今年は様々な展覧会に足を運んでいます。 前の記事でご紹介した世界報道写真展はじめ、次いで日展へ。年が
この期間中何故だか見たい展覧会が集中してしまい中にはスケジュ
どの展覧会も本当に素晴らしく、一展ずつブログ記事にしたい
作品鑑賞の楽しみは作品の技術や表現力もさることながら作者がそ
最近の展覧会では説明付きのキャプションやQRコードも用意され
作品を作ったり表現するには原動力が必要です。 その原動力は作家さんによって多様、それぞれに感性や出自が関係
まずは昨年末訪れた京セラ美術館で開催された第11回日展から見
洋画/Silence
作家のことば
静謐な空間の中で微睡む女性。あまりの静けさに思わず息をのむ。
タイトルも含め作者は沈黙・静けさに興味を持っているようです。
彫刻/彼岸花
作家のことば
この時期、突如咲き誇る赫い花に、亡き友人を想う。生者にとって
その足どりが、花を踏むように浮遊する造形を、静止する立像とし
友人の死をきっかけに制作された作品。墓標の意味も込めているよ
続いては
美術館えき で開催されていた。小松均展
小松均の言葉にはよく"無我と自我"という思想がでてきます。そ
次いで
日本画/遠い思い出 灼熱の詩
もう60年近く前になりますが、私は10カ月程アフリカナイジェ
何年も前の風景が時を経てある日突然描きたくなることもある。き
日本画/暮れなずむ
富士山をめぐり昨今登山問題等いろいろ話題が多い。
富士山は昔から神の山と人々から敬われており、登るのでなく麓か
特に暮れなずむ頃の富士の山は一段と荘厳な山容でもある キャプションより-
富士山は登るより麓から敬うという山岳信仰から描かれた作品。 近年の混雑やトラブルからメッセージとして描いたのかもしれな
高島屋画廊で開催されていた
樋口邦春展より
鳴門海峡の渦潮をテーマに作陶を続ける樋口さん。 四国は氏にとってもゆかりのある大切な場所。自身のルーツが形を生み出しています。
次は
京都伝統工芸大学校の卒業制作展から
作者が大好きなプロダクトデザイナーの作品から着想を得て制作した椅子。 憧れはものを作り出す動機となります。
このように作品を作るきっかけは作者によって様々です。 楽しくて作る、好きだから作る、それも動きっかけの一つですが、より惹かれる
最後は先々月の新聞にピックアップされていた記事から-阪神淡路大震災で被
当時学生だったAさんは震災で自宅は全壊し、親戚を頼って叔
30年経ってAさんは現在アーティストとなり制作を続け活躍をされてい
諦めてもそこから逃げず、今ある選択にしっかり向き合ってそ
そのように書かれていました。
そして現在では地震があったことは決してよくないことだがそれ
そうとも仰っていました。
人生とはわからないものです。 地震の被害を受けた時はそんな気持ちは微塵もなかったはず、
負なるもの全てが正となるわけではありませんが、今の自分が少し
漂えど沈まず、どうぞ今日を大切に
text/11/Mar/2025