ちゃび、避妊手術時に… | be alive 〜 君はオンリーわん!

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動物愛護団体『アイドッグ・レスキュー隊』で
保護犬の預かりと
次世代の子どもたちへの啓発活動のお手伝いをしています。

命あるもの皆が、幸せに暮らせる世の中になりますように…

ペキニーズのちゃび



医療処置は全て終了しております




ちゃびと一緒に同じ繁殖業者から

レスキューされた子達


レスキュー時の様子



これまで

どれだけ地獄の日々を過ごして来たのかと

胸が苦しくなるほど

痛々しい姿であったと思いますが…





その中でも

一見、そうでも無さそうなちゃび!?



でしたが…



避妊手術時、お腹にメスを入れたら

茶色の濁った液体が溢れ出したそうです


そして

子宮は他臓器に癒着して

摘出することは不可能な状態


片方の卵巣は本来あるべき場所になく

卵巣と判断出来ない形に変異


更に

色の悪い大きな腫瘤が

腎臓の近くにあり

それが何なのか?

直ぐに分かる物では無く

他の臓器との癒着もあり

容易には取り出す事も出来なかったそうです


その腫瘤にメスを入れたところ…


その中には胎児が


成長過程で

一部子宮が破れ羊水が漏れ出し

あちこちで臓器が癒着?

もちろん胎児も生きる事は出来ずミイラ化




どれだけの時間

ちゃびは

その子達をお腹に抱えていたのでしょうか


取り出された胎児を見せて頂きましたが、

3頭のうち1頭は全体が毛で覆われ

もう数日で生まれて来ても良い位に

しっかり成長した赤ちゃんの姿


あとの2頭は生育が途中で止まってしまった

凝視できないほどに生々しい姿でした

(写真も頂きましたが掲載は控えます)


出産時に取り残されたのか?

繁殖犬を抱え過ぎて

管理出来ず

妊娠した事さえ気が付かなかったのか?

分かっていて、放置されたのか?


確かな事は

人間の欲望の犠牲になった小さな命が

ここにも存在したと言う事



ただ救われたのは


術前術後

ちゃびはとても元気でいてくれて

痛みに苦しむ姿を全く見せなかったこと


多くの回数をこなして頂いている

協力病院の先生ですら

処置をする為にいつもより大きくメスを入れ

癒着した他臓器を剥がしたり切ったり

内蔵をかなり弄っている為

腹腔内出血も心配されておられましたが…


帰宅して直ぐ、ご飯をモリモリ食べ

尻尾を全力で振り、はちゃはちゃと甘え

術前と何ら変わらない元気なちゃび


裏を返せば

これまで逃れようもない

痛みや苦しみに耐える日々

生き地獄の中で

こんなにも我慢強さを身につけたのだと思うと


あまりに切なくて

怒りが込み上げて来ます



更にさかのぼりますが

レスキューの数日後



自宅シャンプー

濡れて剥き出しになった身体は

あまりにも細く

腰周りは、缶詰の太さにも満たないほどで


そして長い爪の一本の尖った先が

後ろ足の肉球に喰い込んでいる事に

気がつきました


慌ててトリマーさんにSOS

直ぐに処置して頂きましたが、、


それまで全く足も引き摺らず

痛がる様子なく歩いていた ちゃび

それも当たり前の日常だったのでしょう





ちゃび、今まで頑張って生きて

本当に偉かったね


これからは楽しくて嬉しくて美味しくて

う〜んと、キラキラした

幸せな時間が待っているよイエローハート



ちゃび、まもなく里親様募集開始いたします



アイドッグ・レスキュー隊




P母