そこで、外気の導入口は一ヶ所だけ基礎に取り付ける。
いつでも、フィルターの掃除や交換が簡単に出来るようになっている。
そして室内の空気を送り込む「給気パイプ」をなくしてしまう。
給気にパイプを使わずに、排気だけにパイプを設置することになる。
こうして室内の汚れた空気は「排気パイプ」で熱交換器を通じて排出する。
室内の排気用ガラリにフィルターを取り付け、掃除のときに一緒にゴミは取り除けばよい。
そして
気になるトイレなどの臭気はパイプを使って直接外部に排出する。


これなら、計画換気の抱える問題の99%は解決するではないだろうか。
ただし、この仕組みは家の造り方・考え方として絶対的な三つの条件が必要になる。
その一つが何度も出てくる「高性能な高断熱・高気密住宅であること」
                高性能なサッシと玄関ドアなども条件に入る。
二つ目はその断熱気密を確保する外部との境目は基礎から小屋裏まで含む。
                基礎の内部も天井裏も家の中と考えることになる。
三つ目は基礎の作り方の問題、断熱ラインは基礎の立ち上りのため基礎断熱を採用する。
                すると、白蟻問題の処理や基礎の気密の確保、基礎内部の点検                清掃が、容易に出来るようになっていなければならない。


この3条件を満たして始めて理想的な換気システムが採用できる。


ハッキリいってこの条件を満たすのは相当にハードルは高いと思う。
例えば、断熱材の白蟻による被害は・・・どのようにして防ぐか。
白蟻の薬剤の使用はどうするのか・・・・・家の中だから使えない。
基礎の気密は確保できるのか・・・・・・・・耐圧盤と立ち上がりの打ち継ぎ部の気密の確保
                         は、継ぎ目のない基礎を造らなければ無理。
                         土台と基礎の接合部の気密。
基礎内部を点検掃除できる基礎高の確保・・・・建築上の制限なども考慮しながら
考えただけでもこのような問題の解決が前提となってくるのだ。





記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


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