2クール目は、5月1日入院でスタート。

GWど真ん中で、病院サイドから考えると、少し迷惑な患者だと思うが、

病気が発覚してから、通院と入院続きで 仕事に支障が出ていたことから

できるだけ 休みを利用したい意向を受け入れてくださったことに感謝です。

仕事や生活、今後についてなど不安ありますが、このことについては

今後ゆっくり綴りたいと思います。


2クール目も 1クール目と同様の流れですので、点滴などの話は省略し、

1クール目との違いを書きます。


本人の感覚として、2クール目は薬が効いてる気がすると申しました。

そう感じた理由を本人に聞きましたら、

1、腹部でグルグル薬が活動してる感覚で気持ち悪い

2、シスプラチン点滴の翌日から数日間脳天に血が上ってる感覚

とのこと。

ご存知な方も多いと思いますが、抗がん剤は、悪い細胞だけでなく

よい細胞も壊してしまうので、

「一生懸命によい細胞が闘っているのかもね」と言うしかありません。

心から そう願うばかりでした。


前回同様、後半には食欲減退やむかつきも軽くなっていました。


前回に書きましたが、基本は3週間を1クールのパターンでしたが、

主人の場合は 数値もさほど悪くなりすぎず、

2クール目も5月12日の13日間で退院でした。


最終日に血液検査とCT検査を受け、先生と今後の治療についての話。

血液検査では、主人は骨髄が丈夫とのこともあってか、

副作用は軽め、白血球減少は危険数値にならなかったようです。

血小板は下がっているので、やはり感染などの注意は大事です。

家族の風邪なども 要注意です。

シスプラチンは腎臓に負担をかけてしまうため、腎機能数値は悪くなったようです。

腎臓機能数値は 回復しないとのこと。

1つしかないので、大事にしなくてはなりません。


CT検査結果で、他臓器への転移はなし。

ただ、膀胱の壁面にやや腫れがあり、2週間後に内視鏡検査予約。

そもそも暴れん坊タイプの悪性腫瘍であったため、再発の可能性は高く

6月上旬に再度部分摘出手術とのことです。


抗がん剤治療については、

「3ヶ月から6ヶ月ぐらいの間で、もう1クール やりますか?」とのこと。

前述の腎臓機能低下しているので、シスプラチンより少し優しい薬を使用予定。


検診は 基本的には3ヶ月ごと。

それまでに、手術などあるので、3ヶ月以上は空けないようにと考えている。


日常生活においての注意、食事は塩分とたんぱく質の摂取は控えめにすること。

動物性タンパクは勿論、主人の大好きな納豆も控えめ。

塩分は 当然腎臓に負担がかかるから、控えめ。

水分摂取は1日2L、これも維持したい。


ゴルフはどんどんプレーしてください とのこと、よかった!

半年以上運動していない、手術後の痛みで筋肉に力を入れていないことなど

リハビリは必要である。


今後の治療について、セカンドオピニオンを考える必要があるか。

少し。知人に相談してみようと思う。







手術入院から退院し、経過も落ち着いた約2週間後から

『GC(ジェムザールとシスプラチン)療法』を2クール受けることとなった。

癌の進行度合いや数値などから、人によって違うのだろうか。


主人の場合は、3週間を1クールとして4月上旬から1回目、

2回目は早ければ4月GW直前に2クール目スタートとの予定であった。

ブログなど検索していると、1、2クールを通しで7週間ぐらい入院して

受ける人もいらっしゃるよう。


4月4日の入院初日は血液検査、抗がん剤治療の説明、

飲水量と排尿量のバランスで

点滴の量が変わることもあるとのことなど 細やかな説明を受けた。


GC療法で検索すると治療法が詳細に出るので、ここでは省略します。

ちなみに、私は以下のサイトが非常に参考になりました。

http://www.geocities.jp/masakari5910/column_masakari_cancer01.html



2日目、ジェムザールを含め3本点滴、時間も3時間程度で軽い薬で

副作用は何も出なかった。


3日目が肝心となるシスプラチンで、それを含め6本の点滴で12時間かかった。

抗がん剤そのものが腎臓に負担をかけるため、飲水量の目標1日2L

実際そんなには飲めなかったが、飲んだ時間と量を明確に記録をとる。

小水量は、トイレに計量袋が用意され、おおむね12時間単位で計算される。

点滴の中に利尿薬もあり頻繁にトイレに向かい、何となく気ぜわしく感じた。

主人の場合、排尿量に対し飲水量が足りず、点滴が1本増えた。


4日目、5日目は点滴5本ずつ。6日目は3本。

シスプラチンの副作用が出始めるのがこの頃。

食欲が落ちたこと、病院食のふたを開けてむかつく。

妊婦のつわりに似ているようだ。

吐き気も出る場合があるようだが、吐き気止めの飲み薬が予め処方され

症状はでなかった。

消化器系でないため食事制限は特になく、持ち込みでも構わないことから、

毎日主人のリクエストを聞き準備した。

食欲がないときは殆ど麺類リクエスト。

酢を控えめの混ぜ寿司も大丈夫で、そこそこの量を食べていた。

リクエストに関係なく、野菜スープ、ヨーグルト、果物ジュースは準備した。

おやつ時間にアイスクリームを買い、ジャンボ最中は私と半分で丁度だと言った。


7日目の血液検査数値に問題なく、外泊許可が出て帰宅。

帰り道に主人のリクエストで鰻屋へ直行。

昨日の食欲なさとは、ぜんぜん違うじゃないか。

食べれることが何よりと 少し奮発して完食、少しホッとした。


8日目午後に病院へ戻り、9日目がジェムザール2回目点滴、この日3本。

副作用のむかつきは この頃には完全に治まっていた。


10日目の血液検査結果は、確かに白血球や血小板などの数値は下がりつつあったが、許容範囲であったため、2泊の外泊許可が出た。

注意点は、白血球が下がってきているため、感染などに気をつけること

人ごみに行かないなど。

この外泊を利用し11、12日目は、ラッシュをさけマスクをして出勤した。


4月16日の13日目、血液検査を受け、数値に大きな変化もなく退院。


次回2クール目の日程は、4月25日を提案いただいたが、仕事が忙しく

できれば5月1日入院の我侭を受け入れていただく。

い、2週間ずれることは 問題ないとのことであったが、これも個人差だろうか。


ちなみに、本人が一番心配していた脱毛は、退院時でも症状なし。


















手術は、左腎臓全摘出、膀胱への転移部分を摘出。

入院初日に、手術内容の説明、麻酔担当者からの説明、

術後の治療詳細説明を伺い、流れが分かる。


2日目が手術日で、午前中より点滴、13時に手術室へ歩いて出向き 付き添う。

手術時間は5~6時間と聞き、病室で控えているが不安でならない。

ただただ成功を祈り続けました。


手術室へ送って間もなく、遠い親類のお医者様から電話を戴き、

難しい手術ではないこと、抗がん剤治療の進歩なども伺い、

不安な気持ちが救われました。

膀胱癌は、定期的に膀胱を抗がん剤に浸す治療をすることで

再発を防げる確立が高いとのこと。


18時に手術室に呼ばれ、執刀医から手術の成功したことと、

「グロテクスですが、摘出した腎臓を観ますか?」と聞かれ、

しっかり観て説明を受けた。

腎臓の中の腫瘍部分、「これです」と指し示された腫瘍は やはり5センチぐらい。

リンパ節への転移は見られなかったとのことで、気持ちが楽になった。

病理検査は2週間後。


手術室から病室に戻ってきたのが19時。

痛みには強いはずの主人であるが、麻酔が切れ 痛がっているのには焦った。

痛み止めの点滴を受けて暫くして 少しずつ楽になったようだが

流石に あちこち切られたわけだから 暫くは痛みとの闘い。


他に辛がっていたのは、エコノミー症候群回避の足元圧迫。

足先を一定速度で加圧されるのだが、足裏に腎臓のツボがあり

そこを刺激されることで 激痛に感じるらしい。

加圧の量を調整してもらうことと、ゆっくりさすってあげると楽になったらしい。

左腎臓を摘出し(腎臓の周りの脂肪がすごかったからか)

寝ていても体のバランスが取り辛く、クッションやタオルケットを丸めて

時々向きを変えながらサポート。


食べることが楽しみであるが、手術前夜から食べれず、手術翌日まで

点滴のみ。3日目からやっと重湯のようなお粥からスタート。

一般食事にもどるのはスタートして3日目だったかな。


手術翌日から できるだけ歩くことを進められ、点滴をしながら

院内を散歩、といっても1日僅か10分程度を3回か。


当然 寝ている時間が長いため、床擦れしないよう首から背中や

ふくらはぎなど体を摩る、足裏などのマッサージ、

温かいタオルで体を拭く、問題なければ 頭を洗ってあげるなどが

リラックスの手助けとなったようだ。

食事制限はなかったので、好みのものを作って届けると食欲促進にもなった。


腎盂癌や膀胱癌は、水分摂取量が大事。

術後は点滴で水分や栄養補給、膀胱の手術もあり数日間は

尿管に管を通されての排尿。

1日2Lの水分を摂る必要があることと、尿を貯めないために

利尿剤を飲みながら頻繁にトイレに行くこと、摂取した水分量と

排尿量のバランスを見て、足らない場合は点滴が増えた。

(主人の場合、1回だけ1本増加)


傷の多少の痛みは続いていたが、経過よく1週間で退院。


摘出した病理検査結果までは自宅療養、全体的に体力が一時的に低下すること、

腹部に力を入れにくいなどあったが、食欲もほどほどでバランスは悪くなかったよう。


病理検査結果は、ステージ3であったこと、リンパ節への転移無し、

腎臓関連の癌は転移し易く、目に観えないものを早期に潰すためにも

抗がん剤治療が必要と詳細を伺う。

治療は、腎盂癌でポピュラーなGC療法。

懸念される副作用など説明を受け、4月早々に1クール目を開始することとなった。