなことで腹を立ててはいけないと思います。

でも前よりは腹が立たなくなりました。


でもやっぱり、ちょっと不満です。



だって、ちゃんと接客されたらどこの人間だって気持ちいいものでしょ?

お客さんをみすみす逃してるんだよ?

お金をどぶに捨ててるんだよ?



やるべきこともしないでお金がないなんていうな!!!  ぶーぶー



うーーーん。。。



腹立たないようになりたい。

こんなもんなんだからと思いたい。




そしてそんなとき、昨日のことですが、


久しぶりにロバート・ロドリゲス監督の「デスペラード」という映画をレンタルして見ました。

メキシコで作られたメキシコが舞台のハリウッド映画です。


その映画でこんなシーンがあります。



ごろつきの集まる下町の酒場、

カウンターのそばにきれいな身なりをした女の子三人が立ち

不満を言う。




「このお店のサービス改善を要求するわ!


 さっきから私たち座って待ってるのに追加注文を聞きに来るでもなし


 伝票を持ってくるでも無し、ほったらかしにされてるのよ。


 サービスってのはこんなもんじゃないの!」



デスペラード




言ってるのはね、すごくまともなことです。

しかし場所が悪い。


その女の子達は場違いなところで場違いな注文をする滑稽な世間知らずとして描かれています。




僕が腹を立てるのもこれに近いんだろうなあと…。





★近況2



本当は


「ペルーで日々起こる事件をわかりやすく大雑把に訳し、自分の都合のいいように解釈して紹介する」


というのが本来の趣旨なんだけれども



新聞横目に



このほぼ半年新聞は買うのだけれども読まずに横に積むだけと言う状態で

時代の流れから取り残されておりますので

それらを全部読み直すまで感覚がつかめません。


グダグダと近況報告です…。





★学校


仕事で休むことが週に二・三日あったのが一番大変でした。

その間の授業の遅れを友達にノートをコピーさせてもらいながらまかない

宿題をほとんど寝ずに彼女の力を借りたりしながら終わらせる。

そして先生に怠け者だと思われないように


出席できるときは常に一番前に座りまじめに聞いて質問もする。

宿題は絶対ちゃんとやって出す。

テストでは集中して勉強していい点を取る。

いえるところでは冗談を言って存在をアピール。

たまに授業に日本のお菓子を持っていって先生も含めたみんなで食べる、etc。。。


おかげで一学期無事終了ビール v(^-^)v !!!


後残すは二年半五学期です。






★日常生活


生まれて初めて、ちょっと服にお金をかけました。

ベイビーアルパカのセーターを買ったんです!!!

一目見た瞬間気に入ってしまったのだけれど

一時の迷いで買うのはよくないと、

ちょっと時間を置いてもやはりほしかったので

僕にとっては大枚の100ドルをセーター一つのために費やしました。

タートルネックのかっこいいやつです。




ええ感じちゃう



初めて見てから買うまで一週間かかりました。

街角で買えば20ドルで買えるセーター一つに、そんなにお金を費やしてもいいものかと。

決め手となったのは彼女の一言です。



「 いっつもがんばってるんだから、自分へのプレゼントでいいじゃない ♪」



そうか、いいかな。

自分のためにぜいたくをしてもいいのかな。


そして決断しました。






ふーっ








「似合ってないで」






似合ってないのよ







その場は思いっきり否定しましたが、

言われれば言われるほど似合ってないような気がしてきました。

最初ためらったのは、自分の服のセンスに自信がないせいもあるんだ…。



まあそれでも力を振り絞って家に帰ります。

すると





わん




折りしもその日は下宿先の飼い犬ナボが

この冬初めてセーターお披露目の日でした。





なんかすごい似合ってるんですが…orz



もしかしてこれは 「犬にも劣る」 というやつですか?






★大輔来秘


大輔に関しては ここ  と ここ  と ここ  に詳しい記述があります。


僕が一年半勉強した日系の中学校に日本語の先生が足りないという話を聞き、

早速僕は日本で英語の先生をしていた大輔に声をかけます。


もちろん収入はぐーーーーーーーーんと減りますし

環境ががらっと変わります。

しかしほぼ二つ返事で


「ええよ」


という答が返ってきました。


しかしそれでもやはりちょっと彼がためらったのは



「阪神戦のテレビ中継が見れなくなるから」



という理由からだけだそうです。



そういう彼は僕と四年間大学でスペイン語を専攻しました。

僕が鋭い回答をする模範学生なら、彼は場の雰囲気をお茶らけさせるかしらけさせる役目でした。


そんな彼が先日スパーマーケット Wong に行きます。


真っ先に毎日欠かせないコーヒーを買いにとコーヒーコーナーに。

袋を手に取る。すると全部挽いてない豆です。

挽いている豆は売ってないので彼は豆をその場で挽いてもらえないか聞こうと思います。

でも、スペイン語でなんと言ったらいいかわからない。

そこで僕が以前彼にプレゼントした挽いた豆の袋に書いてあったスペイン語を思い出した。


CAFE MOLIDO


「そうか、ほんなら『挽く』っていう動詞は molir やな」


そしてコーヒーコーナーの女の子にこう言います。

あっ、彼は L と R の発音の区別をちゃんとできません。

彼は、こう言いました。




PUEDES MORIR?(死んでくれへん?)







…オチよめました?





★大輔登場





                      「あのさ…」






ん?

※ 大輔は人間です




「今からちょっとナスカに行ってくんねんけど、なんかほしいものある?

 ナスカの地上絵に関係あるもんで、

 コンドルのTシャツとか、サルのデザインの灰皿とか…」

そやな…

※大輔は人間です



 「虎のマグカップ」



                          「へ…?」


      トラよ




  「トラや。トラのマグカップこうてきて。

   時代は今トラやでな」




                     「いや、ナスカの地上絵の中にトラは…

                      ちゅーかアメリカ大陸にはトラおらんしな」


 


   「いやおるゆうねん」




                     「どこの酒場で見たんや」




「お前は何年ペルーにおるんや

 セビチェの汁なんて言うんや」



          

                     「しる…?

                      ああ、Leche de tigre のことか」




「おおそれや、トラのおチチや」




                     「おチチ…?」




「チチちゃうんかい」




                     「まあチチやけど」




「トラのチチがあるのに

 トラがおらんわけないやろ




むふふ



 「トラな」        「…」