省エネで快適な住まい心地の住宅に「高断熱・高気密」は欠かせない。
そして「高断熱・高気密住宅」では計画換気は欠かせない。
これから本格的な冬、省エネ・節電が要求されている今、換気でせっかく暖めた室内を寒くするとしたら、これは考える必要がありそうだと・・・・思いませんか?


そこで改めて、省エネや節電が当たり前の時代にこれから家を造ろうとしている人に換気についてお伝えしたいことがあります。
まず最初に、現在一番多い「第3種換気」の魅力と問題点とは・・・

こだわり住宅の現場から 作業日誌 こだわり住宅の現場から 作業日誌




こだわり住宅の現場から 作業日誌

魅力は、仕組みが簡単でイニシャルコストが圧倒的に安い・・・これにつきます。
しかし、それはせっかく多くの費用をかけて造った「高断熱高気密住宅」を役立たずにしているかもしれません。
では高気密にした外壁にわざわざ穴を開け空気を入れ替える・・・・これによってどんな問題が
起きてくるかというと。
・夏は暑く湿度の多い空気、冬は冷たく乾燥した空気を家に入れるため不快な室内になる。
・一年中、花粉や排気ガスの多い外気を入れ続ける。
      (放射能汚染された外気についても気になります)
・外壁に開けた穴から外部の騒音、内部の音が出入りする。
・せっかく暖めた空気・冷やした空気を無駄に捨て、冷暖房費用の負担も大きい。
ざっと気がついた問題だけを挙げてみた。


では、上記の問題を費用はかかるが解決するとしたら・・・「第1種熱交換・顕熱換気」を私は一年前までは取り入れていた。


まず、3種換気と違って壁に穴を開けない、だから音の問題もない。
花粉などを除去できるフィルターを通して家の中に新鮮空気を入れる。
冬の暖めた空気、夏の冷たい室内の空気は無駄に捨てなくて省エネ。
と、様々な問題を解決できる。


一方、問題点も見えてきた。
室内に給気するための配管の汚れによる空気の汚れ、湿度を回収しないので冬の過乾燥、夏の過剰な湿度は解決できない。
湿度の問題は温度・湿度を回収する「第1種全熱換気システム」を採用すれば解決できるが
臭気も回収するしてしまうので、トイレなどの臭いが家中に漂ってしまう問題がある。
もう一つ、熱を回収する仕組みのため気候のよい春や秋でも室内の温度が外部より高いため、エアコンを回さないと暑すぎる家になっている。
そして、フィルターのメンテナンスも小屋裏に機械を設置することから、面倒だ。
このよう計画換気は「これなら簡単」とはいかない。


こうして整理してみると、この換気問題を解決することは
「家の造り方の仕組みから見直す」ことにつながりそうだ。






記事by.榎(オフィシャルサイト・作業日誌より転記)  


にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ にほんブログ村 にほんブログ村 住まいブログ 建築工事現場へ にほんブログ村