冷房時に24時間換気をすると、室内を冷やしたエネルギーを捨てる事になります。
ですから、換気では汚れた空気だけを排気し、冷やしたエネルギーは交換(捨てずに回収)するのが、無駄のない効率の良い換気といえます。
次世代省エネルギー基準の断熱性能の家で、熱交換をしない第3種換気システムだと、
換気による冷房エネルギー損失の総冷房のエネルギーに対する比率は16%にもなります。
それを全熱交換器型換気システムは、総冷房エネルギーの6%程度に抑える事ができます。
日本の気候には湿度を調整できる換気システム
熱交換型の換気システムには、熱のみを回収する顕熱交換型と、湿気などの水蒸気を回収する潜熱交換型の2種類に分けられます。
欧州では前者の顕熱交換型が普及しているのですが、これは年間を通して比較的適度な湿度環境であるので温度の調整だけで快適な室内空間となるからです。
一方、日本の夏は蒸し暑く、冬は過乾燥となるので熱だけでなく湿度の
コントロールが必要ですので、潜熱交換型がむいています。