さあ、それぞれの計画換気の抱える問題点が明らかになってきた。
この問題点を解消する換気システムの条件は・・・・
夏と冬は「第1種全熱交換・・熱と湿度は回収し臭いは直接排気」
そして春秋は第3種換気システムに自動的に変わる。
ナゼ春や秋に3種換気にしなければならないのか。
それは、次世代省エネ基準を満たす性能の住宅は、人や家電、日射取得などで外の温度と室内の温度差が約7℃もになってしまい、暑い熱を回収してしまう熱交換換気システムは室内の熱を排出できないため気候のよい春先でも冷房運転が必要になってしまうからだ。
こんな矛盾を避けるには、むしろ熱回収しない第3種換気のほうがよいことになる。
しかし、計画換気を二種類設置することは出来ない。
そこで第1種換気が季節によっては自動的に3種換気に切り替えられて外気を暑くなった室内に導入出来る換気システムが必要となる。


(車でたとえれば、トヨタのプリウスに代表されるハイブリッとシステムと同じと考えればよい。)


気候のさわやかなときは第3種換気ですごし、夏冬は湿度と熱を回収する省エネルギー(換気による熱損失はたったの5%程度で収まる)性能にすぐれた全熱換気に切り替えれば冷暖房に必要なエネルギーを少なくすることが出来る。
(夏の夜も外気温が27℃以下になれば自動的に3種換気に変わる)


そうそう、第1種換気の最大の問題点は給気パイプの汚れだった。
まず、外気取り入れ口に特殊フィルターを設置。
これによって花粉症の人を悩ます花粉も、外部の粉塵も99.8%とほぼ完璧に除去出来る。
(放射能に汚染された空気もクリーニングしてくれる可能性も高い)
ただ、花粉や汚れが多ければ多いほどフィルターの清掃の頻度や交換の頻度が多くなるわけで、フィルターの清掃・交換などのメンテナンスが容易にでなければならない。

こだわり住宅の現場から 作業日誌  こだわり住宅の現場から 作業日誌


外気給気口                      中のフィルター


こだわり住宅の現場から 作業日誌

室内空気の排気口






記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


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